1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「長いお箸ほどご飯がおいしい」驚きの実験結果 お箸以外の食器の場合は、どうなるのか??

東洋経済オンライン / 2023年8月11日 14時0分

心理学者が教える、日常ですぐに使える心理学テクニックを紹介します(写真:Table-K/PIXTA)

政治学を学んだからといって、立派な政治家になれるわけではありません。経済学を勉強しても、大金持ちになれる保証はなく、教育学を修めても、子育てがうまくいくとは限りません。たいていの学問は、理論と現実が乖離していることが多いのですが、心理学は違います。ビジネスでも、勉強でも、恋愛でも、その知識は驚くほどに役に立つのです。心理学者・内藤誼人さんの新刊『すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック』を抜粋・再構成し、食事にまつわる事例をご紹介しましょう。

お箸の長さでおいしさが変わる!?

毎日の食事を、素敵な時間に変えるテクニックがあることをご存知でしょうか。どんなものを食べるにしても、ほんのちょっとしたコツを知っておくだけで、料理の味がものすごくおいしく感じられる方法があるのです。

【グラフ】お箸の長さとおいしさの評価

もちろん、お金はかかりません。高級な料理であればおいしいに決まっているでしょうが、ごくごく普通の家庭料理でさえ、「こうするとおいしくなるよ!」というコツがあるのです。

その方法とは、できるだけ長いお箸を使って食べること。何かの調味料を加えるとかそういうことではなく、長いお箸で食事をすると、同じものでもおいしく感じられるのです。

台湾にある明新科技大学のフン・ミン・リンは、「お箸の長さって、味の評価に影響するのかなあ?」ということに疑問を持ちました。素朴な疑問ですが、他の科学者によって、これまでしっかりと検証されたことのないテーマでもありました。

そこでリンは、23センチの長いお箸と19センチの短いお箸を用意し、それぞれのお箸で80グラムの炊いたお米を試食して、そのおいしさを評価してもらう、という実験をしてみたのです。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

すると、グラフのような結果になりました。数値は5点に近いほど、「おいしい」と感じられたことを示します。

もちろん、長いお箸を使った条件だけ、高級なお米だったとか、高級な炊飯器で炊いたとか、そういうわけではありません。まったく同じ品質のお米です。それにもかかわらず、長いお箸を使うと、お米がおいしく感じられました。

なんとも不思議な現象ですが、食事をするときには、できるだけ長いお箸を使うようにするといいですね。それだけでおいしさがぐんと上がるのですから。

あなたにオススメ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む