コロナ融資詐欺で有罪判決 寝屋川市議との共謀認定「計画的で巧妙」
西岡矩毅
独立行政法人「福祉医療機構」(WAM)の新型コロナウイルス対応の融資制度を悪用して福祉施設側から金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた渡部秀規被告(49)=大阪市中央区=に対し、福岡地裁(冨田敦史裁判長)は15日、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。
冨田裁判長は「現役の市議である共犯者も同席して共に勧誘することにより、信憑(しんぴょう)性を高めるなど、計画的で巧妙」と、大阪府寝屋川市議の吉羽美華被告(42)=詐欺罪で公判中=との共謀を認定した。
判決によると、渡部被告は2020年7~12月、吉羽被告と共謀し、堺市の福祉施設代表に対して「特別なルートでWAMのコロナ融資の仲介ができる」「返済不要」と虚偽の説明をして勧誘。1億2千万円の融資を受けさせ、うち5940万円をだまし取った。
吉羽被告は自身の公判で罪を否認している。(西岡矩毅)
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