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■「尖頭形剥片」「石刃」「小石刃」の3点セット発見
長野県南佐久郡佐久穂町にある旧石器時代のトリデロック遺跡で、国内最古級とみられる複数の石器が見つかったことが9日分かった。独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所(奈良市)主任研究員の国武貞克さん(48)の発掘調査で、ユーラシア大陸でも見つかっている石器の「3点セット」が出土。国内では佐久市の香坂山(こうさかやま)遺跡しか出土例がなく、同遺跡とともに「佐久で地域社会が形成されていた可能性もある」とみている。
3点セットと呼ばれる「尖頭形剥片(せんとうけいはくへん)」「石刃(せきじん)」「小石刃」は、日本の現生人類(ホモ・サピエンス)の起源を解明する重要な手がかりとされる。国武さんが2020年に香坂山遺跡で見つけた3点セットを含む石器は、3万7千~3万7500年前の国内最古の石刃群と判明した。
トリデロック遺跡は八ケ岳山麓の佐久地方と諏訪地方を結ぶ麦草峠付近の標高約1700メートルに位置し、国内で発掘された旧石器時代の遺跡としては最も標高が…
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