Amazon、プライム会費年1000円上げ 日本で4年ぶり
アマゾンジャパン(東京・目黒)は10日、有料会員「プライム」の料金を引き上げると明らかにした。年会費を従来の4900円から5900円と1000円上げる。日本での値上げは4年ぶり。電子商取引(EC)の物流コスト上昇などを受け、料金転嫁に踏み切る。
10日、プライム会員向けにアマゾンジャパンが順次通知する。新規会員は今月24日から、既にサービスを利用している会員には9月24日以降の次回の更新から適用...
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(更新)- 田中道昭立教大学ビジネススクール 教授ひとこと解説
プライム会費約2万円の米国と比較すると日本の5,900円はまだ低水準のようにも見えます。もっとも、小売のリアル店舗展開、診療所含む医療・健康サービスの展開など様々な活動が展開され、様々な特典のある米国のプライム会員と比較すると、日本は大きく見劣りしています。またアマゾンの収益構造はAWSと北米EC事業の黒字で国際部門EC事業の赤字を補填するようになっており、日本のEC事業も採算は厳しい状況ではないかと推測されます。すでに利用者にとっては利便性の高い生活のエコシステムになっているプライム。利用者は値上げを受け入れるしかないプライステイカーでしかないということが懸念されるところではないでしょうか。
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(更新) - 小山賢太郎ドイツ証券 調査部長・チーフエコノミストひとこと解説
日本の物価上昇は、輸入物価の上昇を起点とした財価格主導から、サービス価格主導へとシフトしつつあります。アマゾンジャパンのプライム会員費の値上げもそうした流れの中で生じていると理解できます。また、多くの方がこのサービスを利用していることを考慮すると、サービス価格の上昇を実感するイベントとなるでしょう。CPIのサービス価格は1990年代後半以降ほぼ横ばいで推移しており、その結果サービス価格は変わらないという社会通念(ノルム)に繋がったと考えられます。そうしたノルムが四半世紀ぶりに変わる転換点に差し掛かっているのではないでしょうか。
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(更新) - 遠藤直紀ビービット 代表取締役別の視点
アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏がコストコの社長とカフェで雑談をしているときに、アマゾンも年会費制度をつくろうと考えるに至ったという話を読んだことがあります。いまではアマゾンもスーパーマーケットを買収して同業にはなっていますが、プライムが立ち上がった頃はコストコとは異なる業態でした。頭を柔らかくして、優れたサービスを業界の垣根を超えて吸収しあう米国企業が、世界中で発展しているのにも頷けます。
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原材料価格や物流費の高騰を受け、食品やサービス、電気・ガスなど幅広い分野で値上げの動きが広がっています。最新の記事をまとめました。
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