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藤田嗣治-小さな職業人たち 21の連作展-
連作(小さな職人たち)は、レオナール・フジタが 1958 年秋から翌年の春にかけて手がけた、15 cm四方のファイバーボード(木の繊維を合成樹脂で固めた板)に描いた手のひらサイズの小さな油彩画である。
フジタはこの連作を 100 枚程コツコツと制作し、パリ 14 区のカンパーニュ=プルミエール街の自宅の室内の壁に、タイル状に四隅を釘で打ち付けて装飾していた。
この正方形のボードには、パリとその郊外でかつて見かけられ、時代の流れにより消え去っていった、あるいはパリに現在なお残る、あらゆる路上の職業─石炭運び、煙突掃除夫、刃物研ぎ、屑屋、御者、すみれ売り、猛獣使い、そして泥棒まで、多種多様な仕事に勤しむ愛すべき庶民たちが登場する。
彼等・彼女たちは、どういうわけか、全員子どもたちの姿で表わされている。
(小さな職人たち)というタイトルは、この連作の一部を原画としてフジタが制作した挿絵本(しがない職業と少ない稼ぎ/原題、Petits Metiers et Gagne Petit1960 年刊行)から取った通称である。
<開催期間>
2023年8月11日(金・祝)~2023年9月3日(日)
<開催時間>
9:30~18:00(最終受付17:30)
<料金>
500円、高校生以下は無料
<お問い合わせ>
難波御堂筋ホール(06-6631-8301)までお問い合わせください