はじめに・ご挨拶
皆様、はじめまして。米国ニューヨークにあるマウントサイナイ医科大学の山田悠史と申します。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まって早くも1年が過ぎようとしています。この未曾有のパンデミックを解決する、もしかすると最後の希望がワクチンかもしれません。
しかし、ワクチン接種開始を前に人々の不安の高まり、医療者の負担の増加も懸念されています。その解決策の一つとして皆様に寄り添うアプリケーションの開発のため、クラウドファンディングに挑戦します。
プロダクト誕生まで
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まって早くも1年が過ぎようとしています。私たち医師もこの1年間は常にコロナウイルスと向き合う時間を過ごしてきました。
あれから1年、感染予防策の確立や治療薬の開発が進みますが、未だ感染流行の収束の目処は立っていません。
そこに希望の見えるニュースが届きました。
「ワクチンが95%の有効率を示した。」
今回誕生したワクチンは、mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンと呼ばれる新しい技術を用いたワクチンです。これらの新技術には、過去10年や20年以上の叡智が詰まっていますが、同時にこの新しい技術への不安や危険性を懸念する声も高まっています。
また、それに伴って心ないデマ、誤情報の拡散も各ソーシャル・ネットワークを中心に見られるようになりました。
そんな状況に立ち向かうべく、日常の医療現場での業務以外の時間を使って、私自身も各SNSやメディアを通じて、より科学に誠実で忠実な情報を幅広く拡散したいと、寝る時間も惜しんで数多くの原稿を書いてまいりました。
しかし、1人の医師でできることには限界があります。どれだけ原稿を書いても、私のSNSや質問箱には山のように質問がたまっていきました。誤情報との戦いへの勝算は見えてこず、途方にくれるような気持ちにもなりました。
また、日本より先んじてワクチン接種が始まった、ここニューヨークでは、ワクチンの相談窓口となるコールセンターができましたが、コールセンターはたちまちパンクしてしまいました。その後、コールセンターには全く電話がつながらないといった苦情、予約もできないといった不満の声が次々と私の耳にまで届くようになりました。
こうした負の感情の高まりは、感染者診療に追われる医療機関にも大きくのしかかることになりました。
このような状況は、できるなら日本では経験してもらいたくはない。なんとか日本の医療現場を助けられるような方法はないだろうか。
頭を悩ませる中、日米の有志の医師で集まり意見交換を行いました。
何か私たちにできることはないだろうか。
そんな中、知恵を絞って、まず最初に誕生したのが、「コロワくんの相談室」LINEボットです。
これならば、皆様の疑問に医師が直接回答できる。そして少しでも身近に情報にアクセスしてもらえるかもしれない。
こうして我々のプロジェクトはスタートしました。
チームメンバーの紹介 <コロワくんサポーターズ>
私1人では途方に暮れるしかなかったところ、たくさんのアイデアを生み出してくれ、希望を見せてくれたのが、これから紹介するメンバーです。私自身も誇れるような、素晴らしいメンバーが集結してくださり、これから大きな課題に立ち向かっていく上で、素晴らしいチームが出来上がりました。
ここに記した皆様は、私自身大きな信頼を置ける素晴らしい方々です。日常で持たれた疑問や不安は、全て私たちにお任せください。
<医師サポーター>
代表山田 悠史
マウントサイナイ医科大学 老年医学・緩和医療科
副代表高橋 宏瑞
順天堂大学医学部 総合診療科
医師メンバー
原田 洸
岡山大学病院 総合内科・総合診療科
小林 孝照
アイオワ大学 感染症科
田中 希宇人
川崎市立川崎病院 呼吸器内科
堀向 健太
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科
仁科 有加
OECD 雇用労働社会政策局 医療課
石原 純
インペリアルカレッジロンドン バイオエンジニアリング専攻 講師 (免疫創薬研究室主宰)
稲葉 可奈子
関東中央病院 産婦人科
友居 葉奈
ロンドン大学 衛生熱帯医学大学院
佐々木 秀悟
埼玉医科大学病院 総合心療内科
<技術開発サポーター>
開発リード金子 穂積
Sun*Inc. CTOs’
デザインリード坂元 麻貴子
株式会社xenodata lab. CDO
プロジェクトマネジメント大山 晋輔
株式会社Spir CEO
リーガル/弁護士浅原 弘明
株式会社MICIN 弁護士
<企業サポーター>
Sun*Inc.
プロジェクトの内容
まずは第一弾として、皆様の相談窓口として、LINEボットを準備しています。コロナウイルスワクチンに関して、今まで皆様から寄せられた数々の疑問に対して、私が絶大の信頼を置く医師メンバーの方々に回答を準備していただき、ボットの形で簡単にいつでもどこでも確認できるようにしました。
これによって、一般の方々のみならず、医療現場で正確な答えをさらりとおさらいしたい医療従事者への助けにもなるのではないかと考えています。
また、第二弾として、そこでカバーしきれない皆様の疑問や相談に対しても真摯に回答していけるような場、ウェブアプリケーションの構築を目指しています。
プロジェクトの目的
我々のチームの活動を通して、以下のような目的で社会課題を解決していきたいと考えています。
①皆様のワクチンに関する疑問や不安に寄り添うこと
②現場の医療従事者がワクチンの相談に乗る際の手助けをすること
③医療現場で増加すると予想される負担を軽減すること
資金の使途
本プロジェクトではLINEボットを全国の皆様に無料でご利用いただきたいと考えています。
LINEボットを提供する際のシステム費用やプロジェクト運営のための事務局費用を試算したところ、コロナワクチン接種時期の前後2ヶ月間だけでも、10万人/日が利用した場合には約400万円、100万人/日が利用した場合には約1,000万円の費用が発生致します。
社会的意義に鑑み、チームメンバーとして参加している医師サポーター、技術開発サポーター、企業サポーターは全員無償で本プロジェクトに取り組んでいますが、今後もこのチームメンバーが本プロジェクトで得た活動資金を受け取ることはありません。
実際に、どの程度の人数にご利用いただけるかは予想が困難ですが、既にニューヨークでのコールセンターがパンクした事例もありますので、なんとしてもLINEボットを多くの方に安定して提供するためにも、本プロジェクトで得た活動資金は全てシステム費用とプロジェクト運営のための事務局費用として活用させていただきます。
また、資金的余裕が見込めるようであれば、LINEボットだけでなく、コロナワクチンに関する不安や疑問を解消するための新規ウェブアプリケーションの開発を行う予定です。
Q&A
Q. このアプリケーションは無料で使えますか?
はい、無料でご使用いただけます。
Q. 医療相談や健康相談もできますか?
いいえ、現時点ではそのような機能は実装されていません。
ただし、幅広い疑問に回答が可能となる予定です。
Q. LINE以外のアプリケーションでも利用可能でしょうか?
現時点ではLINEのみに対応しています。
今後、さらなるアプリケーションの開発も計画しています。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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