今回はサントリーが出した新しいハイボール缶を飲んでみます。
山崎蒸溜所は、建設から今年でちょうど100年を迎える、日本で最初のウイスキー蒸溜所です。
当時、日本で本格的なウイスキー作りを目指したサントリーの創業者の鳥井信治郎と、スコットランドでウイスキー作りを学んだ、後のニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝がタッグを組んで生み出した蒸溜所でもあります。
今回のハイボール缶でメインとなる原酒がミズナラ樽のものになります。
元々第二次世界大戦でアメリカや欧州からのオーク材が手に入らなくなったために代替品として使われたのが、北海道を中心に生息するミズナラでした。
しかし、樽として使うと木の香りが強く出すぎて、最初は取り扱いに苦労したようです。
その後2回、3回と使い回すことで木の香りが抑えられて、白檀などの香木のような香りが出るようになり、個性的なウイスキーが生まれるようになりました。
21世紀に入って日本のウイスキーの評価が上がると、特徴的な香りを出すミズナラ樽が注目されるようになり、海外のメーカーでも使われるようになりました。
そんなミズナラ樽を強く押したブレンドになっているようです。
味わいは、苦み、酸味が少なく、かなり甘く感じます。
山崎12年を飲むと、スモーキーさが強く出て荒々しさを感じるのですが、このハイボール缶はノンエイジよりもさらにマイルドに思えます。
むしろ白州を思わせる爽やかさもあるくらいです。
12年ものを飲んだ人だと、まさに山崎と白州が逆転したような印象を受けるでしょう。
いっぽうでハイボール缶から山崎と白州を知った人がレギュラーボトルを飲むと、面食らってしまうかもしれませんね。
お値段は350mL、アルコール度数9%のもので600円と結構なお値段です。
まぁ、200円弱のものに比べれば香りも味わいも深いので、大きく不満を持つことはないでしょう。
白州につぐ贅沢ハイボール缶
6月に白州のプレミアムハイボール缶が出ましたが、その第二弾がこの山崎になります。当時、日本で本格的なウイスキー作りを目指したサントリーの創業者の鳥井信治郎と、スコットランドでウイスキー作りを学んだ、後のニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝がタッグを組んで生み出した蒸溜所でもあります。
今回のハイボール缶でメインとなる原酒がミズナラ樽のものになります。
元々第二次世界大戦でアメリカや欧州からのオーク材が手に入らなくなったために代替品として使われたのが、北海道を中心に生息するミズナラでした。
しかし、樽として使うと木の香りが強く出すぎて、最初は取り扱いに苦労したようです。
その後2回、3回と使い回すことで木の香りが抑えられて、白檀などの香木のような香りが出るようになり、個性的なウイスキーが生まれるようになりました。
21世紀に入って日本のウイスキーの評価が上がると、特徴的な香りを出すミズナラ樽が注目されるようになり、海外のメーカーでも使われるようになりました。
そんなミズナラ樽を強く押したブレンドになっているようです。
テイスティング
実際に飲んでみると、青リンゴの爽やかな香りが先に訪れた後、白檀、シナモン、バナナの香りが続きます。味わいは、苦み、酸味が少なく、かなり甘く感じます。
山崎12年を飲むと、スモーキーさが強く出て荒々しさを感じるのですが、このハイボール缶はノンエイジよりもさらにマイルドに思えます。
むしろ白州を思わせる爽やかさもあるくらいです。
白州とあべこべになった印象
6月発売の白州のハイボール缶は、レギュラーボトルの爽やかさとは裏腹にスモーキーさを前面に押し出したものになっていましたが、山崎のハイボール缶は逆に、甘い香りと味わいがメインのマイルドなものになっています。12年ものを飲んだ人だと、まさに山崎と白州が逆転したような印象を受けるでしょう。
いっぽうでハイボール缶から山崎と白州を知った人がレギュラーボトルを飲むと、面食らってしまうかもしれませんね。
お値段は350mL、アルコール度数9%のもので600円と結構なお値段です。
まぁ、200円弱のものに比べれば香りも味わいも深いので、大きく不満を持つことはないでしょう。
<個人的評価>
- 香り C: 青リンゴが先立ち、白檀、バナナ、シナモンが追いかける。
- 味わい B: 苦みや辛みが少なく、甘さが主体。
- 総評 C: 悪くはないが、山崎らしくはないと言ってしまうと...