中国当局が国内の著名エコノミストにデフレなど否定的な景気動向に関して議論を避けるよう圧力をかけている。世界2位の中国経済は回復に勢いを欠き、政府の景気対策の効果にも疑念が強まっている。
国内証券会社のアナリストや有名大学または国営シンクタンクに勤務する研究者が、規制当局や雇い主、あるいは国内メディアからネガティブなコメントを避けるよう指示されたと明らかにした。具体的には、資本逃避の恐れや価格下落...
中国経済にデフレ懸念 コロナ後の内需伸び悩む
先進国の中央銀行が収束しない高インフレと闘っているなかで、世界第2位の経済規模を持つ中国がいつデフレに突入しても不思議ではないという正反対の状況に直面している。 中国国家統計局が10日発表した2023年6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比横ばいとなり、卸売物価指数(PPI)は16年以来最大の下落率を記録した。一方、米国のインフレ率は22年6月に9.1%に達した後、米連邦準備理事会(FRB)
ブラックボックス化する中国の経済指標 成長分析困難に
世界中の投資家と政策担当者にとって、中国経済の四半期データは世界第二の経済大国の現状を読み解く出発点だ。だが、最新データそのものに謎が潜んでいる。 中国の2023年4〜6月の実質国内総生産(GDP)は前期比で0.8%増、前年同期比で6.3%増となった。だが、直近4四半期の前期比伸び率を合計すると、年間伸び率は6.8%になるはずだ。 このずれの原因は、中国国家統計局が22年の四半期成長率で実施した
中国政府、香港政治家に西側パスポート放棄迫る
中国政府が香港の政治エリートに対し、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の代表になるために西側のパスポートを放棄するよう迫っている。外国の影響力を排除し、香港の支配を強化しようとしていることが背景にある。 当局者は香港を代表して全人代に参加したい政治家や財界人たちに、英国などのパスポートや旅券関連書類を放棄するようにと伝えたという。全人代の新代表、元代表、選考過程に詳しい別の人物が明らかにした