Twitterでも呟きましたが、シャトー追及活動を振り返った時に、ムルムルには反省点がありました。
シャトー事件をきっかけに、シャトーの現れたジャンルCPからは、7~8名のアカウント・同人作家がジャンルを撤退しています。
ムルムルが本件に介入した動機は「シャトーの正体を明らかにしたい」でした。なので、ムルムルは、シャトー追及活動を終了するまで「シャトーの正体が判明すれば良い」とだけ考えており、この結果を知った時も、事の深刻さを受け止めておらず、あるきっかけがあるまで自分の間違いに気づけていませんでした。
転機は、百合也氏のnoteが公表された後、シャトー事件の最中に沢山あらわれた匿名アカウントのうちの一つ「わ(@wa8769847170901)」の存在が明らかにされ、その匿名アカウントの正体が誰であるかという情報がムルムルのTwitterのDMに多数寄せられました。その中で、「百合也さんのnoteに記載の通り、ご本人が自発的に名乗り出てくれる形が自浄という意味で望ましいと思っている」との言葉がありました。
その方は、以前にもムルムルにDMを送ってくれた方で、その時のDMには
「今後のジャンルのためにも、匿名アカや法チラなどの手段に頼らず、真の意味で「当事者間で解決」できる土壌を整備したい。しかしこれは、理想論過ぎて現実的には不可能かと思われるので、誹謗中傷と法チラの抑止を目指すムルムルさんのサイトを応援したい」
と書いてありました。
この方のDMの内容を読み返し、当時読んでいた本「ネット炎上の研究」(2016 著:田中辰雄・山口真一)の内容とも合わせて、ムルムルは自分の矛盾と間違いに気付き、反省しました。なぜこんなにもシャトー事件で多くの方がジャンルから撤退したのかの理由、その深刻さを理解しました。
最初に引用したツイートにあるように、ムルムルは「文句があれば直接言い合うような、あらゆる意見が自由に言えてぶつかり合う混沌とした議論の場」であるネット空間が必要だと考えていました。もしそれが叶っていれば、シャトー事件もこんなにも抉れずに解決し、ジャンルのダメージも少なく済んだのにと思っていました。
しかし、それは間違いでした。「ネット炎上の研究」(2016 著:田中辰雄・山口真一)を読むうちに、ムルムルの理想としていたネット空間は「意見のぶつかり合い」に耐えられる少数しかその場に残らず、中庸な意見を持った方や、そのような場を好まない方を排斥することになると知りました。
そして、例のDMの送り主の方が望む「匿名アカや法チラなどの手段に頼らず、真の意味で「当事者間で解決」できる土壌の整備」こそが、本来目指すべきネット空間ではないのかと、考えを改めました。
必要なのは相互理解の為の意見交換
ジャンル内で問題が起こった時に、犯人捜しや糾弾を行うよりも、議論と歩み寄りによって問題を解決する方が、関わった方々のストレス・他者に対する失望などは遥かに軽く済みます。それを叶えるには、「相手を倒すための議論」ではなく「相互理解の為の議論」の場が必要です。
現在の掲示板、Twitterなどに罵倒や中傷が溢れているのは、お互いに歩み寄る姿勢が無く「相手を倒すための議論(ディベート)」が主であり、更にネット空間には現実世界で行われているディベートと違って、結果を判断すべき審判・聴衆が居ない為です。(現在読んでいる本の受け売りですが)
このことと、シャトー事件での自分の誤りを踏まえて、今後ムルムルは「相互理解の為の意見交換」が出来るプラットフォーム、SNSの作成に挑戦します。完璧なものを作る自信はありませんが、一部の方に利用して頂けたり、ムルムルが試行錯誤して作成したものが誰かの目に留まり、より良いものが出てきたりすれば、すこしずつでもネット上の言論空間は変わっていくはずです。
先ほど引用したDMをくれた方が言った「理想論」という言葉を、ムルムルは好きなのでその理想に向けて、少しずつでも歩みを進めていこうと思います!
以上、終わります!