2023年08月08日

◆ 猛暑で学校の断熱工事

 学校では、断熱工事をしていないので、熱が猛烈に入り込んでくる。せっかくエアコンが普及しても、そのエアコンが効かない。困る。
 
 ──
 
 朝日新聞が報じている。
 近年、公立小中学校の教室にはエアコン設置が進み、文部科学省によると昨年9月の設置率は 95.7%に達する。ただ、ほとんどの教室は無断熱のままだ。エアコンの利きは悪く、電気代ばかりかさむ。
 さいたま市の小学校で天井の温度を測ったところ42度あり、エアコンをフル稼働しても教室内の室温は30~35度にしか下がらなかった。
 「全国の小中高のすべての教室の断熱改修を早急に進めてください」
 建築家で東北芸術工科大学教授の竹内昌義さんは「全国の小中学校の全教室約40万を改修しても、約6千億円で済む」という。竹内さんたちは、来年度からの予算化を求めて、近く文科省などに署名を提出するという。
( → (取材考記)エアコン利かず 教室の断熱、予算化が必要 石井徹:朝日新聞

 この記事は興味深いが、数字が疑わしい。「全国の小中学校の全教室約40万を改修しても、約6千億円で済む」というが、ちょっと価格が低すぎないか? 計算すると、1校あたり 150万円だ。それですべての教室の断熱工事が可能なのか? 人件費を考えると、とても無理そうだが。

 ──

 そこで別記事を探すと、こうあった。
 県立の上田染谷丘(そめやおか)高校。
 地元NPOや工務店が協力し、2月にあったワークショップ(WS)。気候危機や省エネについて学び、実際の断熱改修もする。限られた約70万円の予算で、改修できるのは1教室だけ。

 さいたま市立芝川小学校。
 児童や教員、PTA、地域の人たちなど約70人が参加した断熱WSがあった。天井裏に断熱材を敷き詰め、壁には断熱ボードの埼玉県産の杉板を貼った。直射日光を遮るため、窓にはアルミはくのパネルを設置。約200万円の費用は、企業からの寄付とクラウドファンディングでまかなった。
( → エアコン普及したけど…利き悪い教室、生徒が断熱工事 知事に直訴も:朝日新聞

 150万~200万といっても、それで改修できるのは2~3教室だけであるようだ。また、工事は生徒が担当して、その上に、無償奉仕で指導するプロの建築家が何人もいることが前提だ。人件費はゼロが必要だ。……もう、滅茶苦茶である。そんなことができる地域は限られている。できる学校もあるだろうが、たいていの学校では無理だ。
 また、「たったの 6000億円だけ」と言うが、国立科学博物館に出す電気だの1億円も出さない国が、6000億円も出すはずがない。
 そもそも、1年間だけ 6000億円を出して、そのあとは全然出さない、というのは、方針としては不自然だ。かといって、そうしないと、今いる生徒たちは蒸し風呂状態だ。(地獄のありさまだ。)
 特に、「エアコンは入れるが、室温は下がらない」というのでは、これまで投入したエアコン費用が無駄になるので、愚の骨頂だ。
 結局、あれもこれも、どうやってもダメだ。困った。どうする?

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 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。以下の通り。

 (1) 1円もかけないで済む方法

 1円もかけないで済む方法がある。こうだ。
 「教室を配置換えする。屋上のすぐ下で暑くなる教室には、一般の学級を配置しないで、他用途の教室を配置する。たとえば、音楽教室、理科の実験室、準備室、文化クラブ用控え室、用具室、など」
 こうすれば、そこで苦しむ生徒はいなくなる。通常、一番上の階には、最上級生の教室があるが、それをやめて、物置部屋にでもしてしまえばいいのだ。

 (2) 1万円で済む方法

 1万円で済む方法もある。こうだ。
 「 100円ショップのセリアで、両面式のアルミ断熱シートを購入して、南側の窓に貼りつける」
 これで窓からの熱線侵入を防げる。1教室あたり1万円ぐらいで済むだろう。(全教室でやると、もっとかかるが。30教室だと、30倍か。……まあ、そのくらいは、仕方ない。)

 (3) 10万円で済む方法

 もうちょっとお金をかけるなら、(2) に加えて、発泡スチロールで南側の窓をふさぐといい。(2) の方法と兼ねるので、二重に窓をふさぐことになる。アルミは輻射熱を遮断し、発泡スチロールは伝導熱を遮断する。

 ※ (2) や (3) を利用した場合には、室内はかなり暗くなる。廊下側から来る光しか使えない。そこで、天井の LED 照明に頼ることになる。……ここで照明のための電気代がかかるが、エアコンの電気代を節約できることの効果の方が圧倒的に大きい。

 (4)100万円で済む方法

 100万円以上の金をかけていいのなら、天井裏に断熱材を敷き詰めるといいだろう。
 だが、別案もある。屋上の断熱工事だ。次の二通りがある。
  ・ 屋上緑化で、植物を植える。
  ・ 屋上に、日陰のできる人工設置物を置いて、台風対策もしておく。人工設置物は熱くなるが、その陰となる屋上は涼しくなるので、屋上の裏となる屋内空間も涼しくなる。

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 以上で、4通りを示した。あとは予算や担当者と相談して、決めるといいだろう。
 
posted by 管理人 at 22:28| Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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