Pacalla(パカラ)について

2023/08/04

カテゴリ:色々なはなし

こんにちは。前谷牧場です。

セレクションセールなどバタバタで遅くなりましたが、
パカラ編集長のTwitter炎上について、個人的な思いや感想を書いてみたいと思います。

彼と私は高校の同級生ということもあり、彼寄りの人間と思われるかもしれませんが、事実を書いていきます。

まず今回の発言については、よく背景を調べずツイートした彼のミスで軽率な行動だったと思います。

しかし、このツイートだけで、彼の人格やパカラの全てを否定されるのはパカラを盛り上げてきた仲間として、あまりにもかわいそうなのでこれまでのパカラの頑張りをご紹介します。

パカラは元々、馬産地の為になるサービスを作りたいと編集長が話を持ってきて、そこから試行錯誤をした結果、ファンがあっての競馬だから、深く競馬が好きになってもらえるような情報発信をしていこうということで、webメディア「Pacalla」になりました。

はじめは私を含め数は少ないものの賛同した牧場が手伝いましたが、ここまで大きくなったのは編集長の想いと人柄だと思います。
開始当初は牧場数も4つしかなかったですが、今は30を超える牧場数になっています。

彼等が言わないのでご存知ない方も多いかもしれませんが、全ての費用はパカラ側で持っていて、サイトの運営費、記事の制作費、旅費など全て彼らが自分達で出していて、恐らく年間数百万は掛けていると思うので、これまでにも相当なお金を掛けて皆さんに情報発信、そして牧場の情報提供をしてきたと思います。牧場からお金を出したことはなく、収益ゼロでやっています。

もくしでつなぐプロジェクトについては、一般の方が作製してくれたもくしを毎年わざわざ手渡しで届けてくれます。
もくしっ子がレースで勝った時嬉しそうに話す彼の顔は、笑えるくらい興奮し嬉しそうです。
きっと作製した一人ひとりに日高の牧場の事を馬の素晴らしさを伝えながら作製しているんだと思います。

編集部のスタッフさんとも何度もお会いしてますが、本当に馬が好きな方たちで、馬事文化を広めていきたいといつも一生懸命さが伝わってくる記事を書いてくれてます。
私もいつも楽しく読んでいますが、相当下調べをしてるんだろうなと思います。

是非ひとつひとつの記事を読み返してもらえたら、この他にも素晴らしい企画や記事が沢山あることがわかると思います。

このような熱意を持ってるパカラが牧場の迷惑になるような発言をわざわざするわけもなく、今回のツイートは本当に調べずツイートしてしまったんだろうなと思います。私が見る限り間違い部分の訂正、謝罪もしてました。

私は同級生だから分かるのですが、この編集長はちょっとアホなんです。
でもアホだからこそ毎年赤字でも何年も馬産地の為に動き、馬事文化を広める活動を純粋にやれるんだと思います。
そしてアホなので今後も同じような発言をする可能性は高いですが、誰かを傷つけるようなことでなければ、現場のリアルな情報を届けてくれる人だと思って皆様には受け止めていただきたいです。実際に彼らの情報には他のメディアでは取り上げない本当に貴重な情報が含まれていることが多々あります。(誤解がないようにお伝えしておくと、編集長のこういうところはアホだけど発信してる情報はちゃんとしてます。)

今回の件で万が一、パカラがなくなってしまうようなことになったら、私達としても非常に残念ですし、馬を身近に感じてもらえるリアルな情報は届きづらくなってしまうのではないかと心配しています。

いち生産牧場の個人的な意見としては、牧場見学=触ってはダメ。の一律なルールでもいいのですが、できれば、各牧場、各牧場ジャンルごと(種馬場、生産牧場、養老牧場など)にルールを作っている理由や考え方が存在しているので、それらの違いを深く理解してもらったほうが、お互い気持ちのよい牧場とファンとの関係ができ、馬や競馬の事をより好きになってもらえるのではないかと思っています。恐らく彼もそんなことを伝えたかったのではないでしょうか。

今回の編集長のツイートは軽率だったと思いますが、
今一度熱量のこもったパカラの記事を見直してみていただければ幸いです。

皆様、よろしくお願いいたします。

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