日本時間の5月26日0時きっかりにシマノ(海外アカウント)より正式に新型XTRが発表になりました!!
新XTRの型番は
M9100シリーズ
リヤが12速に突入しました!!!
各部をピックアップしてみましょう。
【ドライブトレイン】
リヤのスプロケットは12速と11速。
12速は10-51Tのスーパーワイドレシオと10-45TのXCレース向けの2種類。
11速も継続で、11-45Tの1種類。
共に、新しくなったフリーハブボディ対応となります。『マイクロスプライン』という名称のようですが、従来の8~11T対応のフリーハブでは使用できなくなりました。ちょっとこの点は残念ですが、完全新形状のフリーハブをリリースするシマノの本気度が伺えます。
ラチェット部分も新構造の『サイレンスフリーハブシステム』という構造です。シマノも以前SLX等でクラッチタイプのフリーハブをリリースしていましたが、それとも全く違う構造のようです。
クランクも新しいシステムを採用しています。
クランクアームにチェーンリングを直接固定する、ダイレクトマウント方式を採用。既にSRAMやRACEFACEなどが採用している、スパイダーアーム一体型のチェーンリングを右クランクに直接固定する方式です。
シングルギアは30、32、34、36、38Tの5種類。かなり幅広く対応します。
ダブルギアも健在です。こちらは28-38Tの1種類。
クランクアームはリヤハブ幅が142mm用とBOOST148mm用の2種類。
左クランクが従来のホローテック2のようにBB軸を挟み込んで固定ボルトで締めるタイプから、M950の時に採用されていた、嵌合軸+BBテンション調整ダイヤル方式に変更になっています。
リヤディレイラーも形状を大幅変更し、ワイドレシオ変速に対応するパラレルリンク形状と、シマノのレーシングスペックでは初採用となる13Tプーリーを搭載しています。
チェーンのばたつきを抑えるクラッチ構造のスタビライザーは、従来はON-OFFを任意に設定できるレバーが付いていましたが、写真を見る限りレバーが無くなっています。常時クラッチが効いた状態になるかと思われますが、ON-OFFレバーを廃したデザインの為、コンパクト化と軽量化に大きく貢献しています。
チェーンももちろん12速対応モデルです。
シフトレバーも専用モデルで、12速と11速の両方に対応しているようですが、既存の11速(M9000系)との互換は不明です。
ブレーキレバーと一緒に固定できる、I-SPEC方式ですが、見た目はI-SPEC2に似ていますが、新規のI-SPEC EVという表記になっているので、こちらも既存モデルとの互換は不明です。
操作がより軽く、確実になるような各部のリファインが行われている模様です。
さらに現時点で詳細が不明なのですが、左(フロント変速用)レバーとして、ラピッドファイヤープラス【モノ】というレバーが一本のモデルがラインナップされています。
恐らくWギア専用で、ワンプッシュでシフトアップ&シフトダウンを行うシンプルな操作系の物なのではないかと思われます。
【ブレーキ】
ブレーキ関係では、ブレーキレバーのハンドルクランプの位置が変更になっています。
マスターシリンダー部分は従来のM9000系を踏襲していますが、クランプ位置の変更によりよりリニアな操作感を実現している模様。
既存モデルと同様に、軽量なマグネシウムボディ採用のXC用のM9100、アルミボディ採用の制動力を少し上げたトレイル用のM9120の2種類がラインナップされています。
キャリパーは2種類。
XC用の2ピストンモデルと、トレイル用の4ピストンの2種類。
2ピストンモデルは従来のBR-M9000、M9020に近い形状に見えますので、おそらくパッドは共通でしょう。ボディは軽量なマグネシウム製。
4ピストンモデルはSAINT等の既存4ピストンモデルとパッドが共通という情報もありますが、形状的にフィン付の物は専用かと思われます。こちらはアルミ製のボディです。
ローターも新型に。140mmから203mmまでの4種類、冷却フィン付きのセンターロック形状です。
【ハブ】
それからハブですが、先述の通り、12速用の専用フリーボディーを採用したモデルです。
従来同様のJベンドスポーク用のモデルのほか、ストレートスポーク用のハブも用意されているようです。
【ペダル】
ペダルは基本的にはM9000系の形状からの発展となりますが、軽量XCモデルのPD-M9100には、BOOST対応のQファクターの広いクランク用にも最適な軸の短いモデルもリリースされます。
トレイルモデルのPD-M9120はシューズとの接地面積が増え、より安定感がでるデザインになっているようです。
【その他】
この他、ドロッパーポスト用のレバーがリリースされるようです。
シフターと同様にI-SPEC EV対応のレバーです。
海外ではPROブランドからドロッパーポストがリリースされていますが(日本には入ってきていません)、もしかしたらXTRネームのドロッパーポストがリリースされるのかも?(単に他メーカーで使用できるモデルなだけかもしれません)
また、フロントシングル用のシンプルなデザインのチェーンデバイスも登場します。
ナローワイドタイプのチェーンリングとリヤのスタビライザーの効果でチェーン落ちはかなり減っていますが付けると安心感が違います。シマノからの純正リリースは嬉しいですね。
写真のダイレクトマウントの他、E-Type、ISCG05マウントタイプもラインナップ。
上記の2点に関しては、厳密にはXTRグレードではなく、共に800番台の型番が振られているので、上位グレード向けパーツという位置づけです。
現時点では詳細なスペックやラインナップの全貌、そして価格や販売開始時期などは不明ですが、シマノが東京オリンピックに向けてリリースした、MTBコンポーネントの最高グレードの新XTR、明らかに今までのモデルチェンジとは違う意気込みを感じます。
まだ発表されていない、Di2モデルなども含め、今後も目が離せませんね!
引き続き、公開できる情報が入り次第お伝えします!!
現在発表されている内容はこちらの専用ページをご覧ください!
【XTR M9100シリーズ】(国内シマノサイト)
【NEW XTR -SHIMANO-】(海外シマノサイト)
【18/05/26 11:00加筆修正】
画像をシマノサイトより拝借して掲載いたしました。
追加情報はこちらを参照しました。
『XTR 9100 is Here - How Did it Remain So Secret?』
via Pinkbike.com
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