先日開催された「EVO2023」にて、PlayStation®5用ソフトウェア『鉄拳8』 にペルー出身のMMAファイター”アズセナ”と、忍術を用いる諜報機関のエージェント”レイヴン”の参戦が決定したことを発表いたしました! アズセナはシリーズ初登場となるキャラクターで、レイヴンは『鉄拳6』以来の参戦! 今回の記事ではアズセナとレイヴンのデザインの詳細や、開発の舞台裏をご紹介します。
アズセナ・ミラグロス・オルティス・カスティーリョ
“コーヒー・クイーン”の異名を持ち、天真爛漫な性格と、恐れ知らずのファイトスタイルで愛されるMMAチャンピオン。ペルーのコーヒー農園“オルティス・ファーム”の一人娘で、自らを広告塔として総合格闘技界で活躍するなか、農園の知名度をより高めるため、“The King of Iron Fist Tournament”に目を付ける。
特殊な構えで攻撃を自動的にかわすMMAファイター・アズセナ
アズセナは、MMA(総合格闘技)をベースに、型にはまらないトリッキーな動きで戦います。相手を挑発するようなポーズをとる“リベルタドール”は、彼女を象徴するアクションです。特殊な構えに移行し、ガードができなくなる代わりに、相手の上段攻撃と下段攻撃を自動的に見切ってかわすようになります。この特殊な構えやフェイント動作により、相手に的を絞らせない戦い方が可能です。ヒート状態になると“リベルタドール”がさらにパワーアップし、攻撃の回避後は自動的に反撃を繰り出すため、相手により大きなプレッシャーをかけられます。なお、彼女はコーヒー農園“オルティス・ファーム”の一人娘で、コーヒーの宣伝のために大会に参加しているので、随所でカメラを意識したアクションをとるのも特徴です。例えば、レイジアーツで相手をK.O.すると、TVCMのような特別な演出が発生します。
ペルー出身という設定のカギは、伝統の古武術&コーヒー農園
「鉄拳」シリーズには実在の格闘技を扱うキャラクターが多くいるなかで、新たに“打撃が得意なMMAファイター”を登場させたいと考えました。そのうえで、“南米を象徴するような開放的で快活なイメージ”や“常に楽しそうに戦う”といったキーワードを取り入れ、いまのアズセナが完成しました。ペルーを出身地に選んだのは、この地にはインカ伝統の古武術であるルミ・マキ(ボクシングをメインとしたマーシャルアーツ)があったからです。また、格闘技だけでなくモデルやダンサーとしても活躍するアズセナが、父親の経営するコーヒー農園の魅力を世界に伝えていくというストーリーの面でも、ペルーがぴったりとハマりました。
MMAならではの動作を表現しながら、活発さを強く押し出すデザイン
デザインは、打撃中心のMMAの動きと、ペルーらしさの両立が悩みどころでした。試行錯誤を経て、ペルーの民族衣装からインスピレーションを受けた細かくカラフルな模様を入れることを決めました。加えて、独特な格闘スタイルの動きが映えるように、短めのジャケットにし、袖にはフリンジの揺れる飾りを付けています。個性的な髪形やスニーカーなども含めて、現代的でスポーティな要素を織り交ぜているので、若くて活発なキャラクターという印象を強く感じられると思います。
レイヴン
国際協力連合軍・独立部隊に所属するエージェント。忍術を用いた諜報活動を任務とし、世界各地の紛争を未然に防ぐための活動に従事してきた。激しさを増す任務に備えるべく修行の地へ赴いて“影分身”の奥義を会得。そんな折、レイヴンを新たな戦いに誘う命令が届く。
待望の復活となるレイヴン。進化した忍術で変幻自在のバトルスタイルを実現
レイヴンは『鉄拳6』での戦い以降、厳しい修行を経てよりマッシブな体型になり、また進化した影分身の術を扱えるようになりました。特殊な構えの“ソウルフィールド”を使うことで、中距離からの奇襲に、分身や瞬間移動を用いた攻撃など、変幻自在の攻めが可能です。ヒート状態になると、影分身を使った攻撃はさらに強化され、隙のない波状攻撃を仕掛けられるようになります。相手を翻弄するような戦いを好む方や、緩急のあるアクションが好きな方には、とくにおすすめのキャラクターです。
参戦の経緯は、ハード性能の向上とストーリーにおける重要な役割
『鉄拳5』で初登場したときから、レイヴンは“東洋と西洋の融合”を高いレベルで表現しており、忍者ならではのトリッキーな忍術と、引き締まった体躯から繰り出されるパワフルな打撃を特徴としていました。現行機のハード性能とUnreal Engine 5の表現力があれば、より進化したレイヴンを見せられると考えたことが、今回の参戦理由のひとつです。また本作では、ストーリーにもより深く関わります。過去作ではレイヴンの所属する国際協力連合の活躍はあまり描かれていないのですが、一八の率いるG社への制裁決定を始め、重要な役割を担うことになります。
デザインは過去作のイメージを残しつつ、より忍者らしく、よりマッシブに
デザインについては、当初からある“マッシブな肉体美が映える衣装”というコンセプトを前提としつつ、イメージを損なうことなくバージョンアップさせようと考えました。造形としては、アクロバティックな忍術の動作を見せやすくするべく、四肢がはっきりと認識できるようなシルエットを心掛けています。衣装は、筋肉を模した硬いスーツと下半身のレザーパンツの対比を意識しながら、作品に登場していなかった期間の時間経過やバックグラウンドを想像させる要素も入れています。腰のクナイを短刀に変更したり、筋肉量の増した腕にタトゥーが増えていたり、といった部分ですね。また、対戦中の視覚効果として、墨の要素を取り入れていることも見どころとなります。
鉄拳8
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:1~2人(オンライン時:1~2人)
・CERO:審査予定
TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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