SBI証券では「Olive(オリーブ)フレキシブルペイ」を使ってクレカ積立をすることができます。SBI証券でOliveを利用するメリット・デメリットをはじめ、SBI証券と三井住友銀行アプリを連携して投資信託を積立買付するやり方などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
SBI証券で「Olive(オリーブ)フレキシブルペイ」を使ってクレカ積立を始める方法【画像解説】

「Olive(オリーブ)」とは、三井住友銀行と三井住友カードによる総合金融サービスのことをいいます。

 

SBI証券では、2023年3月よりOliveを使って資産運用ができるようになり、利用者が増えています。

 

本記事では、OliveをSBI証券で使うシーンに焦点を絞り、メリットやデメリット(注意点)、投資信託の積立設定の方法などをお伝えします。

 

「そもそも『Olive』って何?」

「どの『Oliveフレキシブルペイ』を選べばいい?」

「SBI証券で使うときに注意点は?」

 

と思っている方は、ぜひ読みください。SBI証券でOliveを活用してお得に資産運用をする方法がわかります。

 

はじめに:「Olive(オリーブ)」とは

(三井住友銀行公式チャンネル『【Olive】サービス紹介ムービー』)

 

「Olive(オリーブ)」とは、三井住友銀行を中心としたSMBCグループが提供する、複数の金融サービスをスマホで一元管理できる総合金融アプリです。

 

カードを発行して「Oliveアカウント」を作ることで、三井住友銀行、三井住友カード、SBI証券、保険、デビットカード、ポイント払いなどのサービスをワンストップで利用することができます。

 

また、①クレジットカード、②デビットカード、③ポイント払い(プリペイドカード)の機能が一体となったオールインワンカードを「Oliveフレキシブルペイ」といい、アプリ上で支払い方法を切り替えて利用できます。ちなみに、「フレキシブル=柔軟な」「ペイ=支払い」という意味です。

 

そして、Oliveを様々なシーンで使うとSMBCグループの共通ポイント「Vポイント」がお得に貯まり、アプリで資産とポイントの両方の管理ができます。

 

SMBCグループの金融スーパーアプリ

オリーブアカウントに申し込む

 

1. SBI証券における「クレカ積立(Olive決済)」のサービス概要

SBI証券における「クレカ積立(Olive決済)」のサービス概要
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券には、投資信託の積立額をクレジットカードで決済できる「クレカ積立」のサービスがあります。

 

SBI証券でクレカ積立ができるカードの1つが「Oliveフレキシブルペイ」で、カードのランクによってVポイントが0.5~最大5.0%還元されます。この還元率は、三井住友カード(NL)などのVポイントが貯まる他のクレジットカードで決済する場合も同じ。

 

証券口座や銀行口座からの引き落としで積立額を決済することもできますが、その場合はポイントが付きません。

 

ここでは、SBI証券のクレカ積立(Olive決済)のサービス概要を見てみましょう。

 

■SBI証券の「クレカ積立(Olive決済)」の概要

対象証券口座 特定口座、一般口座、一般NISA、つみたてNISA
※ジュニアNISA、iDeCo、法人口座は対象外
SBI証券での口座 「三井住友銀行仲介口座」が対象
※通常のSBI証券の口座からも切替可能
対象商品 SBI証券で取り扱う積立買付が可能な「投資信託」
積立設定が可能な額 月100円~50,000円
カードの種類による
ポイント還元率
・一般(年会費無料):0.5%
・ゴールド(年会費5,500円):1.0%
・プラチナプリファード(年会費33,000円):5.0%
クレカ積立時に
付与されるポイント
Vポイント
投信保有時に
付与されるポイント

(投信マイレージ)
Vポイント
※Tポイント、Pontaポイント、dポイントなどは選択不可
積立設定の締切日 毎月10日
買付日 第1営業日のみ
カード代金の引落日 カード利用日の翌月26日
Vポイント付与日 カード売上月の月末ごろ
スクロールできます

 

次章では、SBI証券でOliveを使うために必要な設定を解説します。

 

SBIグループ全体の口座数が1,000万を突破

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

■SBI証券×三井住友銀行・三井住友カード 口座開設専用ダイヤル

 

  • 固定電話:0800-111-5422(無料)
  • 携帯電話:048-545-1202(有料)
  • 受付時間:8時~17時(平日のみ)

※SBI証券のコールセンターにつながります。


 

2. SBI証券にて「Olive」でクレカ積立をする方法【準備編】

SBI証券にで「Olive」でクレカ積立をする方法【準備編】
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券でOliveを使ってクレカ積立の設定をするには、次の3つの準備が必要です。

 

■SBI証券「Olive」でクレカ積立をする準備

 

  1. Oliveアカウントの発行(5営業日くらい)
  2. SBI証券と三井住友銀行アプリを連携(即時)
  3. クレジットモードに変更する(2~3営業日)

 

それぞれ解説します。

 

準備①:Oliveアカウントを発行する

筆者の実際のオリーブアカウント

 

Oliveを利用するには、スマホからOliveのアカウントを発行する必要があります。「アカウント」といっても、一般的にイメージするログインIDではなく、要はクレジットカードのことです。

 

東京23区在住の筆者の場合、日曜日の夜にスマホから申し込みをして、翌週の日曜日の午前中、つまりちょうど1週間(営業日では5日間)でカードが郵送されてきました。

 

SMBCグループの金融スーパーアプリ

オリーブアカウントに申し込む

 

 

準備②:SBI証券と三井住友銀行アプリを連携する

SBI証券と三井住友銀行アプリを連携したらできること
(引用:SMBCグループの2023年2月3日「ニュースリリース」より)

 

OliveをSBI証券で使えるようにするには、SBI証券と三井住友銀行アプリを紐づける必要があります。

 

カードが届いたら、申込時に作成した「SMBC ID」で三井住友銀行アプリにログインしてください。アプリは、スマホで以下よりインストールできます。

 

 

■補足

三井住友カード専用のアプリ「Vpass(ブイパス)」にログインするために必要なのが「Vpass ID」です。一方、三井住友銀行の「三井住友銀行アプリ」にログインするために必要なのが「SMBC ID」です。

SMBC IDがあれば、VpassにもSMBCアプリにもログインできます。少々ややこしいですが、知っておきましょう。

 

スマホで三井住友銀行アプリにログインしたら、SBI証券と三井住友銀行アプリを連携しましょう。

 

アプリを下にスクロールすると、次のような「証券」のメニューが出てきます。

 

SBI証券と三井住友銀行アプリを連携する方法①
(引用:三井住友銀行

 

「SBI証券と連携」をタップし、連携情報の認証に進んでください。そして、SBI証券のユーザーネームと(ログイン)パスワードを入力して、「連携する」をタップします。

 

SBI証券と三井住友銀行アプリを連携する方法②

 

次のように「SBI証券口座の連携が完了しました」と表示されたら、連携は完了です。

 

SBI証券と三井住友銀行アプリを連携する方法③

 

すでにSBI証券で取引をしている人は、アプリでSBI証券の資産合計をチェックしたり、SBI証券のサイトに遷移して取引できたりします。

 

SBI証券と三井住友銀行アプリを連携する方法④

 

詳細な連携方法は、三井住友銀行の公式サイト「SBI証券連携サービス」をご覧ください。

 

 

準備③:「クレジットモード」に変更する(審査要す)

Oliveフレキシブルペイの支払い方法
(引用:三井住友カード

 

Oliveフレキシブルペイには、①クレジットカード払い、②デビットカード払い、③ポイント払い(プリペイドカード)の3つの支払い方法があり、アプリ上で切り替えて利用できます。

 

ただし、カード発行時は「クレジットモード」が利用できず、審査を依頼する必要があります。

 

クレジットカードの審査には2~3営業日かかるので、早くクレカ積立の設定をするためにも、カードが到着したらすぐに審査を依頼しましょう。Oliveアカウントの申込時にクレジットカードの審査もできたらいいのですが、ここは改善に期待です。

 

クレジットカードの審査は、アプリ上で「デビットモード」の利用開始手続きを行うと自動的に開始します。

 

審査が始まると、次の画面のように「ただいま審査中です」と表示されます。

 

審査中の画面

 

クレジットモードの審査には2~3営業日かかります。筆者の場合、火曜日の朝に依頼をして木曜日の朝に審査が完了しました。

 

次のように「クレジットモードを設定しますか?」と表示されるので、「設定へ進む」をタップしてください。

 

設定へ進む

 

カードの契約内容に目を通して「契約内容を確認しました」にチェックを入れ、「クレジットモードを利用開始」をタップしましょう。

 

クレジットモードを利用開始

 

フレキシブルペイの画面で「クレジットモード」を選んで「使いはじめる」をタップすると、クレジットカード払いができるようになります。

 

「クレジットモード」の「使いはじめる」をタップ

 

以上で、SBI証券でOliveを使ってクレカ積立の設定をする準備は完了です。

 

SBIグループ全体の口座数が1,000万を突破

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

関連記事

 

3. SBI証券にて「Olive」でクレカ積立をする方法【積立設定】

SBI証券にて「Olive」でクレカ積立をする方法【積立設定】
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券と三井住友銀行アプリを連携し、Oliveフレキシブルペイでクレジットカード払いができるようになったら、クレカ積立の設定をしていきましょう。10日までに設定すれば、翌月の第1営業日から積立買付を始められます。

 

ただし、すでにSBI証券で三井住友カードを使ってクレカ積立をしている人もいるはずなので、①設定中の三井住友カードからOliveに切り替えて始める方法と、②Oliveで新規にクレカ積立を始める方法の2つに分けて解説します。

3.1. 設定中の三井住友カードからOliveに切り替える場合

SBI証券にログインしたら、一番上にあるメニューから「①取引」>「②投資信託」>「③投信(積立買付)」>「④クレジットカード」>の順にクリックしてください。

 

設定中の三井住友カードからOliveに切り替える方法①

 

「クレジットカード決済の設定状況」の画面が表示されるので、「解除する」から進めてください。

 

設定中の三井住友カードからOliveに切り替える方法②

 

積立設定をしている銘柄の設定を解除し、最初からやり直す方法もありますが、これだと手間がかかります。

 

ミスを防ぐためにも、以下に説明する決済方法を一時的に「現金」に変更する方法のほうが簡単でおすすめです。

 

■設定中の三井住友カードから切り替えて始めるおすすめの方法

 

  1. 積立設定している銘柄の決済方法を「クレジットカード(三井住友カード)」から「現金」に変更
  2. 三井住友カードの登録を解除し、Oliveを登録
  3. 決済方法を「現金」から「クレジットカード(Olive)」に変更

 

上記「2. 三井住友カードの登録を解除し、Oliveを登録する」は、SBI証券で初めてクレカ積立をするときにも必要なプロセスなので、こちらに関しては次項を参考にしてください。

 

3.2. Oliveで新規でクレカ積立を始める場合

今度は、SBI証券でOliveを使って新規でクレカ積立の設定をする方法を紹介します。流れは、次の10ステップ。

 

■SBI証券でクレカの積立設定(Olive決済)をする流れ

 

  1. ログイン後、クレジットカードの登録画面に進む
  2. 規約を確認し、カード会員認証に進む
  3. 「SMBC ID」で「Vpass」にログインする
  4. クレカ積立に使うカードを選ぶ
  5. サービスに同意してカードの登録を完了させる
  6. 積立設定する投資信託を探す
  7. ファンドの詳細画面から「積立買付」をクリック
  8. 決済方法を「クレジットカード」にして、注文内容を入力
  9. 「目論見書」を確認する
  10. 取引パスワードを入力して「設定する」をクリック

 

順番に解説します。
 

STEP1:ログイン後、クレジットカードの登録画面に進む

SBI証券にログインしたら、一番上にあるメニューから「①取引」>「②投資信託」>「③投信(積立買付)」>「④クレジットカード」の順にクリックしてください。

 

ログイン後、クレジットカードの登録画面に進む①

 

すると、「クレジットカード管理」の画面が表示されるので、「カードを登録する>」をクリックしましょう。

 

ログイン後、クレジットカードの登録画面に進む②

 

 

STEP2:規約を確認し、カード会員認証をする

各種規約をPDFで確認したら、チェックボックスにチェックをつけてください。

 

そして、取引パスワードを入力し、「カード会員認証へ>」に進んでください。

 

カード会員認証へ

 

 

STEP3:「Vpass」に「SMBC ID」でログインする

三井住友カードの会員専用サイト「Vpass」の画面に切り替わるので、右のタブをクリックして「SMBC ID」でログインしてください。

 

「Vpass」に「SMBC ID」でログインする

 

 

STEP4:クレカ積立に使うカードを選ぶ

クレカ積立に使うカードに「Olive」を選択し、「次へ進む>」をクリックしてください。

 

Oliveを選択

 

 

STEP5:サービスに同意してカードの登録を完了させる

「サービスへの同意」の画面が出てくるので、目を通して「同意する」をクリックしましょう。

 

登録が完了すると、次のように「クレジットカードのご登録が完了しました」と表示されます。

 

クレジットカードのご登録が完了しました

 

 

STEP6:積立設定する投資信託を探す

積立設定する投資信託を探す方法は色々ありますが、ここでは、SBI証券内での「投資信託ランキング」から、「積立件数」が多いファンドから選ぶ方法を紹介します。

 

ログイン後の一番上のメニューから、「①取引」>「②投信」の順に進みます。

 

投信メニューに進む

 

下のほうに移動すると「投資信託ランキング」があるので、ここでは「積立件数」のタブをクリックしましょう。

 

タブを切り替えることで、「販売金額」「つみたてNISA」など他のランキングからも選べます。

 

投資信託ランキングから選ぶ

 

ここでは、1位の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」をクリックして積立設定をします。

 

 

STEP7:ファンドの詳細画面から「積立買付」をクリック

ファンドの情報が載ったページが表示されたら、「積立買付」をクリックします。

 

「積立買付」をクリック

 

なお、つみたてNISAで買付する場合は、その右の「つみたてNISA買付」から進みます。

 

 

STEP8:決済方法を「クレジットカード」にして、注文内容を入力

積立設定の「決済方法」で、「クレジットカード」を選びます。

 

そして、毎月の「積立金額」を100円~50,000円の範囲で入力します(今回は10,000円)。

 

注文内容を入力したら、「次へ」をクリックしましょう。

 

注文内容を入力

 

 

STEP9:「目論見書」を確認する

目論見書(投資信託の説明書のようなもの)が表示されるので、目を通したら「確認画面へ」をクリックします。

 

目論見書を確認する

 

 

STEP10:取引パスワードを入力して「設定する」をクリック

必ず入力内容を確認し、取引パスワードを入力し、最後に「設定する」をクリックしてください。

 

次の画像のように、「積立設定を受付致しました」と表示されるのを確認しましょう。

 

積立設定を受付致しました

 

 

国内株式個人取引シェアNo.1

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

関連記事

 

4. SBI証券における「クレカ積立(Olive決済)」のメリット3つ

SBI証券における「クレカ積立(Olive決済)」のメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Oliveを利用するメリットは多数ありますが、ここでは、SBI証券で使うときのメリットに絞って3つ紹介します。

 

■SBI証券における「クレカ積立(Olive決済)」のメリット

 

  1. 「Vポイントアッププログラム」の還元率がアップする
  2. 「NISA」にも対応している
  3.  アプリで資産の一元管理ができる

 

それぞれ解説します。

 

メリット①:「Vポイントアッププログラム」の還元率がアップする

Vポイントアッププログラム
(引用:三井住友銀行

 

SBI証券でOliveを使ってクレカ積立をする最大のメリットは、「Vポイントアッププログラム」の還元率がアップしてVポイントがお得に貯まることです。

 

Vポイントアッププログラムは、指定されたSMBCグループの利用状況に応じて、対象のコンビニ・飲食店での利用時にポイント還元率が最大15%になる仕組みのことです。楽天市場でいうと、「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」のようなイメージです。

 

このVポイントアッププログラムの条件の1つにSBI証券での取引が含まれており、次の3つを満たすと、最大+2%になります(クレカ積立時の還元率がアップするわけではありません)。

 

■SBI証券における「Vポイントアッププログラム」の条件

還元率 達成条件
+0.5%

当月の投資信託の買付が1回以上

+0.5%

当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上

+1%

当月末のNISA/つみたてNISA口座の保有資産評価額が30万円以上

スクロールできます

 

わかりやすく説明すると、次のような「タッチ決済」「家族ポイントを登録」などの条件を組み合わせていくと、セブン・イレブンやローソン、マクドナルドなどの会計時に最大18%ポイント還元のチャンスがあるということです。

 

■変更点

2023年7月1日より、タッチ決済(Visaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレス)の利用で+6.5%(以前は+4.5%)に変更になり、SMBCモビットの利用で+1%の条件が加わったことで、これまでの最大15%還元から最大18%還元にアップしました。

 

■キャッシュレス利用時のポイント還元率アップの条件

  条件 ポイントアップ
(一般・ゴールド)
決済 クレジットカード利用 0.5%
(通常ポイント)
タッチ決済
(Visaのタッチ決済・
Mastercard®コンタクトレス)
+6.5%
家族ポイントの登録 +最大5%
取引
特典
三井住友銀行アプリまたは
Vpassアプリに月1回以上ログイン
+1%
Oliveの選べる特典で
「Vポイントアッププログラム」を選択
+1%
Oliveアカウントを保有の上、
三井住友銀行で住宅ローン残高あり
※SMBC IDの登録要す
+1%
SBI証券のVポイントサービス
に登録の上、対象の取引を実施
※SMBC IDの登録要す
+最大2%
SMBCモビットを利用 +1%
  合計還元率 最大18%
スクロールできます
Vポイントアッププログラムの仕組み

 

Vポイントアッププログラムの仕組み
(引用:三井住友カードの画像をSGO編集部が一部加工)
 

還元率18%の達成は正直難しいですが、次の6つの条件なら、無理なく自力で10.5%は達成できそうです。

 

■達成しやすい条件

① クレジットカード利用:0.5%(通常ポイント)
② タッチ決済で買い物:+6.5%(以前は+4.5%)
③ アプリに月1回以上ログイン:+1%
④ Oliveの選べる特典で「Vポイントアッププログラム」を選択:+1%
⑤ SBI証券で月1回以上、投資信託を買う(積立もOK):+0.5%
⑥ SBI証券のNISA/つみたてNISAの残高が30万円以上:+1%

 

そのため、普段からVポイントを貯めていたり、対象のコンビニ・飲食店をよく利用する人は、Oliveフレキシブルペイを積極的に活用することをおすすめします。

 

なお、貯まったVポイントは、SBI証券でポイント投資をしたり、三井住友カードの利用代金に充てたり、対象店舗の会計時に利用できたりするので、使い道に困ることはありません。

 

関連記事

 

 

メリット②:「NISA」にも対応している

新しいNISAのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Oliveフレキシブルペイに限らず、SBI証券のクレカ積立に対応しているカードは「つみたてNISA」にも対応しています(月5万円まで)。

 

2024年から始まる新しいNISAにも対応しているので、ポイントを貯めながら非課税の恩恵を受けて資産形成に取り組めます。

 

2024年からの新NISA口座にもおすすめ

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

関連記事

 

 

メリット③:アプリで資産の一元管理ができる

三井住友銀行アプリの画面
(引用:SBI証券

 

三井住友銀行アプリを使うと、SBI証券を含むSMBCグループ(三井住友銀行、クレジットカード、保険など)の各サービスの残高を見ることができるので、自分の保有資産残高の合計を簡単にチェックできます。

 

また、アプリ上から各サービスに遷移することもできるので、三井住友銀行アプリが全サービスの入口になります。

 

将来に備えてお金を貯めるには、現在の自分の資産状況を把握し、いつまでにいくらどうやって貯めるかの目標を立てることが重要です。アプリを使いこなしましょう。

 

SMBCグループの金融スーパーアプリ

オリーブアカウントに申し込む

 

5. SBI証券における「クレカ積立(Olive決済)」のデメリット3つ

SBI証券における「クレカ積立(Olive)」のデメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Oliveフレキシブルペイは様々な機能があってメリットが多い反面、色々と制限もあります。

 

ここでは、SBI証券でOliveを使ってクレカ積立をするときの注意点を3つお伝えします。

 

■SBI証券の「クレカ積立(Olive決済)」の注意点

 

  1. 三井住友銀行仲介口座に変更する必要がある
  2. 「クレジットモード」にしていないと買付ができない
  3. 銀行で優遇金利がつかない

 

それぞれ解説します。

 

デメリット①:「三井住友銀行仲介口座」に変更する必要がある

三井住友銀行の支店
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券でOliveを使ってクレカ積立をするには、本来のSBI証券の口座ではなく、「三井住友銀行仲介口座」で取引する必要があります。

 

三井住友銀行仲介口座は、三井住友銀行がSBI証券の委託を受けてSBI証券の口座開設申込みの仲介をする口座のことです。「仲介口座」とありますが、できることはSBI証券の本口座と同じです。

 

ただし、三井住友銀行仲介口座にすると、クレカ積立時や投信保有時に貯まるポイントはVポイント一択になります。

 

一方、SBI証券の本口座の場合、三井住友カードによるクレカ積立時に貯まるポイントはVポイントですが、投信保有時などで貯まるポイントは、「Tポイント」「Pontaポイント」「Vポイント」「dポイント」「JALのマイル」から選ぶことができます。

 

さらに、OliveはSMBCグループの各サービスの利用を促す狙いがあることから、引き落とし口座は三井住友銀行に限られます。そのため、会社側で給与の振込口座を三井住友銀行ではない銀行に指定されている場合などは、三井住友銀行に資金を移動させる手間が生じます。

 

なお、すでにSBI証券の本口座を持っている人は、三井住友銀行の公式サイト「三井住友銀行仲介口座への変更」から手続きができます。

 

関連記事

 

 

デメリット②:「クレジットモード」にしていないと買付ができない

クレジットカードモードのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Oliveフレキシブルペイの特長の1つに、支払い方法を「クレジットモード」「デビットモード」「ポイント払いモード(プリペイドカード)」の3つからアプリ上で切り替えられる点がありました。

 

ここで注意が必要なのが、支払いモードを切り替えたあとは、アプリを閉じてもそのままの設定になるということ。

 

たとえば、普段は「クレジットモード」を利用していても、コンビニで「デビットモード」に切り替えて買い物をし、元の設定に戻すのを忘れたままSBI証券のクレカ積立の決済タイミング(毎月10日)を迎えると、クレカ積立が実行されません。

 

クレカ積立のメリットは、口座残高がなくても毎月確実に積立買付を実行できる点にありますが、Oliveフレキシブルペイの場合は注意が必要です。

 

 

デメリット③:銀行で優遇金利がつかない

銀行で優遇金利がつかない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Oliveフレキシブルペイの引き落とし口座は、三井住友銀行に限られます。そのため、預金金利が年0.001%(税引前)の普通預金口座にお金を入れておく必要があります。

 

しかし、SBI証券には住信SBIネット銀行の口座と連携することで0.010%(税引前)の優遇金利が適用される「SBIハイブリッド預金」があります。そして、SBIハイブリッド預金の残高をSBI証券の買付余力に自動反映したり、株式の売却代金をSBI証券からSBIハイブリッド預金に自動振替したりすることができます。

 

そのため、少しでも高い預金金利を適用したい場合は、SBI証券×三井住友カードの組み合わせでクレカ積立を行い、日常の買い物で使うのはOliveフレキシブルペイという具合に使い分けるのも有効です。

 

なお、三井住友カードによるクレカ積立の場合は、引き落とし口座は住信SBIネット銀行や三井住友銀行以外からも選ぶことができます。

 

住信SBIネット銀行と相性が抜群

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

関連記事

 

6.「Oliveフレキシブルペイ」を比較…初心者におすすめなのは?

Vポイント付与対象のおすすめの三井住友カードを比較
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Oliveの特徴を見てきたところで、ランクの違いによるOliveフレキシブルペイの基本スペックを比較してみましょう。

 

■「Oliveフレキシブルペイ」比較表

  ①Olive ②Oliveゴールド ③Oliveプラチナ
プリファード
カード
デザイン
オリーブ一般カードの券面デザイン オリーブゴールドの券面デザイン オリーブプラチナ プリファードの券面デザイン
カードのランク 一般 ゴールド プラチナ
発行ブランド Visaのみ
引き落とし銀行口座 三井住友銀行のみ
年会費 永年無料 5,500円(税込)
※初年度無料
※年間100万円の利用で
翌年以降永年無料
33,000円(税込)
※初年度無料
クレカ積立の還元率 0.5% 1.0% 5.0%
クレカの基本還元率
(ショッピング利用時)
0.5% 0.5% 1.0%
おすすめの人    主に初心者    年間100万円以上使う人 年間200万円以上使う人
公式サイト 詳細を見る
スクロールできます

 

ご覧のように、ショッピング利用時の基本還元率は0.5~1.0%ですが、SBI証券でのクレカ積立時の還元率は0.5~5.0%と大きな差があります。

 

では、SBI証券でクレカ積立をするなら、どれがおすすめでしょうか?

 

③Oliveプラチナプリファードの5.0%還元は魅力的ですが、年会費が33,000円かかるので、ポイント還元だけで元を取るのは難しいです。しかも、審査は他の2種類のカードより厳しく、必ず作れるとは限りません。

 

SBI証券のクレカ積立の還元率が2番目に高いのは、②Oliveゴールドの1.0%還元です。年会費は初年度無料で、年間100万円のカード利用を一度でも達成すれば、翌年以降の年会費(5,500円)がずっと無料になります(通称「100万円修業」)。

 

クレカ積立の金額分は100万円の利用額の対象外なので、スマホや公共料金、ネットショッピングの支払いなどで年間100万円をクレカで決済する見込みがあればチャレンジする価値はあります。ただし、100万円を達成するために無駄な買い物をしたら本末転倒なので、注意しましょう。

 

そこで、筆者の意見としては、初心者は年会費無料の①Olive(一般カード)で充分だと考えます。

 

なぜなら、資産形成は将来のお金の不安を軽減するためにコツコツ貯めることが目的で、1ポイントでも多くのポイント獲得することではないからです。サービス変更により還元率がダウンすることもあり得るので、ポイントはあくまでも“おまけ”だと考えましょう。

 

ポイント還元で100点満点を狙わずに、まずは少額でもいいので自分のお金で投資を始めることのほうが大切です。

 

SMBCグループの金融スーパーアプリ

オリーブアカウントに申し込む

 

7. よくある質問

SBI証券のOliveに関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券でOliveを使ってクレカ積立をするときによくある質問に5つ回答します。

Q1. SBI証券のクレカ積立で「Oliveフレキシブルペイ」と「三井住友カード」は併用できますか?

両方作ることはできますが、クレカ積立において、Oliveフレキシブルペイで3万円、三井住友カードで2万円というように、併用はできません。

 

Q2. 三井住友カードゴールド(NL)で「100万円修業」をした場合、「Oliveゴールド」の年会費はどうなりますか?

三井住友カード ゴールド(NL)で年間100万円の利用を達成済みの方は、「Oliveゴールド」を年会費永年無料で作れます。両方で100万円修業をする必要はありません。

 

ちなみに、三井住友カード ゴールド(NL)で100万円修業中の方は、それまでの利用額をOliveフレキシブルペイ ゴールドに引き継ぐことはできません。そのため、達成してからOliveフレキシブルペイ ゴールドを申し込むか、まだ少額であればOliveゴールドで100万円修業をやり直すしかありません。

 

Q3.「Oliveフレキシブルペイ」は何日くらいで発行できますか?

Oliveアカウントの発行は早くて5営業日程度、クレジットモードの審査完了には2~3営業日かかります。クレジットカードとして使えるようになるまで、長くて2週間程度と見込んでおきましょう(2章参照)。

 

Q4.「三井住友銀行仲介口座」はどこから新規開設または変更できますか?

SBI証券でOliveを使ってクレカ積立をするには、三井住友銀行仲介口座が必要です。以下より手続き可能です。

 

 

■SBI証券×三井住友銀行・三井住友カード 口座開設専用ダイヤル

 

  • 固定電話:0800-111-5422(無料)
  • 携帯電話:048-545-1202(有料)
  • 受付時間:8時~17時(平日のみ)

※SBI証券のコールセンターにつながります。

 

Q5. SBI証券と三井住友カードで実施中の「キャンペーン」はありますか?

2023年9月30日まで、2つを合わせて最大30,000円相当のVポイントがプレゼントされるキャンペーンを実施中です。

 

関連記事

 

8. まとめ:Oliveはどのような人に向いているか?

筆者が保有しているOliveフレキシブルペイと三井住友カード

 

Oliveフレキシブルペイは様々なキャンペーンを駆使することで、対象のコンビニや飲食店の会計時のVポイントがお得に貯まる優れたクレジットカードです。

 

しかし、仕組みがやや複雑なうえ、クリアするためのハードルが高い条件も含まれているので、ゲームを攻略するような感覚で楽しくVポイントを貯めたいという人にはおすすめです。

 

本記事を参考にして、SBI証券でどの手段で投信積立を始めるかを決めて、資産形成の第一歩を踏み出しましょう。

 

資産形成を始めるなら

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

関連記事

 

【注目記事】 
SBI証券への取材風景

 

グループ全体の口座数が1,000万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。

業界で話題になっている「2023年度上半期までに『国内現物株取引の手数料無料化』を実現できるカラクリ」についても質問しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。