コロナ感染者9週連続増 5類移行直後の11倍に インフルは微減でも全国最多、46小中校で学年・学級閉鎖 鹿児島県内
コロナ5類移行から2カ月 脱マスクは51.8%、インフル全国最多で警戒続く 夏休みの帰省や旅行…30代は3割「悩み中」 本紙アンケート
2023/07/23 21:05
夏の高校野球鹿児島大会で声援を送る保護者ら。ここでもマスク着用と非着用が混在した=鹿児島市の平和リース球場
◇対策「緩めた」3割、「変わらず」6割
5類移行前と比べた感染防止対策については、最も多かったのが「変わらず」の63.3%。次いで「緩めた」が32.4%、逆に「強めた」が4.3%ありました。世代別では、50代以上の中・高齢層がなお警戒しているようです。
鹿児島県内では、コロナに加え、インフルや小児に多い夏風邪ヘルパンギーナが流行している現状もあり、保育に関わる人からは切実な声が相次ぎました。40代女性は「先生の表情を見せて保育してほしい、と園側に要望されてマスクを外したが、さまざまな感染症が起きた。子どもとの距離感が近い保育の場ではマスク着用は必須だと思っている」。
医療や福祉現場でも同様で、病院勤務という鹿児島市の40代女性は「集団感染が起きないように、感染対策は徹底している」と言いながらも、「夏は暑い。いつまでマスク着用を続けなければいけないのだろう」と不安を漏らしました。
◇「完全に外した」最多は30代の18.5%
マスク着用の頻度についても聞きました。「完全にマスクを外した」は、30代の18.5%を筆頭に50代以下では全世代で10%以上となっているものの、60代は1.6%、70代以上では1.9%と、高齢者がマスクを外していない現状がうかがえます。
姶良市の50代女性は「周囲から『マスクを外すタイミングを見計らっている』と聞くことが多く、率先して非着用で暮らしている」と話したうえで、「学校では今もマスク着用で体育の授業が行われている場面を見る。熱中症や心身の発達阻害が心配」と懸念する。
鹿児島市の50代男性は「高齢であり、感染したくないから5類移行前と同等の対策をしているが、いつまでワクチンを打ち続けるのだろうか」と将来への不安を口にしました。
◇感染症のニュースは「気になる」8割
感染症に関するニュースが気になるかも聞きました。全体では「すごく」「割と」を合わせて81.3%が「気になる」と回答。年齢層が上がるにつれ、傾向は顕著になりました。
ニュースについては、若い世代に「メディアがあおりすぎ」(鹿児島市・30代男性)などの意見がある一方で、高齢者を中心に「感染者数をありのまま伝えてほしい」(姶良市・60代女性)など、県民意識が二分化している実態も浮かびました。
◇旅行や帰省 半数が「予定なし」
夏休みの計画については、全体の38.1%が「予定通り実施」と回答しました。「中止した」「予定を変更して実施」は合わせて1.5%。「悩み中」と答えた人は、30代が29.6%、40代が12.3%にのぼり、子育て世代を中心に、コロナやインフルの収束具合を様子見している実態もうかがえます。
一方で、旅行や帰省の計画が「ない」と答えた人が約半数の49.3%にのぼりました。生協コープかごしまがまとめた2022年の家計調査結果によると、月平均収支は黒字だったものの、世帯収入は65歳以上を除いた全世代で減少。同生協は「収入減や新型コロナの影響で、旅行や趣味に使う教養娯楽費や交際費を抑える傾向が続いた」と分析していて、レジャー控えは5類移行後も継続しているとみられます。
◇子どもの免疫力低下を懸念する声も
最新の鹿児島県発表によると、県内の新型コロナウイルス感染者は5類移行後も9週連続で増加。インフルエンザの定点把握では、前週に対して微減したものの、5週連続で全国最多を記録しています。「夏場では初」(県健康増進課)という学年閉鎖、学級閉鎖も県内の小中高校計46校で実施されました。
子どもを中心に広がる感染症。アンケートには「免疫力の低下」を懸念する意見も寄せられました。熊毛地区の40代女性は「過剰な感染対策が免疫を下げ、病気になりやすい体になってししまったのではないか」、北薩地区の30代女性は「一番大事なのは睡眠、食事、運動だとしっかり伝えていきたい」と記していました。
◇意識の二分化、接客業に影
5類移行後も感染者が増え続ける県内の現状。鹿児島市のホテル経営男性は「楽観視する人と、悲観視する人のギャップが広がり、宿泊施設や飲食店など接客業の人手不足は一層深刻になっている」と明かします。
「5類移行以前は『コロナをうつされたくない』という理由が多かったが、次第に『客のクレームに対応したくない』に変わってきた」と指摘。「楽しい夏休みにするためにも、互いに思いやりをもって生活していきたい」と願いを込めました。
◇アンケートには278人から回答
アンケートは7月8~9日に行い、「5類移行前と比べた感染防止対策の現状」「マスク着用の頻度」「感染症のニュースが気になるか」「夏休みの旅行や帰省の計画」の4項目や、いま不安に感じていることなどを聞き、278人から回答がありました。
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