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炎天下でも動くパソコン「TOUGHBOOK」、カタログに載らないタフな話

マイナビニュース / 2023年8月7日 11時42分

画像提供:マイナビニュース

米国の警察車両や国内外の空港など過酷な現場で採用されている、パナソニック コネクトの頑丈PC「TOUGHBOOK」。ハンドヘルド型で-20度~50度、タブレット/PC型で-10度~50度の低温・高温に耐え抜く本体は、猛暑が続く夏の車内でも“熱過ぎて動かない”ことがないようになっている。

筆者より遥かに頑丈なTOUGHBOOKだが、今回「カタログには書ききれなかった」というタフな秘密がパナソニック コネクトの説明会で明かされたのでご紹介したい。

「TOUGHBOOK」は、ビジネス向けモバイルPC「レッツノート」で知られるパナソニック コネクトが製造する“現場業務”向けの端末だ。

警察や消防、空港など物理的な保安が必要な場所だけでなく、製造や物流、建築・インフラの現場など、普通のPCには動作が厳しい環境で使われることも多く、耐衝撃や耐振動、防塵/防滴に関しては独自、あるいは米軍の調達基準MIL規格に沿った試験を重ねている。ただしこのあたりの試験内容はカタログに普通に掲載されている話。
○衝撃を緩和する工夫あれこれ

TOUGHBOOKが持つ頑丈性の秘密の多くは、その内部構造にある。「耐落下・耐振動」「耐水・耐温度」「長期使用」の3つの特徴を支える注目のトピックを紹介していこう。

まず耐落下・耐振動を実現するための施策の1つが、コーナーに埋め込まれた緩衝材だ。落下時に最も衝撃が集中しやすいコーナー部には、強度を高める樹脂パーツと、ゴムを二色成形で組み合わせている。

次のポイントは、コネクタを浮かせた状態にしておく「フローティング構造」。本体が落下したり振動したりした場合、各パーツのコネクタが基板にしっかり固定されていると損傷につながってしまう。

あえてコネクタを固定せず、少し浮かせた(ゆとりがある)状態にしておくことで、衝撃を逃す効果がある。フローティング構造のコネクタは、バッテリーや液晶部、ユーザーが換装できるパーツ(タフブックの一部はモジュラー構造を採用し、DVDドライブやスマートカードリーダーなどユーザーが必要な機能を自分で追加・交換できるようになっている)などに採用されている。

ちなみにフローティング構造の派生として、液晶割れを防ぐ工夫もある。液晶部の周りにはクッションを配置し、天板から液晶を浮かせたフローティングで、前面・リアキャビネット(液晶裏カバー)の衝撃から保護。また、リアキャビネットの裏側にもリブを付けて補強している。

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