街灯が消えている三次中央通り商店街。ひし形のかさが特徴。車のライトで一瞬明るくなる(20日)
(写真 全7枚)

 広島県三次市中心部の三次中央通り商店街の街灯が2月から消えている。街を活気づけようと四半世紀前に設置した同商店街振興組合の組合員が減り、電気代を賄えなくなったという。市民からは防犯面の懸念に加え「商店街が負担していたとは」との驚きも漏れる。街の明かりをどう維持すればよいのか―。(三宅瞳)

 立体的なひし形のかさが特徴の街灯約40本が、国道375号沿いに市役所や商店、金融機関が立つ約500メートル区間に並ぶ。夜になると飲食店やコンビニの周り以外は通りを闇が包む。

 街灯は、同組合が法人化後の一大事業として1998年に設置し、維持管理してきた。2015年のLED(発光ダイオード)化で年80万円の電気代は半減した一方、組合員は移転や高齢化で約60軒から18軒に減少。負担を月3千円から千円に下げたが、組合員以外の店や住民の25口前後の協力金を合わせても工面は難しくなっていたという。

 同組合は、16年に管理の移管、18年には料金の一部負担を市に求めたが、