◇不可抗力


こんばんは。
毎日毎日、尋常でない暑さですね。
先週、職場で古い資料を読んでいたら、「30度を超える猛暑の中うんぬん」っていう記述を見つけて、平成初期の夏は30度を超えた程度でも「猛暑」と言ってたんだなぁと、しみじみしました。

今は40度を超えちゃう勢いですもんね。そのうち50度近くまで気温が上がる日も来るかもしれませんよ。そんな過酷な環境になるとしたら、

「君たちはどう生きるか」どころではありません。
「私たちはどうやって生き延びるんだ?」という話しですよ、まったく。


さて、早速ですが寄稿記事が公開されておりますので、まだお読みいただいてない方はどうぞ。

こちらから→廃れる商店街はなぜ、廃れてしまうのか“ 中の人”になって初めて見えた真実


果たしていつまで勤めるか分からない、今の職場の話を書きました。
こうしてネタにして回収しないと、やっていられませんからね〜。


前任者であるお婆さんは、都合の悪いことは全部隠して、私を騙して跡を継がせ、膨大な量の残務を残して退職されました。

残された事務所がゴミ屋敷同然だったのなんて、ほんの序の口。
お辞めになった後もなかなか渡してくれない通帳と帳簿を強引にふんだくってみれば、なんと財布の中はほとんど空っぽ。これまでの会計はありえないくらい杜撰で適当。
今年度の予算案はめちゃくちゃで、このままでは今年度内に破産待ったなし、という惨状でした。


ただ、その状態でも前任者さんは「全く仕事をしていない」とも言えないし、「ぜんぜん仕事ができない」というのも違う。
仕事はされてきてるんですよね。過去の街づくりや、現在に至るまでの各種イベント事業では、資料作りと資金の工面に奔走されて、ご活躍だったのだと古い資料から読み取れます。
ただ、もともとハード面でもソフト面でも整理整頓ができない人なので、物とお金の管理には全く向いていなかったのでしょう。


過去の資料を整理していたら、20年も前に、県から「資産管理が杜撰すぎる」と勧告を受けていたことが分かりました。つまり、「このオバチャンに経理を任せちゃダメ」ってことは、とっくの昔から理事会も把握していたのです。

それなのに退職させず、しかるべき給与と待遇で適切な職員を迎えることもなく、能力がないと分かっている人に向いていない仕事を任せ続けてきた。
格安で働いてくれる便利な人だったからでしょう。
それってどう考えても、問題を認識していながら対処しなかった当時の理事たちが悪い。


ご本人も、四半世紀前に仲間たちと商店街の高度化事業(アーケードやカラー舗装道路を作ったりする街づくり事業のこと)を終えた後は、「やるべきことはやり切ったから、もう辞めたい」とずっと思ってらしたご様子。
それなのに、人の良さにつけ込まれて、辞めたくても辞められず、嫌々&渋々ながら仕事を続けてこられたのです。


その状況じゃ、オバチャンがろくに仕事してなくても仕方なくね?

つーか、むしろ「仕事してない」くらいの方が正しんじゃね?

結果としてめちゃくちゃになっちゃった責任は、理事さんたちが負うべきでしょ?


とは言うものの、少なくとも現在の理事さんたちに責任を被せるのも酷だなって思ってます。
どちらかと言えば、今現在、理事を引き受けている人たちはお気の毒。上の世代の人たちが身の丈に合わない高度化事業に手を出した後始末を押し付けられているわけですからね。

組合は高度化事業のためにありえん額の借金をして、助成金をもらうためとはいえ、ありえん内容の契約をいくつも自治体と交わしてしまっています。毎年毎年、維持管理に多額の費用がかかる街は、もはや組合員にとって重荷でしかない。

成長と拡大を目指した高度化事業が、かえって商店街の衰退を招く結果になったことは、「インベスターZ」というコミックの11巻に詳しいです。


インベスターZ(11)
三田紀房
コルク
2015-12-22



こちらのコミックは、「ピッコマ」という漫画アプリで無料で読むことができます。
ピッコマ「話読み」で、90話「嘆きの街」をお読みください。


その他、商店街問題について詳しく、問題を考える上で参考になったのは以下の2冊です。


なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか
辻井 啓作
CCCメディアハウス
2014-01-07






商店街組合は、ゆくゆく解散の運命を避けられません。
実際に、こうしている間にも地方の商店街組合はどんどん解散しています。

参考記事↓

広島の江南・新天地の2商店街組合が解散 牛田も活動休止 加盟店減り運営困難に

消えた街灯、電気代「商店街が負担していたとは」広島県次市中心部

松本の伊勢町商店街振興組合が解散、街づくりに時間を割けず


もはや、かつて栄えた商店街や商店街組合は、時代が移り変わる中で役割を終えているのです。
記事中にも書きましたが、組合解散の噂が聞こえてくる商店街は近隣にいくつもあるし、「あそこはまだ大丈夫」と思われている商店街でも、事務員さんと話すと、

「実は、うちも大変で...」

と言ってます。

仕方ないですね。時代が変われば、姿を消すものがあるのは必然なのだから。


だけど、希望がないわけじゃない。
組合が寿命だからといって、街そのものが死にかかっている訳じゃないし、かつてに比べて廃れてしまったからと言って、個人商店がその街で商売していけない訳でもないのです。

当初は、「騙された」「とんでもない仕事に関わってしまった」とショックを受けていましたが、おかげで勉強になったことも多いので、いずれ全てネタにさせてもらって回収します。
見てろよ、ふふふ♡(* ̄∇ ̄*)ニヤリッ