A-STUDIOに松潤が出た回にて

松潤が、「リハは、リハですから、本番とは違うことをするんです」のようなことを言った後

妻は、僕が昔ツアーのリハでダンスを軽く流して他の状況を踏まえて考えながらやっていた時

ジャニーさんが烈火のごとく起こり始め、「石丸、何やってんの?お前一人だけ違うことしてるよ」とそれはそれは公開処刑されたことがありました

ほとんど弁明の余地はなく従うしかなかったのですが、あの時僕がやっていたことはまさに松潤がやっていたことなんです

会場が違えば照明も変わります 客席のレイアウトも変わります 着替えの準備も変わります
何より自己演出を生み出さなければなりません 誰よりもキラキラするように

でも当時は、リハでも全力投球が絶対

でも、リハと本番では違うんです

そもそも、振り付けや位置関係なんかとっくに体に染み付いています 引き出しもたくさんあります
本番では、想定したことを想定した通りに演じるべきで、その状況が予見できないようでは二流ジュニアです

1+1を5にするのがエンターテイナー もちろんそれはメインの引き立て役の中での話です

このことを、妻は「30年早かったね~」としつこく笑って、録画を巻き戻してまで見ていたので、

「そんなビデオ消しちまえ!バカにしてんのか!」「俺の人生で最高だった仕事を、お前は笑うか!」

スプーンを床に思いっきり叩きつけました

妻の嫌いなタバコを、バンバン吸いました

結果、妻は「そういうつもりはなかった、あなたのやってきたことは間違ってなかったと確信持てた」
「あなたに対しては私はジャニーさんの敵だから」「あなたの時代があったからこそ今の子達が自由にできてるのは間違いないから」

と、心から謝罪し、慰めてくれました

僕は感謝してありがとうと言って抱きしめました


元ジャニーズの皆さん、僕らが一生背負っていかなければならないこの「売れなかった十字架」はどの世界でどれほど成功してもその重みは変わりません

愛し合っている妻でさえ、悪気はなかったとしても、心に傷をつけてくるのです

僕たちは、大勢の人たちから、からかわれ、蔑まれ、笑いにし、いまを生き抜いています

心が折れそうになる時もあるでしょう

でも、僕たちは今や孤独ではありません 仲間として会うことができます

その時に、僕らだけしかわからない傷跡を舐めあいましょうよ


お知り合いにジャニーズの方がいる方々へ

我々は笑ってあなた方の話に合わせ、盛り上げ、踊って見せ、カラオケを歌い、他の有名人の昔話を話します

もちろん、あなた方は私たちのお客様だった方であり、私たちはあなた方の要求に答える以外に方法はありません

内緒にしてたとしても、「あなたのこの経歴のこの時期、何してたの?」と聞かれます

自分の業績や努力を棚に上げて、笑いを取ります

お願いです 笑っていいです 酒の肴で結構です

でも、そこには「崇高な尊厳」があるということを、忘れないでください

私のお伝えしたいこと、伝わっていることを痛切に願います


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