安田純平氏が炎上している。
ジャーナリストによる戦場取材は、我々が情報を知る上で必要だ。それだけに、危険を冒しての取材活動は尊敬に値する。
だが、それは本当に取材活動であればこそ。
安田氏の場合、今回特に炎上している2015~2018のシリアでの拘束以上に問題なのは、2003年のイラク戦争の際、イラク・フセイン政権が実施した「人間の盾」作戦に、志葉玲氏などとともに”自発的に”参加したと言われていることだ。
この人間の盾への自発的参加が事実なのかは分からないが、小泉首相(当時)がアメリカの武力行使を支持すると言っている中での参加であり、事実であれば明確に反政府活動と言える。
シリアでの拘束と当時の政府の対応、その後のパスポート返納命令などは、この文脈で考えるべきだ。
シリアでの拘束時、多くの人が”本当に”拘束されているのか疑っていた。
政府もそうだろう。
ジャーナリストという肩書きを使い、反日本政府宣伝活動を行っているのではないかと疑われていたということだ。
現在においてもなお、安田氏が政府が救出活動を積極的に行うべきだったと主張していることは、尚のことその疑念を強くさせる。
ジャーナリズムの活動中に、不可避的に拘束されたのであれば、当時の関係者に感謝こそすれ、こんな言葉が出てくるとは思えない。
少なくとも「当時の関係者に感謝はするが」という前置きが付いてしかるべきだ。
本来であれば、イラク戦争後に旅券返納させるべきだったのだろう。
「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。」
パスポートの1ページ目には、こう書かれている。
パスポートは、日本政府としてこの国民の身分を保障し、政府として責任を持つから、この日本人に便宜を図って欲しいと各国に依頼するものだ。
反日本政府宣伝活動を行う者の身分など保障できないし、その者の責任など到底持てるものではないだろう。
安田氏は「救出活動をしない日本政府と日本国民にどのような迷惑がかかったのか」と言っている。
安田氏の行動による日本政府、日本国身に対する迷惑は、日本政府発行パスポートを持つ者が、日本政府が保障する”良き日本人”ではない可能性を、世界に知らしめてしまったことだ。
パスポートの信頼性を毀損したとも言える。
海外で活動する日本人に対する、各国関係者の目は厳しくなっただろう。
迷惑としか言いようがない。
引用ツイート
安田純平
@YASUDAjumpei
命乞いなんかしていませんが。セリフという言葉は知っていますか?
日本政府は救出活動をしていない。一般論としての情報収集をしていただけで、拘束者の特定もしていない。
救出活動をしない日本政府と日本国民にどのような迷惑がかかったのか、了見がどうとか言う前に具体的に提示をお願いします。 twitter.com/chomoranma0228…