「あんな厳しいキャンプは2度とできない。だけど、あれで俺たちは成長した。ま、それを少しでも踏襲しなきゃ」
DeNA監督時代、中畑は鹿児島・奄美大島で行った秋季キャンプでは個を重視。筒香嘉智、桑原将志、宮崎敏郎ら若手底上げに力を注いだ。無念の退団があったが、1年後、チームは昨季の最下位から今季チーム初のクライマックスシリーズ進出。その礎を作った。
ガラッとチームを変えるには、やはり“荒療治”が必要なのだ。さしずめ優勝候補から一転低迷した巨人、ヤクルトの“今秋”が見物である。
ところで…。拙稿にとって“地獄キャンプ”には至高の思い出がある。ある日の休日、長嶋監督に誘われて、キャンプ地近くにある川奈ホテルでランチをした。ドレスコードがあり入り口でジャケットを借りた。食したのが『オマールエビの特製カレー』…。当時価格が3500円。誠に美味なり、至美なりだった。
ちなみにキャンプ取材で宿泊した所は2食付きで2500円。そんな時代でした。「バッキャロー、俺たちが苦しんでるのに、いい思いしやがって!」。後に中畑清に怒られたが、君たちは地獄で成長したんだから、恨みっこなしで…。 (産経新聞特別記者・清水満)