日本シリーズが終わった。バラ色のオフ? いえいえ、選手は休む暇もなく、秋季キャンプに突入するのです。
といっても例年、聞こえてくる秋季情報は、概して全体練習が主のようだ。春季キャンプと変わらず、ともすればシーズンを終えるためのクールダウンのような…。果たしてそれでいいのか!?
「春のキャンプはシーズン前だから調整が主になりますが、秋はね、個人です。徹底的に鍛える絶好の季節です。多少無理したっていい。体は痛めつけてこそ成長するんです。たとえ骨折したって、ひと冬越せば治る」
以前、キャンプ“春秋の違い”をこう話してくれたのは長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督である。かつて“地獄の伊東キャンプ”(1979年)を敢行した。
たとえば…。投手の江川卓は下半身強化のランニングと連日の投球投げ込み。スイッチ打者に転向したばかりの松本匡は一日中、バットを振っていた。中畑清は守備と打撃…など個人メニューをきっちりと決めて全体練習はゼロ…。そして若手たちをひと冬で飛躍的に成長させたのである。