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【宮崎県】

障害、病気経験生かし患者支援 ピアスタッフ育成に力

宮崎日日新聞 2022年9月2日(金)
障害、病気経験生かし患者支援 ピアスタッフ育成に力

都城市のNPO法人あなたの街の応援団が開いたピアスタッフ養成の講演会

 都城市のNPO法人あなたの街の応援団(榎木やすよ代表)は「つながり輝く人材育成プロジェクト事業」と銘打って、ピアスタッフ育成と就労支援に取り組む。障害や病気の経験を生かし同じ境遇にある人を支えるピアサポーターを研修を通じて育て、相談機関や病院などの職員として働けるよう支援する。
 初回は8月27日、市総合福祉センターで育成の取り組みを紹介する講演会を開き約60人が受講。「ピアサポーターが当たり前に活躍する地域を目指して」と題し、鹿児島県のNPO法人「やどかりサポート鹿児島」の4人が登壇した。

 うち3人は精神障害を持つピアスタッフで入院中の患者に自身の経験を話すなどして退院意欲を高めてもらう仕事に取り組んでおり、それぞれが発症した経緯や現在の状況、仕事の内容などを説明した。

 進行役を務めた同法人の新川昇一郎さん(精神保健福祉士兼相談支援専門員)は「ピアサポーターは人材の宝庫で精神科病院や相談支援事業所で働き始めている。雇用をさらに進めモデルをつくっていきたい」と述べた。
 同応援団は、市の委託を受けて障害者の日中一時支援事業に取り組むほか孤立防止活動を行っている。ピアスタッフ育成では都城市と三股町の精神障害のある住民10人を対象に9月から来年2月までに6回、職場交流見学や体験実習など研修会を実施する。
 榎木代表は「精神障害を持つ人のピアサポート活動が本県は遅れている。地域の事業所などと協働して人財育成を積極的に進めたい」と話している。

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