松本市立博物館の用地問題決着へ 賃貸借に変更で同意
長野県松本市の臥雲義尚市長は1日、今年10月に開館を予定している市立博物館について、建設地の土地所有者との契約を結び直すことで同意したと発表した。賃料は年間約2000万円で、9月1日に契約予定という。開館へ向け障害となっていた用地問題は決着する見通しとなった。
事業用定期借地権契約から30年間の新たな賃貸借契約への変更で同意した。同博物館の建物はおおむね完成している。ただ、用地の一部に2030年に契約終了となる事業用定期借地権が設定されており、最悪の場合、約7年後に更地に戻さなければならない可能性があった。これに関連し、建設を進めて市に損害を与えたとして市民団体が臥雲市長や前市長、前副市長を背任の疑いで長野地方検察庁に刑事告発。今年6月には前市長と前副市長が長野地検松本支部に書類送検されていた。