本体同時発売となるのは「Wiiスポーツ」「おどるメイドインワリオ」など任天堂タイトルが4本、サードパーティソフトは「スイングゴルフ パンヤ」や「カドゥケウスZ 2つの超執刀」など12タイトル。いずれもWiiのリモコンを生かした操作系を使った、特徴あるものばかりだ。入力方法が従来とまったく異なるだけあり、おそらくパッケージを見るだけでは操作方法が想像つかないタイトルも多いと思われる。手始めとしては、やはりプチゲーム集として完成度の高い「おどるメイドインワリオ」や、たっぷり体を動かせる「Wiiスポーツ」あたりから試してみると良いだろう。Wiiの発売に合わせ、東京、名古屋、大阪の3カ所で「Nintendo World 2006 Wii体験会」というイベントも2006年11月3日より開催されている。Wiiリモコンで遊ぶゲームがいったいどんなものなのか、ここで実際に体験してみるとわかりやすいかもしれない。
もちろん、Wiiリモコンの機能を前面にフィーチャーしたタイトルばかり登場するわけではない。今後発売予定の「大乱闘スマッシュブラザーズX」では、開発ディレクターの桜井政博氏によると「ゲームキューブのコントローラを持っているユーザーは、まだ捨てないで欲しい」と話しており、従来のコントローラーを使った動きも見られるようだ。
Wiiにはゲーム以外の大きな特徴として「Wiiチャンネル」がある。これは、普段Wiiを利用していない間にインターネットから情報を取得し、電源をいれると即座にニュースや天気予報、メッセージなどを閲覧できるというものだ。任天堂はこの機能を「テレビにチャンネルを増やす」という表現をしている。ゲームだけでなく、普段からWiiを利用する機会を増やすという意味で、家庭のリビングとの親和性が高い機能だ。ただ、ニュースや天気予報をテレビに表示する機能は、地上デジタル放送などでもデータ放送としてすでに提供されている。「テレビに何を映すのか」という点において、これらがライバルになる可能性が高いだろう。
Wiiチャンネルに含まれる「インターネットチャンネル」も要注目だ。これは、通常のWWWブラウザ機能と思ってもらえばいい。リビングのテレビでWWWを閲覧するという試みは何度も行われてきたが、Wiiではリモコンを用いることで、より直感的な操作が可能になっている。ブラウザ機能自体もOperaを採用(2007年6月末までは無料ダウンロード可能)、AjaxやAdobe Flashなど、今どきのPC向けブラウザで必須とされる機能も動作する。テレビ放送からWiiへチャンネル権を奪うための秘密兵器となりそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ローコード開発による内製化が与えた衝撃
CEOが語る二人三脚型のシステム開発とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス