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福原愛さん 押し切れる?“成功率”約3割 元夫側が求めた引き渡しの強制執行

[ 2023年7月29日 05:08 ]

江宏傑氏(左)と福原愛さん
Photo By スポニチ

 卓球女子で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(34)が昨年7月に台湾から日本に長男(4)を連れ帰ったとして、元夫でリオデジャネイロ五輪の卓球台湾代表の江宏傑さん(34)が引き渡しの強制執行を求めているが、その“成功率”は直近5年で約3割にとどまることが28日、分かった。

 本紙が最高裁に確認したところ、2018年から22年までに強制執行は計421件行われ、このうち145件が実際に子の引き渡しに至った。割合にして「成功」は約34%。年別に見ても、この5年はいずれも33~36%で推移していた。

 強制執行は裁判所の職員である執行官によって行われる。レイ法律事務所の高橋知典弁護士は「日本の事例では、引き渡しを嫌がっていない子の手に触れたりする行為は問題にならない。一方で“いやだ、いやだ”など身体的な抵抗を示している場合に無理やり連れ去ることはできない」と解説。今回は4歳という年齢だが「一般的には自分の意思は示せるものの、大人の言葉はうまく理解できない年頃。執行には非常に慎重な姿勢が必要となる」とした。法曹関係者は成功率の低さについて「はっきりとした意思表示が難しい乳幼児の方が引き渡しにつながりやすい。小学生以上になればかなり難しい」と指摘した。

 江さん側は27日の会見で、東京家庭裁判所が20日、福原さんに対し長男を引き渡すよう命じる決定が出たと説明。ただ、任意の引き渡しに応じる確率は極めて低いと判断し、翌21日には強制執行の申し立てを行ったとも明かしていた。同日夜には江さん側がインスタグラムに声明文を掲載し「福原愛さんとの間の日本における紛争については、日本の裁判所が既に公正な審判を下しました。福原愛さんが日本の司法を尊重順守し、本件を早期に収束させることを願っています」と訴えていた。

 ○…福原さんが社外取締役となり注目されていた卓球プロのTリーグ「琉球アスティーダ」の運営会社はこの日、福原さんが6月末に退任していたことを明かした。琉球の試合会場を訪れるなどしてチームのアピールに努めていた。

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2023年7月29日のニュース