医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科

医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科 横浜市栄区 本郷台駅より徒歩8分。玄関スロープはバリアフリー対応だ
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木村 貴純 院長、木村 裕和 先生の独自取材記事

最終更新日:2022/08/31

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科 main

本郷台駅から徒歩8分にある「木村内科・胃腸内科」。2021年に全面的に改装し、明るく清潔感ある医院へと生まれ変わった。先代院長の地域医療への思いを継いだ木村貴純院長と弟の木村裕和先生。1つの医院で地域住民の診療が完結できる医療をめざし、訪問診療や終末期医療、認知症治療にも力を入れている。また、同院は有床診療所でもあり、慣れ親しんだ地元での入院は、本人のみならず家族の安心にもつながっているようだ。40年近い歴史ある医院でありながら、地域医療を軸に進化し続ける同院。「目標は誰もが安心してこの地域で暮らしていける町づくり」と語る木村院長と裕和先生に、注力している医療や今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2021年12月21日)

地域密着型をコンセプトに、垣根のない医療をめざす

改装されてとてもきれいですね。こだわりはどこですか?

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科1

【木村院長】開業から39年たったのもあり、新しくして患者さんが気持ち良く過ごせる環境をつくりたいと思いました。清潔感と明るい雰囲気を意識して、白を基調とした造りになっています。また高齢の方が多いので、バリアフリーにしてどこからでもストレッチャーが通れるようにしました。特に、待合室の椅子にはこだわっていて、気持ち良く座ったり立ったりができるように座面をやや高めにしたんですよ。待合室のガラス窓から見える庭園のグリーンも楽しんでいただけると思います。 【裕和先生】以前は椅子の配置がコの字になっていたので、他の患者さんと対面になってしまうほか、テレビが見にくいという声もありました。そこで一方向に向いて座っていただける配置にし、テレビ画面も見やすくなったと思います。以前の雰囲気も好きでしたが、新しくなりより一層頑張りたいという気持ちが強くなっています。

医院の特徴をお聞かせください。

【木村院長】当院は、外来だけでなく訪問診療や終末期医療も行っています。また、この近辺では数少ない有床診療所でもあり、地域密着型をコンセプトに垣根のない医療をめざしています。外来の患者さんが通えなくなったり、入院が必要になったり、終末期になったとしても、それまでの状況を把握しているドクターにずっと診てもらえるというのは、安心材料の一つだと思うんです。特に認知症の方の生活を支える上では困難なことも多いので、ご家族の状況を踏まえたサポートが必要です。当院では、困っているご家族がいればボランティアやデイサービスの人たちを含めたインフォーマルなサービスを紹介し、「こんなサービスがあるから頼ってみては?」と案内するなど、かかりつけ医として橋渡し的な役割も担っています。

注力されている訪問診療や入院での取り組みを教えてください。

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科2

【裕和先生】歩くことが困難になり、通院が難しくなってしまった方が頼れる場所は限られています。ですが当院の場合は、訪問診療という取り組みがあるので「訪問診療に移りましょう」と提案ができますし、薬を出しながらご家族も支えることができます。それでも、だんだん薬が飲めなくなり終末期に入ることもありますが、そうしたときも、「訪問診療を続けて自宅で過ごす」のか、「入院をする」のかといった、ご家族やご本人の希望に合わせた選択が可能なんです。当院では終末期の方の入院も受けつけていますので、状況に合わせてトータルに診療できます。このように、スタッフやご家族と話し合いながら方向性を修正しやすい点が当院の最大の強みだと思います。特に終末期といわれる患者さんに対しては、本当にもう何もできないのか、それとも他の道はないのかということを模索しながら進めています。

認知症の治療にも注力。患者だけではなく家族のケアも

ご家族へのサポートも大切にされていますね。

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科3

【木村院長】長期間の介護で自分の時間がとれない方が多くいらっしゃるので、当院ではレスパイト入院にも対応しています。これは、ご家族の休息を目的として患者さんに一時的な入院をしていただくもので、それによりご家族がリフレッシュできる時間を設けています。酸素吸入していたり、痰が多かったりと医療依存度が高く、施設でのお預かりが難しいと言われてしまうような場合でも、当院では受け入れ体制を整えています。ご本人だけでなくて、ご家族も含めて患者さんを取り巻く環境全体を見て診療するようにしていますね。

対応範囲が広く、さまざまな患者さんを診ていらっしゃるのですね。

【木村院長】めざすのは、1つの医院で地域の皆さんの診療を完結できる医療です。当院は、高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病の管理や、咳や熱などの日常的な心配事を何でも相談できる場所だと自負しています。また、胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査にあたっては新鋭の設備を導入し、詳細に検査することができます。何か症状があり気になる方の検査、がん検診の二次検査などで精密検査を希望される方に向けた検査案内もしています。 【裕和先生】発熱した患者さんに対しては、新型コロナウイルス感染症の疑いもありますので、感染隔離室を整え一般の患者さんとの動線を分けた上で診療を行っています。また、自宅療養をされている方には往診も可能で、その時々のニーズに合わせて必要な医療を提供しています。

認知症や物忘れにも積極的に対応なさっているとか。

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科4

【木村院長】認知症は医療者が疾患への理解を深め、患者さんやご家族の状況を十分に把握していなければなりません。大切なのは、患者さんが安心して診察・診断を受けられるような対応です。私は認知症サポート医という立場から患者さんやご家族にアドバイスができますし、地域のネットワークを生かして次に必要な医療や介護サービスの提供につなげられるのが強みです。例えば、CTやMRIの検査が必要な場合は、提携する病院やクリニックを紹介するなど、最終診断がつくまで責任を持って対応しています。 【裕和先生】当院では、必要に応じて他院と連携しながら診断し、適切な薬の処方ができます。また、薬の有無にかかわらず、「どういう生活を送ればいいのか」「どういう介護をしたらいいのか」というところまで、患者さんが不安に感じないようサポートできるところが特徴だと思います。

チーム医療を基本に、訪問診療や終末期医療にも対応

活躍されているスタッフさんについてお伺いします。

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科5

【木村院長】外来や病棟、在宅など部門は分かれていますが、結局はスタッフ皆が協力し合わないとできないんです。訪問診療を受けている方が一時的に入院されたり、退院して自宅に戻られたりなど、部門から部門へと引き継ぐ場合が多く、やはりワンチームであることが大切です。また、毎年理念を決めていますが、今年は「安らぎと安全、それを持続して実行」というもの。これをもとに自分たちで行動目標を立てるようにしています。 【裕和先生】毎朝、入院中の患者さんのカンファレンスを行い、ドクター、看護師、管理栄養士らが集まって患者さん一人ひとりの状態を確認し合いながら、食事のことや改善点などを決めています。さまざまな視点から意見交換しながらチーム医療に取り組んでくれていますね。

心がけていることは何ですか?

【木村院長】私は患者さんご本人だけを診ているつもりはなく、背景にある家族や環境、経済的な面も含めた全人的医療を大切にしています。その人らしく過ごせるようなサポートをしていきたいですね。 【裕和先生】外来や訪問診療で患者さんと関わる時間は限られていますが、入院となれば看護師を中心としたチームでずっと診ていく形になるので、実際に患者さんが24時間どんな生活をしているのかがすぐにわかりますし、患者さんやご家族の気持ちが見えることも多いです。そういったことを見逃さないように心がけていますね。

最後に、今後の展望を教えてください。

木村貴純院長、木村裕和先生 医療法人桑樹会 木村内科・胃腸内科6

【木村院長】私がめざすのは、誰もが安心して暮らせるようにするための「町づくり」です。例えば災害が起きた場合、在宅でのケアや入院での治療を受けている患者さんにとっては非常に困るところです。そこで、医療従事者だけではなく、さまざまな職種や人とのつながりを持てるようにすることが充実したサポートにつながると考えています。皆が一緒になって過ごせる町づくりに、医療の視点から携わりたいですね。 【裕和先生】今は新型コロナウイルス感染症の影響で、入院患者さんのご家族が面会をしたくても、制限せざるを得ない状況が続いていますが、できる限り面会が可能になるよう検討していきたいですね。オンラインサービスを利用するなど、いろいろな形で面会ができるようにしたいと思います。

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