「昔に比べて暑い」は本当? 信州の夏、半世紀のデータで分析 気象ダッシュボード〈猛暑編〉

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 「子どもの頃に比べて暑くない?」「昔はもっと涼しかった」

 このような会話をしたことはないだろうか。標高が高く涼しいイメージがある信州だが、近年は最高気温が35度を超える「猛暑日」が複数日記録されるなど、暑さは厳しさを増しているようだ。気象庁も「日本の夏(6~8月)平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇」としている。では実際、信州の夏はどうなのだろうか。半世紀前の1970年からの気象データをひもとき、暑さの変化を「見える化」した。(山本公太)

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 気象庁が発表しているデータから「8月の最高気温の平均(以下、8月の最高気温)」「最高気温が30度以上の日数」「同35度以上の日数」の3項目を選び、1970~2022年までの53年間を集計した。人が感じる暑さの印象は夜も含めた1日の平均気温よりも、活動時間帯の日中にどれだけ暑かったかの「最高気温」であることが多いため、平均気温でなく「8月の最高気温」を選択。長野、松本、軽井沢、諏訪、飯田の長野県の主要5観測地点で分析した。

 8月の最高気温は、53年間の平均・・・

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