最近こちらの本を読んでいます。
人間は
与えることに喜びを感じる人(ギバー)、
搾取し続ける人(テイカー)
その中間にある、損得勘定、またはやってもらったらお返しをしたい、もしくはやってあげたからには見返りを求めてしまう人(マッチャー)
が存在します。
与え続ける事に喜びを感じる人(ギバー)は何かにつけて損をしていそうに思いますが、
実は収入面で上のランクに居るのは「ギバー」であることの方が多い結果が出ています。搾取され続けたら、収入も少ない気がしませんか?おもしろいですよね。
ただ、収入が低い層にも「ギバー」が多いこともわかっています。
そういうことが、実験や実例とともに細かく書かれていてとても興味深い本になっています。
まだ最後まで読めていませんが、ここ最近、通勤時間に読むのが楽しみな一冊です。
さて、お気付きの様に、私の夫(INFP)は完全なギバーです。
誰かが苦しんでいたり、助けを求めていたら助けずにはいられない人です。
そして、たとえ自分が大変な時でも相手を先に助ける様な人なんです。
この書籍にも書かれていましたが、ギバーは人を助けすぎるあまりに、自分の仕事がおざなりになって成績が悪く、評価を落とすこともあるそうです。
まさに!です。
夫はそういう人です。
かくいう私(ISFJ)は「マッチャー」だと思っています。
損得勘定だけで生きているわけではありませんが、やって頂いたらそれ以上に恩返しをしたいと思いますし、助ければ、その分くらいは返してほしいと思ったりします。
割と気を遣うタイプなのかもしれません。
逆に、私はお返しをするのが面倒になるので「やってくれなくて良い~」とさえ最近思ったりもします。
良くしてもらえば嬉しい反面、恩返しをしなきゃ!と思ってしまうのがプレッシャーに。
時にその恩返しが、どれくらいが適度なのかわかりにくくなって、「これをやったけど十分だったかな?」「十分すぎた(やりすぎた)かな?」なんて思うこともよくあります。
さて、夫(INFP)のギバーの話ですが、
仕事で業務に当たっていると、やはり困っている人に目が行くようですぐに全力で手助けして、そこに喜びを感じるようです。
ただ、逆の立場になると、手助けをしてもらえないことが多く、フラストレーションがたまるようです。
こんなことを書くと、見返りを求めている「マッチャー」の様に感じますが、この性格は「INFP」による生きにくい性格に関連しているのかな?と思ったりします。
自分の考えが理解されないフラストレーションはINFPにとって大きい気がします。
夫は全く見返りを求めない人です。
ただ、困っている人を放置している環境にはイライラするようです。
会社や組織にいると、困っている人を助けている余裕がないことが多い、またブラック企業であれば、自分の首が一番大切で、人を助けている余裕がないということが少なくありません。
もしかすると、テイカーが多い会社はブラック企業が多いのかもしれません。テイカーが多いと助けてくれる人の割合が少なくなるわけで。
テイカーは自分のメリットになることには全力で情報収集、搾取は平気でやりますが、決して与えることをしません。
特にわかりやすいのは、上の者にはヘコヘコしてすり寄りますが、自分より下、搾取するものがないような人には態度が180度違います。
夫の直属の上司はまさにそんな感じの人でテイカーだと思います。
暴言もひどいですし、自分が一番だと思っているような人です。
夫は今の会社を契約満了でやめる予定ですが、テイカーの下って育たない気がしますし、メリットがないのに、そのあたりは気付かないんですかね?
それはさておき。
最近、夫との家事分担をし始めました。
私はやってあげたい性格の長女なので、今まで結婚生活もそんな風に家事は基本私がやってきました。
食べたものは机にそのまま、食器がたまっていても平気。
私の性格で、そんな状況が耐えられるはずもなく・・・
今までは気付いた私がすべてやっている状態。
ただ、私も仕事を始め、家事の負担がきつくなり、
「なぜ夫は何もしないんだろう」
「なぜこの汚い状況に耐えられるんだろう」
「なぜ洗濯物がたまっていても気にならないんだろう」
「カビが生えていても気にならないんだろうか?」
などなど、言い出せば切りがなく、「やって」と言ってもなかなか動きません。
何せ、生まれてこの方何もやってこなかった人ですから。
そんな大人を変えるのは至難の業なのです。
だから、もう私は一切手伝わず、見て見ぬふり。
ご飯も気が向けば作りますが、
「なぜ何もしない夫のために私は家事をしなくてはいけないんだろう」
と言う思いから(完全なマッチャー発想)、今は何もしません。
そうするとどうなると思いますか?
家は汚部屋になり、瞬時に汚れ始めます。
ソファーは
夫の普段の洋服、
脱いで片付けない洋服、
洗濯した洋服、
試着して鏡を見たけれど気に入らなかった洋服
であふれかえり(一度出したものを片付けるのが本当に苦手です。いや、片付けるという言葉を知らないのかも)
部屋はひどい状況です。
もう、うつとか気分が落ち込んでるとか、関係ない。
そんなのを盾に使われたら、たぶん一生私の家事分担は叶わない。
だから私も手伝わないし、食事も気が向いた時だけ。
洗濯物もカビるのは夫の分だけだし、私は手出しをしません。
(ただ、洗濯物を干したら、永遠に取り込まないの、私の洗濯が干せないのです。)
すごーく気になるけれど、私がやってしまうと夫は変わらない。
ただ、これを続けて夫が変わるか?と言われると、変わらなさそう。
普段の生活に家事が入ってきたってくらいに考えており、
「着るものがなくなったから洗濯をする」
「使いたい調理器具がなくなったから洗う」
そんなスタンスなので、全く計画性も、なぜこうなってしまっているのかを自問自答することもないので、夫が変わることはないでしょうね。
もしかすると夫(INFP)は共同生活と言うよりは一人で生きていく方が自分を客観的に見つめ、静かに対峙し、誰にも左右されずに生きていく方が楽で成長できる人なのかもしれません。
なんとなく想像ですが、
家にいても私が居ると、そのペースに少しでも合わせないといけないですよね。
それすらもプチストレスになっていたりするのかな?(夫本人も自覚しない程度かもしれませんが)と思ったりします。
もしも、仕事以外の時間を一人で過ごせるとしたら、自分のペースでなんとなく起きて、何となく食べて、やることがないから洗濯をし、たまにゲームをし、お腹が空けば好きなものを買ってきて食べて、寝る。
そんなぼんやりとした生活の方が(週末は誰とも話をしなさそう)、実はエネルギーチャージになるのかもしれません。
私は「ISFP」でとても一般的な性格ですから、
「与えられたらお返しをしたい」
「相手に思いやりをもってほしいし、持ってもらいたい」
と思うのですが、そういうことが通用する相手(INFP)ではないのですよね。
だからつかみどころがないし、私も夫もお互いを理解するのが難しいのですよね。
私の救いは、このISFJという性格が割と一般的な性格なので、共感してもらいやすいのに対し、夫はたぶん誰に話しても理解してもらいにくいということです。
私が正しい、夫が間違えているというのではなく、
世の中の意見は大多数の意見を採用し、共感を得るのに対し、夫の様な少数派の意見は却下されやすく、賛同は得にくいのです。
どちらが正しい、間違い、ではないことを、私も自覚しておかないと駄目だなと思ったりします。
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