昨日、俳優の三浦春馬さんが自死されたとのニュースが世間を賑わわせ、追悼コメントや、彼の今までの立ち振る舞いに対する賛辞がたくさん飛び交いましたね。
とても有名な方、しかも若くして自死へ向かってしまったことに世間も大変驚いたのが正直なところ。
ネットニュースのコメント欄などを見ていると、
「驚いた」
「悲しい」
「ショック」
と言ったありふれた言葉よりも、
「そうだったんだ」
「もう少し休息の時間があれば」
など、寄り添う言葉が多かったこと、また自死に走ってしまったことに対するショックよりも、ある意味「そんなことも起こってしまう世の中だ」
と言うように納得するコメントも多かったように思いました。
確かに、
「なんとか踏みとどまってほしかった」
とか
「どうして」
と言う言葉も見られましたが、
うつ傾向のある夫(INFP)を見ていると、
もう、自死を決断した時点で、周りのこと、未来のことなんて考えられる精神状態にないんだと思います。
首吊りだとありましたが、
普通、首を絞められると、それを解きたくなる行動をとりますが、
自死を選択する精神状態での首吊りは、もう力なくダラリと言う感じなのかな?
と勝手な想像をしてしまいます。それくらいもう、絶望の中に居るんだと思うんです。
今の自分にも、未来にも、置かれている現状にも、何もかもが嫌になる。
今、呼吸をしているだけで精一杯な精神状態。
死んでしまえば楽になる。
そんな追い詰められた状況だったんじゃないでしょうか?
周りにも気配りができる素敵な好青年だったと誰もが口をそろえて言うくらいですから、普段から気を使いながら生きていたんじゃないでしょうか?
故、高倉健さんもそういった周りにとても気を使う人だったと読んだことがありますが、高倉健さんはもしかすると、そうすることが好き、そうすることに喜びを感じていた人なのかもしれません。
ただ、三浦春馬さんは気を使ってそれをしていたのかもしれない。
周りへの配慮、自分のおかれている立場、世間体、など、いろいろなことを考えながら、あえて自由な自分を少し抑えての行動だったのかもしれません。
そうなると、普段自然にすることでない態度を意識的に気を張って配慮しないといけない分、気疲れしやすいのでは?と。
また、ストイックな性格ともありましたので、一度「こう」と決めたら柔軟に対応する事よりも真っすぐにぶつかってしまうタイプなのかもしれません。
夫もそんなタイプで、本当に真っすぐです。
ぶつからなくてもよい障害物に真っすぐにぶつかってしまうタイプです。
だからぶつかる衝撃もすごく大きいのです。
彼はかつて「地元に帰って農業でもやりたい」
そんな思いがあったらしいですね。
茨城県ののどかな場所で何にも縛られずに大地とともに生活をしたかったのでしょうか。
時間に追われず、気を使わない人間関係でのどかに生きていきたかったのかもしれません。
死ぬまでの資産はあったでしょうし、そうすることは簡単でしょうけれど、周りがそれを許さないでしょうね。
最近のタレントさんの様に1年休業!海外留学!みたいにできる人なら、自死を選んでいないでしょう。
責任感もあるし、「休むなんて言ったら許してくれないだろうな~」と自分を押し殺していたんじゃないでしょうか?
そういう兆候がありそうなら(彼なら兆候を見せなかったかもしれませんね。俳優さんですから)、すぐに休みを取らせてやる、普段そんなことを言わない人が言い出したら危険信号だと思ってマネージャーがスケジュールを組みなおしたりできたら、避けられてたんでしょうかね。
それにしても残念です。
お若いですし、これからもっともっと楽しいことがあったはずです。
私たちも、周りにそんな人が居たら、ぜひ休息をとるようにアドバイスしてあげてほしい。
人生、仕事とか何よりも、生きていることで十分です。
今はそんな世の中だと思っています。
最後に素敵な話。
先日仕事を辞めたいと家族に告白したLINEが話題になりましたよね。
見ていらっしゃらない方はこちら。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aae54ab54589fbebef4b61644b788ad40dc0543b
今の世の中、こんな風に生きて良いと思う。
辛ければ辞めればいいし、家族が賛成しようが反対しようが辛いのは当事者ですから。
未来のこと(お金のことを含め)を考えたら、前に進めません。
いざとなったら仕事するって。
ただ今だけは、つらい現状から抜け出しても良いと思う。
未来のことは未来にまた考えればいいさ。
ね。