「八丁ダルミ」 きょう29日立ち入り規制緩和 御嶽山噴火で多数死傷者
2014年9月の御嶽山(長野・岐阜県境)噴火災害で多数の死傷者が出た八丁ダルミの登山道の立ち入り規制が29日、緩和される。木曽郡王滝村が安全対策を講じ、噴火災害以来初めて一般登山者が通れるようになる。村と同郡木曽町は、分岐する二ノ池トラバースも規制を緩和する。
八丁ダルミは、山頂の剣ケ峰(3067メートル)と王滝頂上(2936メートル)をつなぐ尾根。立ち入り規制は、いずれの登山道も29日午前10時から緩和する。村は、王滝頂上から剣ケ峰まで約20分で行ける八丁ダルミの直登ルートと、14年の噴火の火口から離れて歩くため30分ほどかかるトラバース経由のルートを、登山客が選べるようにした。緩和は10月11日午後2時まで。
火口に近く、身を隠す岩が少なかったことなどから、八丁ダルミでは17人が犠牲になった。村は鋼製シェルター2基を整備。登山道沿いにロープを張り、シェルターへの距離を伝える看板も置いた。麓の自治体などでつくる御嶽山火山防災協議会が18日の現地調査で安全対策を確認した。
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