尾瀬パークホテル(群馬県片品村)が前橋地裁沼田支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かった

 尾瀬パークホテル(群馬県片品村戸倉、六本木義明社長)が前橋地裁沼田支部から破産手続き開始決定を受けたことが23日、分かった。13日付。東京商工リサーチ前橋支店によると、負債総額は約1億3500万円。

 同社は1968年4月設立。「鳩待峠に一番近い宿」として尾瀬への観光客や周辺スキー場の利用客を取り込んだほか、夏場の林間学校を主催するなどし、81年4月期には売上高約8600万円を計上した。東日本大震災以降、利用者が減少する中、コロナ禍の移動自粛による団体客の激減で、2021年4月期の売上高は1000万円まで落ち込んだ。22年4月期の売上高は1500万円まで回復したものの事業継続のめどが立たなくなったことから、今年1月に閉館していた。