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広末涼子の恋文が輝いたワケーー日本人にとって不倫はあまりに一般的だが…

三浦瑠麗
公開)

 広末涼子のラブレターの「真剣さ」は、一部で広末擁護派を生み出している。プレミアム特集「モテの超心理学」の第1回は、自身も結婚生活が長いエッセイストの三浦瑠麗氏が「なぜ他人の不倫が人々の心を波立たせるのか」を読み解くーー。

目次

不倫という愛の代替物。片足を安穏な家庭においたままする逃避行動

 えてして、不倫は愛の代替物である。というのも、不倫とは片足を安穏な家庭においたままする逃避行動だからだ。もちろん、家庭に完全な愛があるとは限らない。変わってしまった相手が問題なのか、緊張感と多幸感を失った自分が問題なのか…おそらくその両方なのだろう。互いに自分をよく見せようとしなくなってからの夫婦の情愛は、「愛着」と表現されるようなものへと変わっていく。それでも、家庭を維持しながら、なりたい自分を装うことが可能な、ごく限定的な時間を不倫相手との逢瀬に割くというのは、そもそもが誠実な行為であるとは思われないだろう。

 結婚とは永遠の誠を相互に誓う契約であり、そんな誓いをほとんどの人は守れないのだとしても、不倫は結婚の破綻を招きかねない。最もわかりやすい形で相手の裏切りを責めることができるのは、セックスという肉体関係を外の相手と結ぶことなのだから。

正面切って「だって恋しちゃったんだもの」と言われたらどうすれば

 洗濯ものを放りっぱなしにしているとか、ごはんに帰ると言っておいて約束を違えたりとか、誕生日や記念日を覚えていてくれなかったとか、優しくないという程度の愚痴では、不倫する理由にはならないというのが社会常識らしい。

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三浦瑠麗

国際政治学者、シンクタンク 株式会社山猫総合研究所代表 1980年10月神奈川県茅ケ崎市生まれ。 内政が外交に及ぼす影響の研究など、国際政治理論と比較政治が専門。東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程修了、博士(法学)。 東京大学大学院公共政策大学院専門修士課程修了、東京大学農学部卒業。日本学術振興会特別研究員、東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て2019年より現職。 『21世紀の戦争と平和』(新潮社)、『シビリアンの戦争』(岩波書店)など著作多数。 近著に、「日本の分断」(文春新書)、「不倫と正義」(中野信子氏との共著、新潮新書)。

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