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フランス大統領がバヌアツ訪問 南太平洋で「帝国主義が台頭」と警告

産経ニュース / 2023年7月27日 17時20分

【パリ=三井美奈】フランスのマクロン大統領は27日、南太平洋の島国バヌアツを初訪問し、首都ポートビラで演説した。中国が南太平洋のレアアース(希土類)開発、安全保障などで影響を広げていることを念頭に、「新たな帝国主義が台頭し、地域の主権を脅かしている」と警告した。

仏大統領のバヌアツ訪問は、同国独立前の1966年、ドゴール大統領が訪れて以来となる。当時、バヌアツは仏英両国が共同統治していた。

マクロン氏は演説で、フランスの植民地主義の過去は忘れないとしたうえで、「バヌアツに新たな関与をしたい」と呼びかけた。ロシアのウクライナ侵略で国際秩序を守る意思が試されていると訴え、「フランスの戦略は、自由な主権を守ることだ」と述べた。バヌアツが海面上昇など気候変動の影響を受けていることを踏まえ、地球温暖化対策での協力に重点を置く構えを示した。

マクロン氏は24日に仏領ニューカレドニアを訪問し、南太平洋歴訪を開始した。28日には、パプアニューギニアを訪問する。米中対立の「最前線」となっている南太平洋の島嶼(とうしょ)国家で、フランスの独自外交の展開を目指している。

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