ジャニーズ性加害問題当事者の会
[JSAVA]Johnny's Sexual Assault Victims Association
【Message】
ジャニー喜多川の性加害に際し、ジャニーズ事務所と関係者らが犯した罪、これらの責任を取らずして今なお継続しています。また私たち被害者に対する姿勢の傲慢さも大きく問題視されます。私たちは被害に遭ったことの昔話に浸っている訳ではありません。被害は今現在でも継続されています。加害者であるジャニーズ事務所には償う責任があると、これを追及して参ります。
【Message】
国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会による「ジャニーズ性被害者」への聞き取り調査が行われます。性被害はもとより、事は「人権侵害」に及んでいる非常に深刻な問題であるとの認識が共有されたのだと感じております。この問題は日本だけでなく世界が注目している重要な事案であり、意識を高めて取り組みたいと改めて強く心に刻みました。
【Message】
ジャニーズの性加害問題に取り組み「性加害の認定」を勝ち取った有名な弁護士との面談を終えております。法律的な面と心象的な要素も含み、あらゆる角度から可能な責任の追及方法や手段を相談させて頂きました。問題は日本国内だけではなく国連同様に世界が関心を持っていることも重要視していますがゆえ、私たちは世界に向けて発信していきます。
■当会について
【目的】
私たちは、ジャニーズ(ジャニー喜多川)による性加害問題の当事者として、ジャニーズ事務所に本問題の事実認定と謝罪、そして被害者の救済と補償を求めます。当会のメンバーに限らず、告白・告発してきた被害者への救済も同様に求めていきます。
【意志】
性被害の告白・告発には大きなリスクが伴います。辛くて悲しい伏せてきた思いを蘇らせるだけでも心に大きな負担が圧し掛かります。良い事など何もありませんが、それでも勇気をもって声をあげた私たちは問題を解決する目標をもって責務とします。
【現況】
ジャニーズ(ジャニー喜多川)による性加害問題は実に半世紀以上もの間に繰り返されてきた前例を見ない最悪なる性犯罪事件と言えます。同時に加担や隠ぺいといった組織ぐるみの疑いもある極めて重要な事案であるにも関わらず未だに被害者への謝罪すら行われていません。
【連絡先】
当会への参加希望や取材の申し込み等、遠慮なくご連絡下さい。メンバー個人への連絡もこちらからどうぞ。
ジャニーズ性加害問題当事者の会
E-mail
info@raisingvoicesjapan.com
メールフォームはこちら
※住所の公開は控えさせて頂きます。
■当会メンバー
石丸志門 Shimon Ishimaru
副代表/ブログで告白
日本社会は権益と癒着に冒されています。世界はそんな日本を冷めた目で見ています。権力のもとに行われた性加害を認めさせなければ、この日本国は地に落ちます。それを避ける突破口が我々の共通の使命なのです。石丸志門
志賀泰伸 Yasunobu Shiga
元「忍者」メンバー/週刊誌で告白
性被害にあった事は、私の真実。勇気を振り絞り立上がりました。ようやく今、日本社会が変わろうとしています。弱者が攻撃される事は絶対にあってはなりません。泣き寝入りせず、ダメなものはダメと当たりの事を当たり前に言えるクリーンな社会を作って行く為には皆さんの力が必要不可欠です。志賀泰伸
ハヤシ Hayashi
著書とBBC(番組内)で告白
ジャニーズ事務所に所属している当時(1988年)に最初の告白をしてから35年が経った今、僕たちを取り巻く雰囲気と意識がこれまでにないとても有力なるものと感じています。今度こそ日本を変えてみせます。ハヤシ
二本樹顕理 Akimasa Nihongi
発起人/NHK番組で告白
ジャニーズ性加害問題を日本の戦後最大の性加害事件として、このまま有耶無耶にされてしまうのではなく、訓戒として後世に残していきたいと思います。 その上で、二度と同じような被害が生み出されないように、ジャニーズ事務所を始めとした芸能界と社会の改革を求めます。二本樹顕理
中村一也 Kazuya Nakamura
発起人/週刊誌で告白
事務所は真正面から向き合ってほしい。
勝ち負けではない。
声を上げることが大事!
中村一也
イズミ
中学2年生の時に被害
性加害そのものだけでなく、その犯した罪を認めず隠した責任も非常に重い。すべて清算して償うまで私は諦めない。
イズミ
平本淳也 Junya Hiramoto
代表/著書で告白(1989年~)
企画から参画したイギリス公営放送局BBC制作のドキュメンタリー番組「Predator: The Secret Scandal of J-Pop(邦題:J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル)」の世界放送から遅れてようやく動き出した鈍い日本のメディアも事の重大さを理解したようで今では「ジャニーズ性加害問題」として広く報道されるようになった。
BBCの放送後には多くの「被害者」たちが声をあげてくれた。コロナ禍で動きにくい海外とのやりとりは数年にも及んだが、放送できるかどうかも分からなかった当初から一変した今は僕の想像を遥かに超えるものだ。
最初の告発からこれまで30年以上もの間、変わらなかった日本の意識、性加害があろうがなかろうがジャニー喜多川は神格化していき、ジャニーズ事務所はとてつもなく巨大化した。然るべき「対処」がないまま、つまりは許されてきたからだ。
小中学生たちが魔の手にかかろうと、世間ではセクハラやパワハラというワードが席巻しようとジャニーズには何らお咎めがない。使えない法律も当然なる無意味だが、何より日本社会が許してきた背景こそ被害を拡大させてきたことに違いはない。
いや、許すも許さないもなく、気にもとめてないだろう。無関心である。そのような噂は知ってると噂程度のゴシップ扱いにおいて少なくとも報道は動かない。しかし多くのマスコミは事実を知っていたが何もしなかったし、出来なかったと「会社」の事情は理解しているがゆえ、取り扱いがなくとも長い付き合いの中で、それを責めようとは思わないが、これまで報道できなかったことを丁寧にも謝罪してくれているのには逆に頭が下がる思いだ。
僕個人では30年以上もテーマとしてきた問題だが、3月の(BBC)放送から4ヶ月程度のとても短い期間に日本のメディアも、またジャニーズも大きく様変わりしたように思える。しかし「思える」だけのまま風化していく懸念も強くあり、何度も経験してきている孤独な戦いには戻りたくない思いがある。
それを回避するためには「解決」である。解決できるチャンスが巡ってきた今、戦わずして何が変わるのか。長年に携わってきた問題がゴシップと扱われてきてスルーされるも、ようやく「暴露」から「告発」と変わった。受けた取材はテレビや新聞を始めネット番組まで無数と化した。
今日現在でも新たな紙面で報じられている。僕だけでなく先輩や後輩たちの告白も相次ぐところ、この問題は世界を巡って届けられている。世界中が関心を寄せてくれている。そして勇気ある仲間たちと一緒に向かう目標は全員が納得できる解決であり、これを求めて働きかけていく覚悟のカタチこそ本会の意義となる。今ここに表明する姿勢は長きに渡って発信してきた経緯の総まとめでもあり、すべての被害者のためにも終結させたいと強く思う。
代表 平本淳也
■経緯/沿革
ジャニーズ性加害問題当事者の会
沿革(発足までの出来事)※メンバー毎
1989年5月
書籍『光GENJIへ-最後の警告』(フォーリーブス北公次による告発本)にて平本淳也が性被害を証言。このシリーズは超ヒットして話題となるも大手メディアは取扱うことはなかった。
1989年6月
書籍『8人目の光GENJI』(シリーズ4巻)にて平本淳也とハヤシが性被害を告白。本はベストセラーとなり話題を生んだが大手メディアは取扱うことはなかった。
1996年4月
平本淳也が『ジャニーズのすべて-シリーズ3巻』を出版しベストセラーとなり、多くのマスコミ取材を受けるも大手メディアは取扱うことはなかった。(のちジャニーズ関連本を多く出版する)
2023年3月
イギリス公営放送BBCにて全世界に制作放送されたドキュメンタリー番組(世界放送:3月18日)
Predator: The Secret Scandal of J-Pop
和名:J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル
が同月26日に日本でも配信される。
※この番組に企画段階から参加して出演もした平本淳也と告白者として出演したハヤシ氏
2023年4月
BBCニュースの放送後、平本淳也の元にNHK(報道局)をはじめ国内の主要メディアから取材が殺到する。のちテレビ・新聞・雑誌のほかインターネット番組など出演・掲載は無数に上り、日本メディアの姿勢を大きく変えた。
2023年5月
二本樹顕理が、NHK『クローズアップ現代』にインタビュー出演して性被害を赤裸々に告白する。のち、2023年5月31日、国会内で開かれた立憲民主党による「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席。テレビ・新聞・雑誌のほかインターネット番組などメディアへの登場は無数となる。
2023年5月
志賀泰伸が、雑誌『週刊文春』(2023年6月8日号)にて告白(人気アイドルグループ「忍者」のメンバー)。紅白歌合戦の出場と各音楽新人賞を総ナメにしたメジャー組からの告白に大きな話題となる。
2023年05月
石丸志門が、自身が運営するブログ(livedoor.blog)『ジャニあっく』(2023年05月21日掲載)にて性被害を告白。のち、『週刊FLASH』や『週刊文春』にて告白の経緯と共に受けた傷と病気を改めて公表する。
2023年6月
中村一也が、雑誌『週刊文春』(2023年6月8日号)にて告白。のち、2023年6月20日、国会内で開かれた立憲民主党による「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席
2023年6月
二本樹顕理と中村一也が8日、ジャニーズの性加害問題に取り組み「性加害の認定」を勝ち取った有名弁護士との面談(詳細は後日)
2023年6月
二本樹顕理と中村一也の両発起人にて「ジャニーズ性加害問題当事者の会」を26日に創設
2023年6月
国連人権理事会の「人権理事会の苦情手続き」窓口から連絡する(14日、平本淳也)
Complaint Procedure Unit Human Rights Council Branch Office of the United Nations High Commissioner for Human Rights
2023年6月
日本弁護士連合会(日弁連)の人権救済活動(人権擁護委員会)に26日、人権救済申立てに関する手続を郵便にて行った。(平本淳也)
2023年7月
二本樹顕理と中村一也が3日、国際弁護士と面談(詳細は後日)
2023年7月
平本淳也と石丸志門が8日、ジャニーズの性加害問題に取り組み「性加害の認定」を勝ち取った有名弁護士との面談(詳細は後日)
2023年7月
当「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の決起ならびに公表を9日にリリース。平本淳也が代表に就任
2023年7月
国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会が7月下旬に被害を訴える当事者の聞き取り調査に乗り出すと12日、共同通信の報道により公表される。(二本樹顕理のコメント掲載)
2023年7月
ハヤシが13日、ジャニーズの性加害問題に取り組み「性加害の認定」を勝ち取った有名弁護士との面談
2023年7月
ビデオ版『光GENJIへ』が再販される。製作は村西とおる。監督は本橋信宏という『全裸監督』の豪華タッグによるもの。告発した1989年当時の平本淳也とハヤシが出演
2023年7月
ジャニーズ性加害問題当事者の会の決起・結成が共同通信により14日にニュース配信され大きな話題となる。
2023年7月
米国の弁護団とミーティングを18日行う。メンバー5人とマスコミ・メディア数社が取材参加。
2023年7月
NHKの番組で当会の発足がニュースとなる。19日、朝の各番組にて放送。
■ジャニーズ性加害問題について描かれている主な告発本
『タレント帝国-芸能プロの内幕』1968年(著者:竹中労)☆
『光GENJIへ-元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』(北公次 1988年)※シリーズの中で平本淳也の初告白
『8人目の光GENJI』(新光GENJI 1989年 全4巻)
※平本淳也・ハヤシほか共著
『ジャニーズの逆襲』(中谷良 1989年)
『さらば!!光GENJIへ』(小谷純・やなせかおる著 1989年)
『ジャニーズのすべて-シリーズ』(平本淳也 1996年 全3巻)
『二丁目のジャニーズ』(原吾一 1996年 全3巻)☆
『ひとりぼっちの旅立ち』(豊川誕 1997年)
『SMAPへ そしてすべてのジャニーズタレントへ』(木山将吾 2005年)
☆ジャニーズ所属者ではない
■ジャニー喜多川による主な性被害告発者
服部吉次氏 1952年~(当時8歳)☆
松崎基泰氏 1952年~(当時8歳)☆
中谷良氏 1958年~(当時11歳)
北公次氏 1964年~(当時15歳)
小谷純氏 1969年~(当時15歳)
やなせかおる氏 1969年代~(当時15歳)
豊川誕氏 1974年~(当時15歳)
G氏 1970年代(当時16~17歳)
K氏 1974年(当時13歳)
平本淳也 1980年~(当時13~18歳)★
阿部順一氏 1980年~(当時13~18歳)
倉田順一氏 1980年~(当時13~14歳)
安藤孝秋氏 1981年~(当時14歳)
石丸志門 1982年~(当時14~17歳)★
志賀泰伸 1984年~(当時15~18歳)★
山崎正人氏 1985年~(当時15~17歳)
土田一徳氏 1987年(当時18歳)
H氏 1980年代(当時14歳)
ハヤシ 1988年(当時15歳)★
I氏 1980年代後半(当時18歳)
J氏 1980年代後半(当時14歳)
二本樹顕理 1997年~(当時13歳)★
A氏 1990年代後半(当時13歳)
B氏 1990年代後半(当時14歳)
C氏 1990年代後半(当時12歳)
L氏 1990年代後半(当時17歳)
M氏 1990年代後半(当時15歳)
橋田康氏 1999年(当時13歳)
中村一也 2002年(当時15歳)★
髙橋竜氏 2008年~(当時17歳)
カウアン・オカモト氏 2012年~(当時15歳)
D氏 2000年代後半(当時16歳)
E氏 2000年代後半(当時16歳)
☆「ジャニーズ」創立前の被害
★本メンバー
左から「やなせかおる」(ジュークボックス)、北公次(フォーリーブス)、中谷良(ジャニーズ)、平本淳也(当会代表)※1989年
80年代には既に7人のメジャーデビュー組が被った性被害を告白している。