やはり俺の相棒が劣等生なのはまちがっている。   作:読多裏闇

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次話を書いてると気がついたらえらく先の内容が書き上がる病気に名前を付けたい。

そんなことやってっから投稿遅いマンが生成されるのですがね・・・。


九校戦編16

~真由美side~

 

 

 

「まずは予定通りだな。」

 

 そう言って本日の総括をした摩利に集まる視線は暖かい。

 九校戦一日目の全ての演目が終了し、選手も全て撤収した今はもう8時を回った頃。夕食を終えて生徒会関係者で一日目の所感を含めたミーティングと言う名のダベり会が始まっていた。

 本日の演目はスピードシューティングの予選と本戦、バトルボードの予選が行われており、スピードシューティングでは私が優勝。摩利も予選を危なげなく突破している。

 これは作戦スタッフが優勝を目指して立てた予定通りの結果のため、連覇に一歩近づいたと考えても良いでしょう。予定は未定ではあるものの、摩利の”予定通り”と言う表現も言い得て妙って感じかしらね。

 

「まぁ、こっちについてはこのままで良いとして・・・、問題は男子か。

 服部がなんとか勝ち残ってるが、ヒヤッとしたぞ。」

 

 男子の戦績はスピードシューティング優勝とバトルボードの予選突破で決して悪くはない。だけど、バトルボードの選手であるはんぞーくんがなんとか滑り込んだものの、危なっかしい試合運びで見ている側には非常に心臓に悪いものだった。

 

「CADの調整があってなかったみたいです。試合が終わってからずっと木下先輩と二人で再調整してましたけど・・・。」

 

「まだ終わってないようですね。」

 

 りんちゃんが情報端末で機器の稼働状況を確認したところ、現在も作業中みたい。

 木下くんは三年のエンジニアで、男子のエンジニアを多数担当しているものの、その腕は並に足が出た程度。一校の3年ならば自力で調整する人間も少なからず居るものの、全員にそれを求めるのは酷な為”調整が出来る”というだけでも十二分に戦力。・・・なのだけど。

 2年、1年のエンジニアチームメンバーは比較的優秀な人材が多く、特に1年の”あの2人”は私から見ても超高校級と言っても差し支えない腕を持っている。

 木下くんのスキルはエンジニアチームとしては十二分と言えるし、エンジニアチームとしては2年目で経験もある事も踏まえれば参加自体は納得なのだけど・・・、どうしても比べてしまうのは人間の性でしょうね。

 

「まぁ、本人が納得するまでやらせてあげるしかないでしょうね。」

 

「いえ、会長。今日すぐに、とは行かないかもしれませんが多分なんとかなると思います。

 さっき比企谷くんに"夕食そっちのけで作業してるので夕食を持って行ってあげてほしい"ってお願いしておいたので、多分、力になってくれると思います!」

 

「木下は下を見るときはアレだが、自分より優れている人間には腰が低いからな・・・。」

 

 エンジニアチームの中は思いの外殺伐としている、というのはあーちゃんがこの前嘆いていた愚痴から判明している。いかに能力を見せつけてもやり方がやり方だったため感情的に認められない人も一部居る、とのこと。

 言うには、八幡くんと達也くん両方を認められない人と、達也くんだけが認められない人が居る感じみたいね。

 まぁ、これはエンジニアチームに限った話ではないけれど。

 

「にしてもあーちゃん。後輩を顎で使うなんて、成長したわね~。」

 

「ふぇっ!?そ、そんなつもりじゃ・・・!!」

 

 などと、あーちゃんをからかいつつ、ふと朝方の疑問を思い出した。

 

「そういえば深雪さん。スピードシューティングの予選、居なかったみたいだけど他の競技見に行ってたの?」

 

 私のスピードシューティングの予選は午前中で、深雪さん達はクラスメイトと見にくると聞いていた。別に予選だし、本戦は見に来てくれたみたいだから正直どうでも良いと言えばどうしても良いのだけど、来ると聞いていただけに疑問に思ったのだ。

 

「すいません、会長。

 見に行くつもりだったのですが、八幡さんを起こすのに手間取りまして・・・。」

 

 深雪さんは会場から居るか居ないかの判断が出来たことに驚いてるみたいだったけど、話の本筋じゃないから質問は遠慮してくれたみたい。まぁ、達也くん辺りが見抜いてそうではあるから既に”私の魔法”(マルチスコープ)は知っているのかもしれないけど。

 ってそんな事より、ちょっとまって。

 

「起こすのに手間取る・・・ってもしかしてどこか調子悪いの!?」

 

 このタイミングでの体調不良は看過できない。

 平然と九校戦に臨んではいるものの、あのバス事故は昨日の出来事。本来なら競技に影響が出たってなんの不思議もない状況だし、はんぞーくんも直接ではないにしても影響してるように見えた。

 みんな少なからず悪影響を受けてるだろうし、私はそれを無視できないし、してはいけない。

 幸い、今年の一年生は心の芯が強い子が多そうだから、影響は少ないと思うけれど、それはこの状況を手放しにして良い理由にはならない。

 幸いなことに新人戦は四日目だから、クールダウンの期間を設けれるのは助かるわね。

 だけれど、一番の功労者にして”被害者”とも言える八幡くんは今回の件で無理を強いてしまった責任は、ちゃんと取らないといけない。

 

「調子は・・・おそらく大丈夫だと思います。お疲れだったのは間違いないでしょうから全く関係がないとは言い切れませんが。

 ですが、お兄様も「一晩ぐっすりと寝れば問題ない。」と言っておられたので、単純に忙しいという現実から逃避したかったのではないかと・・・。」

 

「じゃあなに?お休みが欲しい為に、お昼まで寝ようとしてたって事?」

 

「お昼まで、と言いますか・・・放っておいたら一日部屋で惰眠を貪りかねませんので、雫と阻止しに行った・・・というのが正解でしょうか?」

 

 流石にそこまでは・・・ってあれ、摩利もあーちゃんもなんでそんなに納得顔なの?

 流石にそこまではやらないと思って懐疑的な目を向けているのはどうやら私だけみたい。

 何、この微妙な疎外感。

 

「真由美は根がお嬢様だからな。ちょいちょいこういうとこズレてるというか・・・。

 ・・・悪い悪い、そう睨むな真由美。」

 

「世間知らずで悪かったわね!!

 というか、八幡くんは嫌そうな顔こそするものの仕事に関しては真面目に取り組んでるじゃない。結構マメなところもあるみたいだし、そんな日長一日ダメ人間みたいな生活・・・。」

 

「しますね・・・。」

「しそうだな・・・。」

「するんじゃないでしょうか・・・。」

「するでしょう。」

 

 ・・・おかしい。なんでこうも食い違うのかな?

 

「そもそもですが、一日寝て過ごす、という行為そのものがそこまでダメ人間の誹りを受けるほどの行動ではないかと。」

 

「まぁ、家でなら少しは分からなくはないけど、出先に来てまでやる・・・・・・のね・・・。

 というか、八幡くん相手に常識は通用しないんだったわ・・・。」

 

「まぁ、真由美の常識は”一般から見たら健全すぎる”っていうのもあるとは思うが、比企谷の労働に対する逃避観念も大概だからなぁ。」

 

 本当に八幡くんは私の想定をこうも崩してくるのかしらね。良い意味でも悪い意味でも。

 というか、九校戦が始まってから八幡くんに振り回されっぱなしなのだけど?

 心配させるし、怒らせるし、心配させるし、心配させるし!!

 ・・・なんかちょっとムカついてきたわね。どうせ当の本人はこっちの心配やらなにやらしてるのにまっっっっっっったく気がついていないんでしょう?

 しかも指摘したらしたでひねくれた暴論で有耶無耶にして真面目に対応しないし・・・。

 かと思えば寝こけて競技も見に来てくれないと。

 ・・・いいわ、そっちがその気ならこっちにも考えがあるんだから・・・!

 

「木下くん、多分明日は出突っ張りよね?そうなると明日のクラウドボールのエンジニア担当、変わって貰わないといけないんじゃない?」

 

「木下くんはサブですが、確かにメイン一人だけでは負担が大きいかと。クラウドボールは1日の試合数がもっとも多い競技ですから、誰か代役を立てるべきでしょう。」

 

 りんちゃんのもっともな正論。私的には"有り難い正論”ね。

 

「なら、八幡くんにお願いしましょう。明日はオフだし、元々そういう話は出てたし?」

 

 元々、八幡くんのエンジニア担当決めの時、一番スケジュール管理が難しかった。

 理由は単純。本人も競技に参加する為、新人戦の日程内では完全オフの日がほぼ無いから。競技も2種類で出突っ張りに加えてエンジニアもとなるとどう組み合わせても被る部分が出てくる。

 本来なら競技のみでバックアップは他にして貰うべき状況だけど、調整技術も上級生顔負けともなれば、遊ばせておくなんて言語道断と言うのが首脳陣の見解。

 この状況では新人戦でのエンジニア担当は難しいとして、本戦の担当にする話が出るまでさして時間がかからなかった・・・のだけど。

 一年生に上級生の、本戦のCADを任せるのはリスキーだという意見も根強く、その話は立ち消え、結果として新人戦は分刻みのスケジュールを強いられる結果となった。

 本来ならばこんな無茶苦茶は通らないはずなのだけど、全体のスケジュール管理をしているりんちゃんが「本来ならば容赦なく見直しを指示するところですが、比企谷君が出場する日に限りしっかりとしたサブエンジニアが担当してさえいればどうにかなります。・・・・・・どうにかなってしまいます。」という暗に"この歩くチートに不可能はない”宣告の下にこの無茶苦茶が通されることになった。

 まぁその結果として、第一候補の一つだった私の担当エンジニアの話が流れてしまったし、丁度良い機会だしやって貰いましょうか。

 

「サブとはいえ、昨日の今日で大丈夫なのか?

 まぁ、最悪真由美は自力で出来るとして他の選手もだろう?」

 

「比企谷くんの腕でしたら問題ないと思いますよ?

 恥ずかしい話ですが、どの選手での調整でも比企谷くんと司波くんのどちらがピンチヒッターとして調整をしたら今の調整以上の結果を示せると思います。

 比企谷くんに至ってはこれでメインはハードの方らしいですから、調整は苦手らしいですよ?」

 

 苦笑いする一同の中、とても良い笑顔が一名。ブレないわね・・・深雪さん。

 

「というわけで深雪さん。八幡くんへの連絡、お願いね?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

~服部side~

 

 

 

 魔法師の資質は魔法力だけで決まるものではない。

 春から夏にかけて俺が一番考え、理解しようと研鑽し、それを己自身で示すべく結果で証明していこうと努力してきた言葉だ。

 だが、実際の所はどうだろう?

 昨日の事故では対処するどころか、これ以上現場を荒らさないように静観する事しか出来なかった。

 桐原には”下手に手出ししない事が出来ただけ、まともな判断力が残ってた”と言われたが、そう簡単に割り切れるものではない。

 事実として、下級生である司波さんや比企谷は最善以上の対応をしてみせた。

 どころか、実質的に指揮を執って解決したのは彼女達である事も鑑みれば、全ての責任と俺達全員の命を全て委ねてしまったも同然。上級生であり、生徒会所属という場合によっては他生徒の盾となるべき立場でもある俺達を客観的に見れば怠慢も良いところだろう。

 だが、それよりも重要な問題がある。

 俺の魔法資質から見てもあの事件で出来ることは多い。

 実際、三年生の大多数よりも出来る仕事は多かっただろう。

 にも関わらず、あの状況、あの現場において事故対処に最善な行動をとって動けるのは結局あの二人だったのではないだろうか?

 吹き荒れるサイオンを吹き飛ばせる術者も、それを見越して最善の魔法式を放てる術者も。個人技能の差はあるだろうが、彼女達の行動に迷いは一切無かった。

 確実に必要な手を誰よりも早く行い、必要な連携をしっかりと周りと共有した上で、最善の手段と結果を得る。これは魔法師の理想だ。

 あの場に彼女達が居なかったとして俺に同じ行動をとることが出来たか?固まって静観することしか出来なかった俺に。

 要するに俺は彼らより1年も長く専門的な魔法知識を学んだ上で、資質や能力だけでなく魔法師としての資質をも下回っているという事だ。

 これでのうのうと笑っていられるほど、俺は図太くはない。焦りも感じるし自信だって喪失する。開き直れたら楽なのだろうが、それは諦めと同義だと思う。

 

 などと考えて、競技がおろそかになっている現状こそ、下級生に顔向け出来ないのだからどうにかしなければいけない。

 

 自分は間違いなく焦っているのだろう。この焦りでこの予選ではミスの連発だった。普段出来ることすら出来ていない体たらくに自分で自分に腹が立つ。

 CADの調整があっていないのは事実だが、これはほぼ俺の側の責任だと言える。言ってしまえば今まで積み上げて調節してきた道具を今まで通り使っていない・・・いや、使えていないのだから調整している木下さんには過失は皆無だろう。

 切り替えなければならない。前に進むための必要なプロセスだ。だが、どう納得したら良いのかさっぱり分からない。

 木下さんにも迷惑をかけてしまっている。「調整があっていないならこちらにも責任がある」と付き合って下さっているが、本来なら匙を投げられても不思議ではない。

 どうにか・・・しなければ・・・。

 

「あー、すみません。

 中条先輩にご飯持ってってくれって頼まれたんで持ってきたんですけど、どこおけばいいですかね?」

 

 軽いノックの後に顔を出したのは比企谷だった。

 

「あー、そう言えばそんな時間だね。

 服部くん、食事休憩を挟もう。ここまで来ると焦っても仕方がないだろうし、じっくりやろう。」

 

「すいません。お手数おかけします。」

 

 そう言って頭を下げることしか出来ない。

 

「そうだ、比企谷君。少し相談に乗ってくれないかな?」

 

 仕事は終わったと、比企谷は退出しようとしたところを木下さんが引き止める。

 

「はい?相談ってCAD調整の事ですか?」

 

「正直行き詰まっているというか、以前の調整に微調整する程度では手に負えなさそうになってきててね。

 恥ずかしながら、俺の技量では明確な原因の特定すらままなってないのが実状なんだ。」

 

「違います、木下さん!!

 木下さんの調整に問題があるのではなくて、俺が・・・。」

 

「本来はそこも含めて俺の仕事なんだよ、服部君。

 そしてそこまで調整出来るのがベストなんだが、俺の技量じゃ探り探りの消去法になってしまう。

 基本的にこういったことに近道は無いものではあるけれど、アドバイスか何かあると助かるんだよね、どうかな?」

 

 正直、藁にでも縋りたい気持ちは俺にもある。だが、また、頼ってしまうのか?

 それで彼らの先輩として厚顔無恥に過ごして良いのか?

 

「あーいや、正直アドバイスとか柄じゃないですし、偉そうに何か言えるほど凄くないんでアレなんですが・・・。

 服部先輩は何がしたいんですか?」

 

「・・・それはどういう意味だ?」

 

 

「いや、達也と模擬戦した時より弱くなってそうなんで、九校戦にまで来て何やってんのかな、と。」

 

 

 ・・・俺が、あの時より弱くなっている?

 

「ちょ、ちょっと比企谷君!?」

 

「いや、木下先輩も思ったでしょう?この会場に来た段階で調整なんて99%終わってるものが、今になって根本から見直しになるなんて普通ではあり得ないって。

 それが起きるとしたら使い手側に問題があるって。」

 

 確かに正論だ。完膚無きまでに正しい。

 今日の不甲斐なさを考えればこんな言葉が出るのも分からなくはない。

 だが過去の、"奢り上がった昔の俺以下と言われるのは納得がいかない。”

 

「・・・撤回しろ比企谷。

 確かに今日の俺は不甲斐なかったかもしれない。だからと言って"ただ上辺だけで判断して見下す”様なあの頃の俺とは違う!」

 

「ですが、結果としてうまくいかなかったから今ここで缶詰めしてるんですよね?

 何を根拠に判断すればいいんですかね?」

 

 

「試合の結果で証明してやる。

 二度とそんな暴言など吐けないようにな。」

 

 

 絵に描いたような挑発。

 以前の俺はこんなものに噛みついていたと考えると恥ずかしいな。

 

「ちょ、ちょっと!!喧嘩は・・・。」

 

「大丈夫ですよ、木下さん。

 喧嘩してるんじゃなくて比企谷なりの発破なんです。少なくとも俺はそう受け取りました。」

 

 比企谷の弁は正論でもあり、暴論でもあるが、そこに腹が立つのは図星を突かれているからだ。

 自覚してるのならばそれ正さず放置するのは怠慢だし、実際今回の件もそれにあたるだろう。

 現時点で負けているのは素直に認めなければならない。だが、年長者としての意地もある。ただの敗者として心乱されて終わってはそれこそ笑い種だ。

 

「発破なんて綺麗なもんじゃないですよ。ただ煽っただけですからね。

 それに、服部先輩が不調で取りこぼしたらしわ寄せが新人戦に来るじゃないですか。

 どうせ会長は優勝する気満々だから、事と次第によって手が抜けなくなるんで困るってだけです。」

 

「おい、これだけ煽っておいて手抜きは俺が許さん。

 俺は俺として、結果を残してからお前の競技を見に行ってやるから覚悟しておけ。」

 

 めんどくさそうに目をそらしているが、気持ちで負けていた俺には良い薬になった。

 つくづくどちらが年上なのか分からないが、この恩は結果で返さないといけない。

 そう話がまとまった所で木下さんに通信が入る。

 

「はい、木下です。会長、どうかされたんですか?・・・はい、ちょっと今日中となると厳しいです。・・・はい、あーそうしていただけると助かりますが、大丈夫なのですか?・・・・・・あーなる程そういうことなら心配はなさそうですが、構わないんですか?・・・分かりました。」

 

 相手は会長の様だがこんな時間に、となると俺の調整の件か・・・。

 

「比企谷君済まないね。明日代わって貰うことになってしまって。」

 

「・・・・・・はい?

 何のことですか?」

 

「いや、さっき会長からクラウドボール女子本戦のサブエンジニアを俺から比企谷君に交代するって連絡が来たんだよ。多分明日は服部君のCADの調整を詰めないといけないからって気を回して貰ったみたいだね。

 ・・・聞いて無いのかい?」

 

 どうやら初耳だったらしい。「今日明日ってどうなんだよ。てか、何故虚空から仕事が増えるんだ?時間外労働手当出るんだろうな?」とか意味不明な愚痴をブツブツ呟いている。

 

「選手の情報を渡すから少し待っててくれ。

 ざっくりだけど選手の特徴も説明する。まぁ、釈迦に説法の内容になりそうだけどね。」

 

 そう言って比企谷に諸々の話を始める木下さん。比企谷も諦めた表情でそれに、応じる。

 結局迷惑をかけてしまった事実に変わりはない。ならば、その苦労に見合ったもの持って帰るのが俺に出来る精一杯の誠意だろう。

 やってやる。

 

 

 




はんぞーくんについてここまで書くことになるとは思ってなかった・・・。
だが思いついてしまったものは仕方ないので書いてしまう・・・。

亀速度投稿で申し訳ありません。
速いときはザクザク書けるのですが、書いてる場所が見当違いになる希有な病気にかかっているので気長に付き合ってやってください。


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