やはり俺の相棒が劣等生なのはまちがっている。   作:読多裏闇

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 知っているか。ブランシュ襲撃直前編は第二部があるんだぞ・・・。

 本日も開幕からやらかしておりますが亀速度なりに多少は進んでいますので何卒ご容赦を。


入学編24

 

 

~いろはside~

 

 

 今日は本っ当に厄日です。

 今日の寝癖は少し強情で直すのに手間取ったせいで登校がギリギリになるし、朝あわてたせいで昨日やった課題を置き忘れて水波を拝むことになるし、それだけならまだしも。

 

 私の親友(水波)がテロの標的になるとか、厄日にしても流石に笑えないですね。

 

 正確には小町が標的だったみたいだけど、小町も私の大事な友達だと思ってる。だけど、一番気に入らないのは水波が巻き込まれていること。

 こういう言い方をすると私が水波に恋してるのかと思われそうですが、私にそう言う趣味(百合)はないです。というのも、水波には私がまだ先輩(八幡)に出会う前のふらふらしていた時期に、女子から盛大にハブられて孤立していた私と変わらず友達でいてくれた大恩も含めて、色々な事で助けて貰った事は数知れずな訳で。いつか絶対に返さないといけないとてもとても大きな借りがあります。

 水波の事なのでおそらくこんな事気にしてるなんて言ったら呆れた目で「キャラじゃないですよ?」とか言ってきそうだけど、これだけは曲げたくない。

 だからこそ、って言うのは変だけど水波の事は一番の親友で水波の敵は私の敵です。

 だからこそ今回の件を解決するために先輩と合流しろっていうパパの指示はとても助かった。パパも水波と小町は自分の娘のように可愛がってるから今回の暴漢は一色家総動員で駆逐するであろう事は予想していたが、私が参加出来るとは思ってなかった。

 

「八幡君はおそらく自分で動くだろう。いつか彼の隣に立ちたいと思うなら、その為に必要なものを見つけてきなさい。」

 

 パパはそう言っていた。パパ公認なのはうれしいけれど、なんか重いよ・・・。確かにそういう事を見つけれたら良いけど、今回に関しては優先順位は水波の安全が上だと思う。

 まぁ、両方出来たら完璧だし、とにかく先輩と合流しなくちゃ。

 そろそろ魔法科高校の校門が見えてくる・・・と、思ったら特徴的なアホ毛を発見。

 

「せんぱーい!」

 

 とりあえず情報のすりあわせからかな。

 

 

 

 

 

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「達也への人質・・・?」

 

「捉えた暴漢を尋問したらわりとあっさり吐いたらしくて、ブランシュ所属の構成員ってこともペラペラしゃべり出したみたいです。

 それで、小町を襲った理由を聞いたら"司波達也の為のカードになる"って言われたらしいです。

 達也先輩なにか狙われる事したんですか?」

 

 合流に成功した俺と一色は情報のすり合わせをしていた。どうやら一色家が掴んだ情報は一色にリアルタイムで伝わるらしい。先程も一色が付けている耳に付けるタイプの小型通信機から尋問の内容ともうすぐアジトの場所が絞り込めそうな件が報告された。

 どうやら小町が襲われたのは学園襲撃とほぼ同時刻でその時には一色家が暴漢のアジト発見のために市街地に展開。一校の騒ぎを聞きつけたときには暴漢襲撃と無関係ではない、として撤退車両を追跡する部隊をその場で編成しブランシュのアジト特定に動いていたらしい。

 

 そして今、先程あれだけ悩んでいた問題の最後のピースが嵌まった。

 と言うかあまりにもしょうもなさ過ぎて思い至らなかった。

 なんのことはない。達也のキャストジャミングも欲しいからって欲を掻いて結果として自分の首を絞めているだけだったのだ。挙げ句の果てにその計画も前の計画が成功する前提に組まれているとしか思えない辺りブランシュのリーダーさんの頭のお花畑感が伺える。

 

「今の一色の情報のおかげで小町が狙われた理由が多分だが把握できたわ。

 大仰に反魔法国際政治団体を語ってる割には色々片手落ちだな。」

 

「とは言っても十分害悪です。狙われた理由が分かったのなら先輩のサポート役として仕事になってるので良かったです。

 私も水波達が巻き込まれてるので腹に据えかねてるんで、いくらでも頼ってください。」

 

 一色の怒りはもっともだ。水波とは本当に親友の様に仲良くしてるしな。

 

「いや、巻き込まれたのはお前もだから、お前も被害者だろ。

 ってかサポート役ってなんだ?まさかついてくる気か?」

 

「父に先輩のバックアップを頼まれてるんです。一色家との連携の橋渡しがメインですのでついていって後方支援に徹するので心配しなくても大丈夫です。

 それに、伊達に一色家の人間を名乗ってないですから、足手まといにはならないですよ?」

 

 実際の所、一色家の情報は実際助かる。アジト発見までしてくれたら俺が掴んでるアジトの情報を一色家の情報って事で処理できる点も大きい。だが、連れて行くとなると話は別だ。おそらく一方的な殲滅戦になるとはいえ、この先は中学生の女の子が見るべき世界じゃ・・・。

 

「師補十八家の子女は普通の女の子ではないので無用な心配です。」

 

「・・・しれっと心を読まないでくださいませんかね?」

 

「女の子はちょっとだけエスパー能力があるものなんですよ。」

 

 怖えよ。てか、なんで女子限定なんだよ。俺にも実装してくれね?時止める奴とかさ。

 おい誰だ?「孤立した世界形成出来る能力ってぼっちって観点で見りゃ実質時止まってるだろ?」とか言った奴。

 

 

「師補十八家かどうかなんか大差ないと思うんだがな・・・。

 はぁ・・・、どうせ止めても着いてくるんだろ?」

 

「その通りですねー。

 それに一色家の情報網無いと先輩、動けないじゃないですかー。」

 

「分かった。連れて行くが、あくまでも後方支援だ。直接の戦闘参加は認めないからな?」

 

 この辺りが妥協点か。

 

「分かってます。ついて行くのは途中までで、その後は一色家の偵察隊と合流します。」

 

 これで後は動くだけだな。しかし、ブランシュの奴等には感謝して貰わねえと。小町の話を聞いたのが達也だったら地獄巡りの片道切符だったぞ。

 

 その点俺なら地獄体験ツアーくらいで済むんだ。八幡ちょー優しい。

 

 往復チケット代もタダだが、受け取り拒否は出来ないけどな。

 

 

 

 

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~??side~

 

 

 

 

「あー。あれっぽくね?」

 

 ブランシュのアジトと思われる場所はっけーん。

 てか、町外れの工場跡とか流石にそれっぽ過ぎね?これ完全に当たりっしょー。

 

「てーか、なんでテロリストのアジトなんか探してんの俺?」

 

 今日の外出はただのお使いだったはずだ。

 うちのお姫さんの新しいCADの調整が終わったとかで一色家に取りに行くのがメイン。と言うかその為に早めに授業切り上げて三高から、一色家に向かったハズなのに受け取りどころか色々仕事降ってきてどゆこと?

 物自体も受け取ろうと思ったらめっちゃ騒がしくなってきて、当主が緊急事態だから指示通り動けって言うし、正直何の車を追ってるのかすら分かってなかったべ?

 っべー。俺何も知らなさ過ぎじゃね?

 さっきからの通信聞く限りだと、いろはす襲われたとか言ってたっけか、怪我とか無いみたいだから気にしなくて良いらしいけど、帰りに襲われるとか普通に大事件じゃね?てか、犯人捕まったn・・・。

 あーそっか、だから俺今車追いかけてるのか。名推理来たコレ。

 となると、目の前の工場がいろはす襲った犯人のアジトなわけ。

 ・・・ん?あれ?あそこってテロリストのアジトじゃなかったっけ?「車が行った行き先がテロリストのアジトだ」って当主言ってたし・・・。

 

 え、じゃあいろはすテロリストに襲われたん!?

 

 っべー。ガチでやばい奴じゃん。

 てか、いろはすに襲いかかるとか命知らずなん?そんじょそこらのチンピラじゃ遊び相手にもならないくらい強いじゃん?

 テロリストも自棄になって喧嘩売るにしても相手考えないと痛い目みるっしょー。

 それはそれとしてアジト発見したし、一件落着っしょ。後は家の部隊が殲滅するだけ・・・。

 

「っべー、連絡しねえと。」

 

 いろはす待たせると直ぐにキレるからさっさと連絡入れないと。

 




 いやー最後の人誰でしょーかねー(棒)

 そしてまたたどり着けなかったよ。ブランシュ編ってこんなに長かったっけ・・・。


 だらだら駄文を量産しておりますが、いつも通り感想大募集中です。
 ツッコミから批判、質問、指摘、感想何でもござれ、といった塩梅となっておりますので、お気軽に話しかけていただけると作者がとても喜びます。何卒よろしくお願いします。

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