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concept企業理念

代表者あいさつ

みなさま、こんにちは。株式会社伝統みらい 代表取締役の太田智子です。
私が「伝統」の匠のおじさんたちに関わらせていただいてはや10年以上になります。
学位を取得した京都工芸繊維大学の「伝統みらい教育研究センター」で匠の技の暗黙知を形式知化するという取り組みに参加したのがきっかけです。
それまでは、多くの方が考えているのと同様に匠の技は、簡単には継承できないものでお弟子さんたちが永年かかってやっと自分の技を確立できる、また、工芸品は特別なものであり、現在では売れなくても仕方がない、と思っていました。
しかしながら、「伝統みらい」という名称にあるように匠の技を現在の技術、ものづくりに応用する、また、匠の技と日本のものづくりは共通しているものがある、
これを研究することが日本のみらいにつながるのではないか、という結論にいたりました。
そこで日本の伝統の匠の技を継承しつつみらいの技術に応用することで日本の良さを世界に広め、社会に貢献するという目標のもとに株式会社伝統みらいを設立いたしました。

日本の匠の技術そのものの良さを残すためには、まず日本の若者がその良さを理解し、そのうえで海外への普及をおこなっていく必要があります。
私は、研究の関係でよく海外には行きます。そのときに強く感じるのは、海外の人たちのほうが日本文化に興味を持っていてかつ詳しい?!ということです。そして日本の良さを理解してくれています。
日本人が気づかないことも多々あるのには驚かされます。

日本には英語や他の言語にはない、微妙な表現があります。間、行間を読む、大和言葉のようなものであり、それはおもてなしに通じるものがあります。
2017年7月にカナダのバンクーバーで開催された学会HCII(Human‐Computer interaction international)では、初めてOMOTENASHIのセッションができました。本来なら、JAPANESE HOSPITALITY です。これは画期的なことではないでしょうか?
そしてそこには、毎年私のセッションに参加していただいてる外国の方々がいて、共通の知人に匠のおじさんがいたりします。このご縁がもっと繋がることで日本の良さを発信できたらいいなと考えております。

それにはまず、匠のおじさんが生活できなければなりません。生活できなければ、いくら素晴らしい技術でも若い人たちは、それを職業として選択できないのは当然のことです。
何が問題か? 商品が売れない、物だけ作っていたい、経理や経営はまかせたい、生活できないから後継者がいない等々・・・
これらの問題を解決していくためにも、今後、伝統みらいとしてさまざまなことに取り組んでいきます。
幸い私自身が、中央ビジネスグループとして経営や公的支援のサポートを26年間にわたり行ってきました。
このことが少しでも今後の活動に役立てることができればと考えております。

新事業活動の目的

高度な伝統技術と高品質な伝統工芸品を維持しつつ、技術継承の早期化による後継者不足の解消と売上げ向上のため、サービス生産性の向上が求められています。
日本国内における伝統工芸品の生産額は、平成24年度で昭和58年の最盛期と比較し、5分の1程度の1040億円減少しました。

株式会社伝統みらい、浅田製瓦工場、大和板紙株式会社、株式会社中央ビジネスグループは後継者不足といわれる伝統産業において、“技術・技能の継承”問題の解決が不可欠であると考えております。
また、伝統工芸品そのものが形骸化し、伝統産業全体で売上が伸び悩む中で、新しい商品・サービスの開発が重要である。その上でITシステムの活用は必要不可欠なツールです。

熟練者自身の言葉では説明できないコツ(暗黙知)を科学的に分析し、目でみえるように形式知化することで、熟練技術の早期習得プログラムを提供していく。得られた形式知化されたデータを使って新しいものづくりの創成に関する事業を行い、伝統産業の発展と伝承に寄与していく。
このことで顧客満足度の向上や、サービス生産性の向上につなげていきます。