セントラル科学(株)

私たちは1967年の創業時から一貫して水質測定器の普及に努めてきました。当社で扱う製品は、浄水場や下水処理場の社会インフラのほか、「水」と聞いてイメージしやすい飲料メーカーや化粧品メーカーなどでも活用されています。また、自動車部品や半導体など、一見すると水とは無関係に思える工場であっても、洗浄や冷却などに多くの水を使用するため水質測定器が必要となります。そのため、皆さんが想像する以上に、幅広い分野のさまざまなところで水質測定器は活躍しており、人々の生活や産業の発展を支えています。

当社が創業した1960年代後半、日本はまさに高度成長期であり、工業排水の影響で全国的に水質汚染の公害が深刻化しました。創業者は水環境の未来を憂いて当社を設立し、水質測定器の自社開発をはじめました。今でこそ環境のことを考えるのは当たり前の時代になりましたが、当時はビジネス最優先という考え方が主流。そのような中でも「水質測定器の普及を促進することにより、地球上の全ての生物にとって貴重な水資源を未来永劫まで守り、活用してゆくための役割の一翼を担い、社会に貢献する」という創業者の強い思いは企業理念としてしっかり根付いており、全ての行動の指針となっています。

現在では製品の自社開発のほか、環境先進国である欧米から独自の技術を有する水質測定器の輸入も行っています。輸入した測定器においても、日本の基準に合わせるための仕様変更やお客さまの要望に合わせたカスタマイズを行うことが多くあります。自社開発で築いてきた技術力を応用してきめ細かなご要望に応えられる点が、当社の大きな強み。また、昨今の社会問題となっているマイクロプラスチックの生分解性に関する調査においても、当社の水質測定器が利用されるなど、高い信頼性を誇っています。

人々の生活や産業の発展に欠かせない水という資源を守る仕事は、非常に社会貢献度が高い仕事です。当社の持つ世界的なネットワークやノウハウ、技術力を生かして社会インフラを守り、持続可能な社会の実現に寄与したいという方をぜひお迎えできればと思います。

（江原 康夫／代表取締役社長／1999年入社）