第二百十二話「喜んでいいんだ」
さて、帰還報告だ。
エリスも出産間近でナイーブになっているかもしれない。
彼女もわりと、精神的に落ち込んだりする時もあるからね。
ザノバには、一旦俺の家に寄ってもらう事にした。
ジュリを引き渡さなきゃいけない。
しばらくウチに置いといてもいいが、ジュリもザノバと一緒にいた方が嬉しかろう。
ちなみに、ジンジャーはすでにザノバの寝床探しに奔走している。
大学の寮がそのまま使えればいいが……。
退学届を出したけど、復学出来ないものか。
あと数ヶ月で卒業だし、もったいない。
ジーナスあたりに頼めば、どうにかならないだろうか。
確か、魔法大学には卒業後も魔術ギルド員として研究してる奴もいるはずだし。
「ともあれ、ザノバ。これからも、よろしく頼むな」
「こちらこそ」
何はともあれ、ザノバがこれからも俺の傍にいてくれる。
これは喜ばしい事だ。
魔導鎧の研究も進むし、人形の販売だって諦めずに済むだろう。
ザノバは住む家や何やらを失ったが、
なんだったら俺が金を貸してやってもいい。
金銭の貸し借りはトラブルの元だが、ザノバならくれてやっても惜しくはない。
なんて考えていたら、あっという間に俺の家だ。
門柱に絡んだトゥレントに、緑色の屋根。
全体からエコでロハスな雰囲気があふれる我が家だ。
門に近づくと、いつも通りビートが門を開けてくれた。
「さて、ジュリが師匠の家族に迷惑を掛けていないとよろしいが」
「ジュリなら大丈夫だよ。アイシャとも仲がいいし……」
ヒュッ!
家の敷地内に入った瞬間、風切音がした。
何の音かはすぐにわかった。
なにせ、何千何万と聞いた音だからな。
これは、素振りの音だ。
ノルンが家に帰ってきているのだろうか。
ヒュッ!
いや、それにしても、ノルンもずいぶんといい音をさせるようになったな。
最近は彼女の剣術も見てやれてないが、
俺が教えていた頃は、ブーンとかぶおーんとか、そんな感じの音だった。
今の音は「ヒュッ」。
剣がまっすぐに走っている音だ。
俺でも中々こんな音は出せないだろう。
この音は、まるでエリスの――。
と、音の方を見た時、俺は目を疑った。
一人の女が、その昔作った素振り用の石剣を振っていた。
その女の髪の毛は、原色のペンキをぶちまけたかのように、真っ赤だった。
すげー重い石剣を、片手で、軽々と。
身重な女が。
エリスが。
「あら、ルーデウス。おかえりなさい。遅かったわね」
「ちょちょちょちょぉ! エリス! なにやってんの!」
俺は慌てて彼女に駆け寄った。
あかんて。
そんな、もうすぐ臨月だってのにさぁ。
いやに軽そうに振るけど、重いものはさ。
お腹に力とか入れると……。
お腹。
「あれ?」
エリスのお腹がスマートだ。
ほっそりしてる。
俺のベイビーちゃんはどこにいったの?
「あれ?」
触ってみる。
おお、すごい、シックスパックだ。
しかもくびれてる。
俺の知ってる妊婦の腹じゃない。
「え?」
どういうこった。
もしかして、エリスの屈強なシックスパックで、ベイビーが圧縮パッケージングされてしまったのか……。
なんてこった。
いや、まだ慌てるような時間じゃない。
下の方に押し出されてるだけかもしれない。
「こっちか?」
「何やってんのよ!」
尻を鷲掴みにしたら、ぶん殴られた。
尻もちをついて見上げる。
足を肩幅に広げ、腕を組んで、顎をクッと上げたエリスが、俺を見下ろしていた。
彼女はそのまま、言い放つ。
「産んだわ!」
「何を?」
反射的に答えた。
答えはひとつしか無いだろうに。
「子供よ!」
「誰が?」
「もちろん私よ!」
エリスが。
子供を。
産んだ。
「…………」
正座した。
「えっと……その、いつ頃のお話でしょうか……」
「10日前ね! 夜遅くだったけど、なんとかなったわ!」
10日前。
俺は何をしていた。
確かそう、シーローン王国にいた。
宿で、多分、その日、ロキシーと……
いや、それはいい。
つまり、あれか。
「出産……間に合わなかった……?」
「そうね、もうちょっと早く帰ってくればよかったのに、残念だったわね!」
エリスはドヤ顔で言った。
一人で出来るモン、とでも言わんばかりの声で。
どうしよう。
土下座すべきだろうか。
別にやましいことはないのだけれども。
元々、そういう可能性も考慮していたのだけど。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「な、何よ……嬉しくないの?」
戸惑っていると、エリスが眉を潜めた。
嬉しくないわけがない。
「う、嬉しいけど、なんかちょっと複雑で……」
「あ! そっか、もちろん男の子よ! 名前はアルス、人族の英雄の名前よ!」
けど、俺は喜んでいいのだろうか。
俺はオルステッドの指令に失敗した。
ザノバは弟であうるパックスが死んだ。
首の皮一枚つながったが、失敗だらけだった。
そんな状況で、いきなり嬉しい報告をつきつけられて、俺だけ喜んでいいのだろうか。
「マスター!」
迷っていると、玄関が開いた。
オレンジ色の髪をした小さな人影が玄関から飛び出てくる。
その人影は、まっすぐに俺の背後。
ザノバの元へと走っていった。
そのまま飛びつこうとして、つまづき、ザノバの太もものあたりに抱きつく形となった。
「おお、ジュリ! 我が弟子よ、帰ってきたぞ!」
ザノバは、そんなジュリの両脇に手をいれ、自分の目の高さまで持ち上げた。
ジュリは目からボロボロと涙を流しながら、ザノバの袖をギュっと握った。
「ジュリは、ジュリはマスターのお帰りをお待ちしておりました!」
「うむ」
感動の再会だ。
うちの家族がイジメてたんじゃないかってぐらい、感動の再会だ。
次の瞬間、ジュリは爆弾発言とも言える言葉を口にした。
「ジュリは! マスターの事をお慕いしております!」
「おお、そうであったか。それは気づかずに――」
「もう、もう、置いていかないでください! 死ぬ時は御側にいさせてください!」
悲痛とも言える叫び。
この事件の裏側で、ジュリがどれだけザノバを心配していたのか、よくわかる叫び。
ザノバはあっけに取られた顔をしていたが、
やがて柔らかく微笑んだ。
「……うむ、安心せよ。これからはずっと一緒にいられよう」
「ますたぁぁぁあああん」
ジュリが泣き出すと、ザノバは彼女の顔をそっと自分の肩口あたりに押し付けた。
ザノバも、心なしか嬉しそうだ。
そっか。
確かにパックスは死んでしまったし、仕事も失敗した。ヒトガミに負けた。
でも、生きて帰ってきた。
俺もザノバもロキシーもジンジャーも。
誰一人欠ける事はなかった。
喜ぼう。
喜んでいいんだ。
「エリス!」
唐突に湧き上がってきた感情には逆らわなかった。
エリスを抱き締め、キスした。
エリスは驚きつつも、応じてくれた。
抱きしめ返され、キスし返された。
背中を撫でて尻を揉むと、肩の辺りを固定されて、より深くキスされた。
手を前に回して胸を揉むと、ぶん殴られて地面とキスさせられた。
「やり過ぎよ!」
「ごめん!」
「わっ!」
俺は即座に立ち上がり、エリスをお姫様抱っこした。
こうしちゃいられない。
早く子供の顔を見に行かなくちゃ。
「で、どこ、男の子、どこ?」
「家の中よ!」
エリスは珍しく逆らわず、俺の首に手を回してきた。
そして、家の方を指さす。
「ふむ……師匠!」
「なんだ、ザノバ!」
「今日のところはこれにて! また後日! ロキシー殿にも礼を!」
「ああ!」
短くそうやりとりをして、ザノバは踵を返した。
一家団欒を邪魔するつもりは無いらしい。
俺もまた、家の中へと駆け込んだ。
玄関を抜けて、リビングへと入る。
するとそこでは、二人の女の子が、ソファに座っていた。
一人の赤ん坊を抱いて。
「みてみて、ノルン姉、笑った、いま笑った!」
「アイシャ、アイシャ、私にも抱かせて」
「そっとだよ、そっと。首のところを」
「もう、わかってるって、ルーシーもララも抱いた事あるんだから……あ、この子おっぱい触ってくる、おなか空いたのかな?」
「どうかなー、お兄ちゃんの子供だからねー」
「赤ちゃんがそんな事するわけないでしょ!」
二人の14歳が、俺の子供を抱いて、キャピキャピと騒いでいた。
妹が。俺の息子を。
あ、なんか卑猥な言い方になっちゃった。
「……エリス、ちょっと下ろすね」
「わかったわ」
エリスを床におろした所で、妹たちも俺に気づいた。
二人は俺を見上げ、笑顔を向けてきた。
「あ、おかえりなさい兄さん」
「おかえりお兄ちゃん」
笑っていた。
妹は二人とも笑っていた。
それを見て、俺はふと、パックスの顔が思い浮かんだ。
自嘲げな、諦めきった笑みを思い出した。
「ロキシー姉から聞きました、大変だったって」
「ノルン姉、それよりほら」
「あ、そっか……はい、兄さん。兄さんの子供の、アルス君です」
俺は、ノルンから赤ん坊を受け取った。
これがアルス。
髪は赤い。目つきもエリスとそっくりだ。
実感がわかない。
生まれた瞬間を見ていないからだろうか。
不安な気持ちが鎌首をもたげた。
赤ん坊は俺を見て、短い手を伸ばして、俺の胸の辺りを触った。
ペタペタと触った。まるで柔らかいものでも触るかのように。
でも、俺の胸は固い。
「アャー! アギャー!」
すぐに泣きだした。
と、同時に不安感が消え、安堵が心中に広まった。
ああ、間違いない。
この男の子は俺の子供で、パウロの孫だ。
「あれ? アルス君、それがパパだよー? 知らない人じゃないよー?」
「に、兄さん、大丈夫ですか?」
アイシャとノルンが心配そうに見てくる。
俺の子供を、二人は「可愛い」といって抱いていた。
笑いながら抱いていた。
愛してくれていた。
きっと二人は、俺の事も、家族として愛してくれてる。
パックスの事を思い出した。
彼は、殺した。
ザノバには子供はいなかったが、ザノバの兄弟たちには家族がいただろう。
兄の子供、弟の子供……。
皆殺しにした。
愛せなかったし。
愛さなかったし。
愛されなかった。
あ。
もしかしてザノバは。
パックスとこういう関係になりたかったのだろうか。
「……!」
気づいた瞬間、涙が出てきた。
「ちょっと! なんで泣いてるのよ!」
「うん、なんか泣けてきた」
「もう、しょうがないわね、貸しなさいよ。私が抱いたら泣き止むんだから……」
「やだ……」
俺は幼児のように首を振り、赤子を抱えたまま、アイシャとノルンの間に座った。
しばらく、俺は子供と二人で泣いた。
なんで、俺は、最後までパックスを認めてやれなかったんだろうか。
もっと早い段階で、ザノバがパックスに抱いていた気持ちに気づいてやれなかったのだろうか。
俺なら、パックスの気持ちには気づけたはずなのに……。
泣き声を聞いて、二階から足音が聞こえた。
ややあってシルフィとルーシー、それにララを抱いたロキシーがリビングに現れた。
台所の方にいたのか、リーリャとゼニスも。
シルフィは、きっと何があったのかを、ロキシーに聞いていたのだろう。
泣きじゃくる俺を見て、彼女は何も言わず頭を撫でてくれた。
ルーシーもそれを真似して、俺の膝の上に登って、撫でてくれた。
「もう、ルーデウスは泣き虫ね……」
最後に、エリスが頭を撫でてくれた。
皆優しい。
「アイシャ……ノルン……」
泣きながら、二人の妹に声を掛けた。
「俺は、どんな時でも、味方だから……困ったら、遠慮なく、頼ってくれ……頼りないと思うかもしれないけど、絶対、出来る限り、力になるから……」
二人は顔を見合わせていた。
むしろ今、お前が泣き止まなくて困ってるって顔だ。
いかんな。
これじゃいざって時に頼ってもらえないかもしれない。
「うん、わかった」
「はい、わかりました」
でも、二人は頷いてくれた。
よかった。
うちは大丈夫そうだ。
「ぐすっ」
鼻をすすりながら、ロキシーとララを見る。
ララは彼女の腕の中で、いつも通りのふてぶてしい顔をしている。
確かに、今回、俺の命に危険は無かった。
でも、ロキシーがいなければ、俺は危なかった。
どれだけ決意を固めても、俺は弱い。
彼女が傍にいてくれなければ、途中で折れていたかもしれない。
やはり、ロキシーは頼りになるのだ。
そして、そのロキシーを連れて行かせてくれたのは、ララだ。
ロキシーと、ララ。
今回、二人には感謝してもしきれない。
「ロキシー……お疲れ様でした」
「ルディこそ、お疲れ様でした」
何はともあれ、終わった。
今回は、辛かった。
疑わなくてもいいものを疑って、精神的に摩耗して。
ストレスばかりを溜め込んで、オルステッドの命令すら守れなかった。
パックスを死なせてしまった。
悪夢のような出来事だった。
だが、それも終わり。
明日からは、また別の出来事が待っているだろう。
その出来事を待つ前に、話しておかなきゃいけないだろう。
「みんな、これから話すことを、よく聞いてくれ」
その日、俺は家族に対し、ヒトガミに関する全てを話した。
ヒトガミの事、オルステッドの事。
二人の戦いと、自分の今までの事。
ララが救世主かもしれない事や、なぜ自分がオルステッドに協力するのかといった事、その詳細。
全てを話した上で、協力を要請した。
いざという時は、俺の、そしてオルステッドの力になってほしい、と。
家族はみんな頷いてくれた。
エリスやシルフィ、ロキシーは言うまでもなく。
ノルンやアイシャも戸惑いつつ。
ルーシーもよくわからないまま、真面目な顔でうんと頷いた。
スッキリした。
これで、俺に残された秘密は、異世界から転生してきたという事だけだ。
最初に戻ったな。
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情報を整理しよう。
まず、ヒトガミを倒すための手順についてだ。
ヒトガミの所に到達するには、龍族に伝わる五つの秘宝が必要となる。
古代龍族が創りだした、5つの秘宝。
これらは五龍将がそれぞれ持っており、世界への扉は龍神の秘術によってのみ開かれる。
未来の俺は、どうあがいても最後の一つが手に入らないと気づいて絶望した。
恐らく、この最後の一つというのが、ラプラスが持っている秘宝なのだろう。
殺さなければならない、というオルステッドの言葉を考えるに、
五龍将の命と引き換えに手に入れるものだと推測できる。
狂龍王カオスはすでに死んだ。
オルステッドがやったのだろう。
回収済みという事だ。
残る五龍将は四人。
『聖龍帝』シラード
『冥龍王』マクスウェル
『甲龍王』ペルギウス
『魔龍王』ラプラス
あるいはシラードとマクスウェルもすでに死んでいるかもしれない。
オルステッドは、そうした事を俺に伝えてはくれない。
が、それは「味方をも殺す」と取れる行為に対する俺への配慮か、あるいは後ろめたさだと思って受け止めておこう。
ペルギウスとも仲が悪いわけじゃ、ないしな……。
ともあれ。
その五つの秘宝を手にするためには、ラプラスの復活は必要不可欠だ。
ラプラスは転生法によって復活する。
生まれた時は赤子ということだ。
オルステッドはそれを特定することで、赤子の手をひねるようにラプラスを殺害しようとした。
が、これは失敗。
ラプラスは俺たちの預かり知らぬ所で復活し、人族に対して戦争をふっかける。
この戦争をくぐり抜けながらラプラスを殺害し、秘宝を手に入れるのは、
オルステッドといえども、骨が折れるようだ。
それこそ、その後のヒトガミとの戦いに支障が出るほどに。
ゆえに、今回のループは失敗だ。
と、オルステッドは言った。
だが、彼から諦念のようなものは感じられなかった。
ガックリきている感じは伝わってきたが、諦めている感じは無い。
考えてみれば、オルステッドはこの状況を予測していたように思える。
例えば、アリエルの事だ。
今から100年後、アスラ王国は危機に陥る、とオルステッドは言っていた。
アリエルが王になれば、その危機を脱することができる、と。
その後、アスラ王国から生まれる人材がどうのと言っていたが、
これはラプラスが復活し戦争になった時の事も兼ねていた可能性が高い。
世界最大の国家であるアスラ王国。
それが長いことラプラスに抵抗し、戦力を削れば、
それだけオルステッドの消耗も抑えられるからだ。
あるいはオルステッドは、俺の存在を感知した時から、
ラプラスが思った通りの場所に生まれてこない可能性を考慮していたのかもしれない。
俺の存在で、すでにフラグ関係がおかしくなってる可能性だって、十分にあるしな。
なぜヒトガミがそれを阻止したのか。
という疑問も浮かんだが、すぐに打ち消した。
考えてみれば、ヒトガミはオルステッドの存在が見えないのに、龍神を敵視していた。
長らく反ヒトガミの旗を振っていた存在といえばラプラスだ。
オルステッドがラプラスを復活させ、何かをしようとしている。
オルステッドのループ開始から百数年の中で何かの拍子にそれに感付けば、そうはさせじと考えて邪魔をしようとするのも、わかる話だ。
龍神が目指すものなんて、ヒトガミにとって害にしかならないのだから。
何にせよ、ここからはオルステッドの知っている歴史とは少々違う道に進む事となる。
オルステッドの言いなりになって世界各地を周り、フラグを立てるのは終わりだ。
予定が狂ってしまった以上、もはやそんなものには、なんの意味もない。
ラプラスは復活する。
戦争は起きる。
ラプラスを倒さなければヒトガミには至れず、
消耗しきったオルステッドではヒトガミに至っても倒す事が出来ない。
そこで、ザノバの案だ。
俺が仲間を集めるのだ。
オルステッドから離れ、自由に動きまわりつつ仲間を集めて戦力を増強する。
80年だか100年だか後にあるという戦争に向けて、だ。
反ヒトガミ派を組織し、オルステッドをサポートしてラプラスを倒すための仲間、あるいはその下地を集めるのだ。
オルステッドの軍隊を作るのだ。
恐らく、戦いが始まる前に、俺の寿命は尽きる。
だが、仲間と組織と遺志を残せば、必ずやオルステッドはヒトガミを打倒してくれるだろう。
それを、俺の今後の人生の指針とする。
第20章 青年期 ザノバ編 - 終 -
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