「保育士になりたい!」と思い保育士試験を受験したいけど、一体どんな試験なのかがわからず迷っている方はいませんか?

ここでは2023年度の保育士試験について、日程や時間割・申し込み方法などだけではなく、試験内容などについても詳しく紹介をします。

参考にしながら、ぜひ受験に挑んで保育士資格を取得してください。

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保育士試験とは

保育士試験は毎年1年に2回開催されていて、筆記試験と実技試験があります。

保育士資格を取得するためには、保育士養成校を卒業するか保育士試験に合格しなければなりません。

養成校などに通うことなく独自で勉強をして保育士資格を取得したい場合は、保育士試験を受ける必要があります。

まず筆記試験を受けて、筆記試験に合格すればその後実技試験を受けることが可能です。

筆記試験には8種類の科目(保育原理・教育原理及び社会的養護・子ども家庭福祉・社会福祉・保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論)があり、まずはその8科目の試験に合格する必要があります。

その後保育実習実技試験を受けて、それに合格した人だけが保育士資格を取得することができるのです。

保育士試験は全国様々な会場で毎年実施されているため、受験申請書を提出すれば住んでいる地域の近くで開催されている試験会場で試験を受けることができます。

試験は前期と後期の2回毎年あるため、前期で不合格でも後期で合格するということもあります

申込期限などには十分注意する必要がありますが、「保育士資格を取得したい」という強い思いがある場合は、挑戦する価値がある試験です。

保育士試験を受けるためには、受験申請書・証明写真・受験手数料・受験資格を証明する書類が必要です。

受験資格についてしっかりと確認をした上で申し込むようにしましょう。

保育士試験の概要~日程・時間割~ :令和5年(2023年)

保育士試験は、毎年前期と後期の2度行われています。

例年、前期の筆記試験が4月中旬頃・実技試験が7月上旬頃、後期の筆記試験が10月中旬頃・実技試験が12月上旬頃に行われています。

前期と後期で試験内容に大きな差はなく、同じ科目の試験がそれぞれ行われています

前期筆記試験の日程

筆記試験:令和5年(2023年)4月22日(土)、4月23日(日)

申し込み期間郵送申請:2023年2月6日(月)消印有効
オンライン申請:2023年3月6日(月)まで
試験日2023年4月22日(土)
2023年4月23日(日)
合格発表郵送申請:2023年6月6日(火)~6月11日(日)の間に郵送
オンライン申請:2023年6月6日全国保育士養成協議会HPにて公開
試験の形式マークシート
受験料12,950円(受験手数料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円)

前期実技試験の日程

2023年7月2日(日)

合格発表:2023年8月4日(月)~2023年8月13日(日)の間に郵送(オンライン申請の場合マイページに公開)

後期の筆記試験の日程

筆記試験の日程:2023年10月21日(土)、2023年10月22日(日)

※現状後期日程の申し込み期間などは公表されていません。参考までに前年(2022年)のデータを掲載します。

申し込み期間2022年7月26日(火)消印有効
(前期の実技試験が不合格だった者・欠席者が後期試験を受験したい場合は、2022年8月19日(金)消印有効)
試験日2022年10月22日(土)
2022年10月23日(日)
合格発表未発表
試験の形式マークシート
受験料12,950円(受験手数料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円)

時間割:2022年10月22日(土)

科目試験時間
保育の心理学11:00~12:00
保育原理13:00~14:00
子ども家庭福祉14:30~15:30
社会福祉16:00~17:00

2022年10月23日(日)

教育原理10:00~10:30
社会的養護11:00~11:30
子どもの保健12:00~13:00
子どもの食と栄養 14:00~15:00
保育実習理論15:30~16:30

教育原理・社会的養護は30分間、その他の科目については60分間の試験時間です。

試験と試験の間はそれぞれ30分~1時間の休憩があります。

後期実技試験の日程

後期実技試験:2023年12月10日(日)

実技試験は以下の中から、必ず2種類の分野を選択して試験を受ける必要があります。

  1. 音楽に関する技術
  2. 造形に関する技術
  3. 言語に関する技術

出典:受験申請の手引き|一般社団法人全国保育士養成協議会 

受験資格

保育士試験を受験するのに、年齢制限はありません。

ただし、保育士試験の受験資格を得るためには、最終学歴によって条件が異なっていくため確認が必要です

①4年制大学に在学中・卒業した場合

  • 保育士資格に関係のない大学(保育士養成校ではない大学)に在学中の場合

→62単位以上取得済みかつ2年以上在学している必要がある(途中中退をしている場合もこれらを満たしていれば受験資格がある)

  • 保育士資格に関係のない大学を卒業した場合

→受験資格あり

  • 保育士養成校の大学で保育士資格を取得せずに卒業した場合

→ 筆記科目と同じ科目の単位を取得している場合はその科目の試験を免除した上で、受験資格あり

②短期大学に在学中・卒業した場合

  • 保育士資格に関係のない短期大学に在学中の場合

→単位の取得が条件ではなく年度内に卒業見込みがある場合、受験資格がある

  • 保育士資格に関係のない短期大学を卒業した場合

→受験資格あり

③専門学校に在学中・卒業した場合

  • 保育士資格に関係のない学校に在学中の場合

→年度内に卒業見込みがあれば受験資格があり

  • 保育士養成校ではない専門学校を卒業した場合

→受験資格あり

④高等学校を卒業している場合

  • 1991年3月31日以前に高等学校を卒業している

→受験資格あり

  • 1996年3月31日以前に保育科の高等学校を卒業している

→受験資格あり

  • 上記以外の人

→専門学校・短期大学・大学などに進学をするか、実務経験に関する条件(児童福祉施設での2年以上かつ2,880時間以上の勤務経験)を満たす必要がある

⑤中学校を卒業している場合

  • 実務経験の条件(児童福祉施設での5年以上かつ7,200時間以上の勤務経験)を満たす必要がある

出典:受験資格詳細|一般社団法人全国保育士養成協議会 

尚、海外の学校を卒業した場合や学校教育法に基づいた学校以外を卒業した場合は、受験資格があるかどうか保育士試験事務センターに問い合わせるようにしましょう。

申し込み期間・方法

ここでは、2023年度の保育士試験の申し込み期間と申し込み方法についてみていきましょう。

申し込み期間

  • 前期:2023年1月17日(火)~2023年2月6日(月)(郵送の場合当日消印有効)
  • 後期:現時点では不明

前期と後期で申し込み期間は異なりますが、申し込み方法は同じです

インターネットで受験申請の手続きを行う方法と、郵送で受験申請の手続きを行う方法があります。

申し込み方法

①受験申請書の手引きを取り寄せる

  • インターネットで受験申請の手続きを行う場合

→インターネットで必要事項を入力し受験申請の手引きを請求します。

  • 郵送で受験申請の手続きを行う場合

→角型2号サイズの封筒を2つ用意して、1つ目の封筒には申込者の郵便番号と住所と名前を記入し、2つに折りたたんで2つ目の封筒に入れます。その際1つ目の封筒に切手は不要ですが、必ず角形2号サイズ(長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内、重量1kg以内)のものを使用するようにしてください。

また、2つ目の封筒には裏面には申し込み者の住所と名前を記入し、表面には必ず「手引き請求」と赤字で記載した上で保育士試験事務センター宛に宛名を書き郵送します

②受験申請書の手引きが届く

→受験申請書の手引きが届いたら、受験申請書に必要事項を記載し、受験資格証明書類の原本、幼稚園教諭免許状のコピーや実務証明書など、在学中の場合は在学期間・単位取得証明書を揃えます。

参考:受験申請時の必要書類について|一般社団法人全国保育士養成協議会 (hoyokyo.or.jp)

書類が揃ったら、受験料を振り込み、受験申請書を専用の封筒に入れて郵便局に持参します。郵便局窓口から簡易書留で郵送します。

万が一、書類に不備などがあると受験できない場合もあるため、不備のないようにしっかりと確認をしてから郵送するようにします。

③受験票が手元に届いたら、試験当日まで大切に保管をする

受験票が届いたら試験当日に忘れず必ず持参します。

出題科目と配点・合格基準

ここでは、出題科目や配点、合格基準などについて詳しく見ていきます。

筆記試験の科目と配点

保育士試験には全部で9科目(保育原理・教育原理を別々)受験する必要があります。

筆記試験では保育士として必要な知識について様々な科目を通して問われます。子どもの成長発達や心理などはもちろんのこと、保護者支援や保育の目的などについてきちんと理解できている必要があるのです

配点は保育原理と教育原理以外は全て100点満点で出題されます。

試験形式は全て5択のマークシートで出題され、記述式の回答などはありません。

  • 保育原理(100点満点)

保育の意義や目的、保育の根本について理解ができているかが試されます。保護者支援や子育て支援などの課題についても理解が必要です。また、保育所保育指針の内容についても問われることがあります。

  • 教育原理(50点満点)

教育の意義や目的、教育の根本について理解ができているかが試されます。教育の現状や課題についても問われます。

  •  社会的養護(50点満点)

子どもの養護問題や家庭や様々な施設での養護における役割などについて問われます。社会的養護の意義や目的について理解ができているか試されています。

  • 子ども家庭福祉(100点満点)

子ども家庭福祉の現状や子どもや家庭を繋ぐ環境やその中での保育との関わりなどについて問われます。子ども家庭福祉の意義や役割について理解できているのか試されます。

  • 社会福祉(100点満点)

社会福祉の意義や制度について理解できているのかが問われます。社会福祉の動向や利用者の保護について出題されます。

  • 保育の心理学(100点満点)

心理学の知識や子どもの発達過程などについて理解できているかが問われます。

  • 子どもの保健(100点満点)

子どもの心身の健康や発達、疾病などについて理解できているかが試されます。保育中の健康及び安全の管理や、保健的観点を踏まえた環境についてなどが問われます。

  • 子どもの食と栄養(100点満点)

子どもの食生活の意義や栄養などについて問われます。保育における食育や調理の基本や栄養の基本的概念などについても理解できているのかが試されます。

  • 保育実習理論及び保育実習実技(100点満点)

保護者への支援や子どもの保育についてきちんと理解し実践する力があるかどうかが試されます。児童福祉施設の役割や保育士の職業倫理、保育者の役割などについても試されます。

科目出題範囲問題数配点
保育原理・保育の意義及び目的・保育に関する法令及び制度・保育の思想と歴史的変遷・保育所保育指針における保育の基本・保育の現状と課題20問100点
教育原理・教育の意義、目的及び子ども家庭福祉等との関連性・教育の思想と歴史的変遷・教育の制度・生涯学習社会における教育の現状と課題・教育の実践10問50点
社会的養護・現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷・社会的養護の制度と実施体系・社会的養護の基本・社会的養護の対象・形態・専門職・社会的養護の現状と課題10問50点
子ども家庭福祉・現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷・子どもの人権擁護・子ども家庭福祉の現状と課題・子ども家庭福祉の制度と実施体系・子ども家庭福祉の動向と展望20問100点
社会福祉・現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷・社会福祉における相談援助・社会福祉の制度と実施体系・社会福祉の動向と課題・社会福祉における利用者の保護に関わる仕組み20問100点
保育の心理学・発達を捉える視点・子どもの学びと保育・子どもの発達過程20問100点
子どもの保健・子どもの心身の健康と保健の意義・子どもの心身の健康状態とその把握・子どもの身体的発育・発達と保健・子どもの疾病の予防及び適切な対応20問100点
子どもの食と栄養・子どもの健康と食生活の意義・子どもの発育・発達と食生活・栄養に関する基本的知識・食育の基本と内容・特別な配慮を要する子どもの食と栄養・家庭や児童福祉施設における食事と栄養20問100点
保育実習理論・保育実習理論・保育実習実技20問100点

筆記試験の合格基準

保育士試験の合格基準は全体の6割です。

「教育原理」および「社会的養護」はそれぞれ10問中6問正解して50点満点中30点以上が必要となっています。

その他の科目は20問中12問正解して100点満点中60点以上の得点が必要です。

全ての科目で6割以上の得点を得ることができれば、保育士試験に合格し無事保育士資格を取得することができます。

保育士試験は満点を取る必要はなく、6割取ることができれば合格です。

そのため、「できるだけ高得点を狙いたい」という気持ちが芽生えがちですが、合格点に確実に届くようにどの科目も満遍なく勉強し試験に挑むことをおすすめします。

また、万が一どうしても答えが分からないという場合があったとしても、回答形式はマークシート形式のためどれか1つはシートを塗りつぶすようにしましょう。

実技試験の科目と配点

実技試験は3科目(音楽に関する技術・造形に関する技術・言語に関する技術)の中から2科目を選んで受験をします。

出願する際にどの2科目を選ぶかを決めます。

配点は、どの科目も50点満点です

実技試験では、

  • 表現豊かに子どもたちの前で実際に弾き歌いができるのか
  • 保育中の場面をイメージし、そのイメージしたものを絵画を通して表現できるのか
  • 子どもたちが興味を抱きながら聞くことができるようにお話ができるのか

などが試されます。

科目名出題内容
音楽に関する技術弾き歌い事前に指定された課題曲2曲を楽器を演奏しながら歌う楽器はピアノ・ギター・アコーディオンの中から選択
造形に関する技術絵画当日に詳しいテーマが発表され、そのテーマに沿った絵(保育園での活動の一場面について)色鉛筆や鉛筆を用いて絵を描く
言語に関する技術口演・素話指定された時間内に設定されたテーマをもとに子どもに向けた話をする(制限時間3分、15人程度、3歳児向け、4つの題材から選択)

参考:令和4年実技試験概要|一般社団法人全国保育士養成協議会

保育士試験の実技試験では、以下の3分野から2分野を選択して受験します。

 ①音楽に関する技術

2曲の課題曲を子どもに歌って伝えることを想定して、実際に楽器を演奏しながら弾き歌いをします。

この分野では、保育士として必要な伴奏の技術、歌唱力、リズム感などが備わっており、豊かに表現することができているかを見られます。

ピアノだけでなく、ギターやアコーディオンを用いても構わないため、自分が1番得意とする楽器を用いて試験を受けます。

保育を行う上で、どの年齢の担任であっても歌はよく歌いピアノなどの楽器を用いながら歌唱指導を行うことは多いです。

保育士は四季折々の様々な歌を子どもたちに伝える際に、音程や歌詞を教えるだけではなく歌う楽しさや音楽を通して表現する喜びも一緒に伝えることが必要です。そのため、正しく演奏して歌うだけでなく、豊かに表現できるかも大きなポイントとなってきます。

②造形に関する技術

色鉛筆や鉛筆を用いて、色使いなどに工夫をしながら保育の一場面について絵画で表現をします。

この分野では、実際の保育中の状況をイメージしながら、そのイメージした状況や様子を人物の描写なども交えながら表現できるかについて見られます。

保育中の状況をまずイメージできるかということと共に、その状況を色鉛筆や鉛筆などを用いながら色使いなどに工夫しながら表現する必要があります。保育を行う上で、造形表現は切っても切れない存在です。

保育士は1年を通して子どもたちと様々な製作物を一緒に作ったり絵を描くことを楽しんだりする機会が多くあります。仮に上手く絵を描くことができなくても、絵を描くことを子どもたちと一緒に楽しめるかが大切です。

③言語に関する技術

3歳児クラス15人程度の子どもが集中して聞くことができるように、4つのお話から1つを選択して絵本などを用いずに子どもたちがいるかのように仮定しながらお話をします。

この分野では、保育士として子どもと日々関わる際に必要な声の出し方や、話し方、表現の仕方などについて見られます。

子ども一人ひとりが親しみと関心を持ちながら保育士の話を聞くことができるように、保育士は日々声をかけたり話をしたりします。

そのため、ただ優しくはっきりと話すだけでなく、丁寧な言葉づかいで3歳の子どもでもわかりやすいように表現を工夫しながら話す必要があります。

実技試験の合格基準

どの科目も50点満点で、2科目合わせて60点と取得することができれば実技試験に合格することができます。

3科目ある内の2科目を受験。3科目とも実際に保育の現場で必要不可欠な表現技術であり、試験を通して保育士としての資質を評価されます

どの科目を受験するかは事前に選択をして練習を重ねることができるため、十分に準備を行い練習を重ね自信を持って試験に挑むようにしましょう。

保育士試験の難易度と合格率

保育士試験は、一般的に難易度が高いと言われています。

一体、保育士試験の難易度と合格率は実際どのくらいなのでしょうか。

筆記試験と実技試験のそれぞれの難易度についても詳しくみていきましょう。

保育士試験 合格率(筆記試験・実技試験共に合格)

 受験者合格者合格率
2017年62,555人13,511人約21.5%
2018年68,388人13,500人約19.7%
2019年77,076人18,330人約23.8%
2020年77,076人18,330人約23.8%
2021年83,175人16,600人約19.9%

上記の表を見て分かるように最新年度である2021年の保育士試験合格率は約19.9%であり、過去数年の合格率を見ても、例年合格率は約20%程度になっています。

どうしてこのように合格率が低いのでしょうか。

大きな理由が保育士試験の試験問題にあります

そもそも保育士試験に合格し保育士資格を取得することができると、保育園で働くことができるだけではなく児童養護施設や乳児院などの様々な児童福祉施設で働くことができます。

そのため、保育士試験の試験問題は出題範囲が大変広くなっているのです。出題範囲が広いことで受験者は様々な内容についての理解を得た上で多くの知識を知っておく必要があります。

限られた時間の中で、1から自分で様々な内容について学び知識を蓄えていくことはなかなか容易にできることはでないためこのような合格率の低さになるのでしょう。

実技試験は、どれも他の資格の試験とは異なる特殊な試験になります。

いくら練習や準備を事前に行っていても、実際に試験監督の前では緊張して思っているような表現をすることができなかったり思っていた状況と異なり困惑して練習の成果を発揮できなかったりする場合もあります。

そのため、保育士試験は他の資格に比べて少し難易度が難しいと考えられがちなのでしょう。

しかし、これは保育士の質が大切にされているということでもあります。現在保育士は全国的に不足しているのが現状です。

だからと言って、保育士は大切な子どもの命を預かる責任の重い職業であるため、保育士一人ひとりが質の高い保育を行う必要があるため、適正な試験を合格した者だけが保育士として現場で働くことができるのです。

免除制度について

保育士試験を受験する際に免除制度というものがあります。

もし自分が免除対象者なのであれば、利用する価値があるためしっかりと確認しておくことが必要です。

まず、保育士試験は前述した通り、年2回開催されています。1度過去に合格した科目試験は3年間免除される「科目合格制度」があるため、2回3回と複数回試験に挑戦して合格を目指すことが可能です。

また、幼稚園教諭免許状を取得している場合、筆記試験の「保育の心理学」と「教育原理」の2科目が免除されます。また、実技試験における「音楽に関する表現」「造形に関する表現」「言語に関する表現」全ての試験が免除されます。

この他にも、

  • 幼稚園教諭免許状を保持し幼稚園での実務経験が4,320時間以上かつ3年以上の場合は、「保育実習理論」の試験も追加で免除
  • 指定保育士養成施設で筆記科目と同じ科目を履修し単位を取得している場合はその科目の試験が免除

となります。

次に、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士のどれかの資格を保持している場合は「子ども家庭福祉」「社会福祉」「社会的養護」の3科目が試験から免除されます。

社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士についても、指定保育士養成施設で実技試験筆記試験それぞれの科目に応じた科目を履修し単位を取得している場合は免除対象となるのです。

出典:特例制度について

出典:社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士資格所有者を 対象とした科目免除について

まとめ

いかがでしたでしょうか。保育士試験について詳しく理解していただけたのではないでしょうか。

保育士試験は他の資格の試験とは異なり筆記試験だけではなく独特の実技試験があります。

保育士試験の難易度などを踏まえた上で、どうすれば保育士試験に合格することができるのかを考えながら保育士試験に挑戦してみてはいかがでしょうか

利用できる制度などはきちんと利用する共に、しっかりと事前に必要な対策をして、保育士試験の合格を目指してください。

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