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文化庁 著作物等の保護期間の延長に関するQ&A
戦時加算とは?
戦時加算の計算
著作権について まとめ
絵画の著作権はいつまで続くのか? 翠波画廊
戦争で離れ離れになる恋人たちは、無事にもどったら結婚しようと誓い合う。男は、モエペルの実が熟すころにもどってくると言って戦場に向かう……
南アフリカでの第一次ボーア戦争のころの話。
Yellow Moepels
from Mafeking Road(1947)
by Herman Bosman(1905 – 1951)
1,785 words
『古い肖像画』ヒューム・ニスベット 全訳文
The Old Portrait by Hume Nisbet 検討編
骨董品の古い額縁を探すのが趣味の画家は、立派な木彫りを施した古い額を手に入れる。中身は肖像画のようだ、埃や汚れを落としてみると、描かれていたのは平凡な男で、ただ絵具を塗りたくったような絵だった。だが、その下には別の絵が隠されていた……
The Old Portrait(1890)
Hume Nisbet(1849 – 1923)
1,712words
心身症らしき男、独り静かに過ごしたいと、友人の家を借りることにする。友人はその家を怖がって手放すつもりというが、男は気にせず、はるばる出かけていく。三方を海に囲まれた崖の上にたつ家は理想的と思われた……
The House on the Cliff
from Ghost Gleams Tales of the Uncanny(1921)
by William James Wintle (1861-1920)
3,687words
A Ghost's Revenge by Lettice Galbraith 検討編
館にかけられた呪い--大晦日に館にいる者は新年を迎えずして死ぬ。知らずに訪れた者に恐怖の時が迫る……救いの手は果たして間に合うか……
A Ghost's Revenge
from New Ghost Stories (1893)
by Lettice Galbraith(1859 - 1932)
8,397words
クリスマスディナーの後、暖炉を囲んでお話を楽しむも、ぞくぞくする話がなく、物足りなさを感じていると、ある少女がグレイディ氏を指名する。彼は、昔、ジョゼフという少年に聞いた話を語りはじめる……
Joseph: A Story(1919)
by Katherine Rickford
3,583words
『呪われたオルガン弾き』ローザ・マルホランド 全訳文
The Haunted Organist of Hurly Burly by Rosa Mulholland 検討編
ハーリー・バーリー村を激しい雷雨が通り過ぎた。館では奥方がひどく怯えている。雷鳴は遠い昔の何かを思い出させるらしい。そこへ、息子の婚約者だという若い娘がやってきて、オルガンを弾かせてほしいと言う。だが、息子はもう……
The Haunted Organist of Hurly Burly(188-?)
Rosa Mulholland(1841 - 1921)
5,283words
5,283words
Which Was the Murderer? by Robert Barr 検討編
夫が撃たれた。生死の境を彷徨う夫を献身的に看護する新妻。だが、医師は万に一つの望みもないと見ていた。犯人は捕まったが、犠牲者が一定期間生き延びると死刑を免れる。それを知った妻は理不尽さに狂わんばかりとなる…… (初訳)5,220字
Which Was the Murderer?(1893)
by Robert Barr(1849 – 1912)
1,999words
『デスマスク』H・D・エヴェレット 全訳文
The death mask by Mrs. H. D. Everett 検討編
久しぶりに旧友を訪ねたわたしは、友の鬱々したようすが気になる。4年前に妻を亡くしたせいだろうか。再婚をすすめると、不思議な打ち明け話を始めた。妻は、自分が死んだらハンカチーフを顔にかけてほしいと言い残したという…… (初訳)11,440字
The Death Mask
from The death mask and other ghosts(1920)
from The death mask and other ghosts(1920)
by Mrs. H. D. Everett(1851-1923)
4,991words
殺人事件の急増とともに幽霊問題が深刻化したサンフランシスコで、ある科学者が幽霊捕獲機を発明し、幽霊退治ビジネスを始める。『ゴーストバスターズ』を思わせる話だが、それ以前の一九〇五年の作品。マシュマロマンは出てこない…… (初訳)10,330字
The Ghost-Extinguisher(1905)
by Gelett Burgess(1866-1951)
3,749words
スローンはもうすぐ葬儀が始まるというのに、つい寝過ごしてしまった。大切な友人の葬儀に出ないわけにはいかない。あわてて飛び出すと、もう年で節々が痛む体が、いつになく軽やかに動く…… (初訳)3,374語
The Late Mourner(1934)
by Julius W. Long(1907-1955)
1,302words
『バルコニーの麗人』ロバート・バー 全訳文
Two Florentine Balconies by Robert Barr 検討編
ヴェネツィアの若い公子は殺人を犯し、フィレンツェに逃亡。とある邸館のスイートに隠れ住む身。その日もバルコニーで鬱々としていると、美しい歌声が聞こえてくる。それは、なつかしいヴェネツィアの歌だった…… (初訳)6,215字
Two Florentine Balconies
by Robert Barr(1849 – 1912)
原文 2,424words
『恋する幽霊たち』リチャード・ル・ガリエンヌ 全訳文
かつて愛しあっていた二人だが、3年前に死んで埋葬された――それはお互いにとってのこと、世間の人々にとっては、この世で元気に過ごしているように見え、それぞれ別の相手と婚約してもいた。そんな二人が幽霊の身で再会、あのころの行き違い、あれからのこと、話は尽きず、連日デートを重ねる。果たして愛は復活するのか―― (初訳)14,947字
The Two Ghosts (1904)
by Richard Le Gallienne(1866–1947)
5,540words
5,540words
『夢幻舞踏会』アルジャーノン・ブラックウッド 全訳文
The Dance of Death by Algernon Blackwood 検討編
心臓に持病を抱えた若者。大自然相手の生活を夢見ていたのに、控え目な生活を強いられる毎日。誘われてダンスに出かけても無理はできない。ところがある女性に目を奪われ、ついに意を決してダンスを申込み、踊りはじめると… 10,908字
The Dance of Death
from The Listener and Other Stories(1907)
byAlgernon Blackwood(1869-1951)原文 3,989words
Eveline's Visitant by Mary E. Braddon 検討編
エクトールとアンドレはいとこ同士。アンドレは一族の土地財産を所有し、美形で女性にもてる。一方、エクトールはただの軍人、礼儀知らずの荒くれ者と思われていた。二人はある女性を巡って決闘。アンドレは深手を負い、死の間際、呪いの言葉を残す。人生が最も輝いているとき邪魔をしにいってやる、最も大切にしているものを奪ってやる、と。(初訳)10,881字
Eveline's Visitant(1867)
by Mary E. Braddon(1835 – 1915)
原文 4,119words
The Haunted Mind by Nathaniel Hawthorne 検討編
真夜中、ふと目を覚ます。まだ半分は夢の中。〈時の翁〉が歩みをとめている。昨日と明日の狭間の不思議な時間……人間の心に潜む夢や幻を、象徴主義の「父」が描く。 4,512字
真夜中、ふと目を覚ます。まだ半分は夢の中。〈時の翁〉が歩みをとめている。昨日と明日の狭間の不思議な時間……人間の心に潜む夢や幻を、象徴主義の「父」が描く。 4,512字
The Haunted Mind(1835)
by Nathaniel Hawthorne(1804-1864)
原文 1,777words
『最期のとき』チャールズ・V・ディ・ヴェット 全訳文
http://There Is a Reaper by Charles V. De Vet 検討編
余命1か月と宣告されたら? 〈最期のとき〉のことがわかれば準備万端整えられる、そう思った男がとった行動とは……(初訳)4,382
There Is a Reaper (1953)
Charles V. De Vet(1911 – 1997)
原文 1,665words
『蒼白い男』ジュリアス・ロング 全訳文
The Pale Man by Julius Long 検討編
田舎のホテルに静養にきた〈わたし〉。ホテルは細長く、〈わたし〉は日当たりのいい201に落ち着く。同日、謎めいた蒼白い男が、なぜか一番奥の212の部屋をとる。そして、なぜか日に日に〈わたし〉の部屋に近づいてくる……(初訳)5,594字
The Pale Man(1934)
Julius W. Long (1907 -1955)
原文 2,311words
新婚旅行で来た店を二十年ぶりに訪れた夫婦。あのときはネックレスを買った。今度も記念にと〈ローズクリスタル・ベル〉を買う。中国の山奥の仏教寺院に伝わっていたものらしく、その小さなベルが響く範囲の死者がよみがえるのだという。鳴らないようにと、ベルの舌は外されていたのだが……(初訳)11,066字
RING ONCE FOR DEATH(1954)
by Robert Arthur(1909-1969)
原文 3,897words
『アン・リーテの肖像』全訳文
THE AVENGING OF ANN LEETE by Marjorie Bowen 検討編
マージョリー・ボウエン 5つ目(タグクラウド参照)
ある宝石商が、深緑色のシルクのドレスを着た美しい女性の肖像画に魅せられ、興味を持つが、皆、口を濁す。なぜそんなにも絵が気になるのだろうか。やがて得た手がかりは、彼を不思議な物語へと導く…… (初訳)13,560字
THE AVENGING OF ANN LEETE
Published in Seeing Life! And Other Stories, Hurst & Blackett, London, 1923
by Marjorie Bowen(1885-1952)
原文 4,874words
『グリモワールの魔術』マージョリー・ボウエン 全訳文
ONE REMAINED BEHIND by Marjorie Bowen 検討編
貧しい学生ルドルフは、骨董店で埃を被っていたグリモワール(魔導書)を手に入れる。富と名声を願う彼は、準備万端整え、抜かりなく黒魔術を行い、望みは実現されたが、グリモワールには書かれていなかった厄介事にあとあと悩まされることになる…… (初訳)23,333字(注を含む)
ONE REMAINED BEHIND by Marjorie Bowen 検討編
貧しい学生ルドルフは、骨董店で埃を被っていたグリモワール(魔導書)を手に入れる。富と名声を願う彼は、準備万端整え、抜かりなく黒魔術を行い、望みは実現されたが、グリモワールには書かれていなかった厄介事にあとあと悩まされることになる…… (初訳)23,333字(注を含む)
ONE REMAINED BEHIND—A ROMANCE À LA MODE GOTHIQUE
First published in Help Yourself! Annual, 1936
by Marjorie Bowen(1885-1952)
原文 8,379words
『黄金のりんごとヴィーナス』マージョリー・ボウエン 全訳文
The Apple of Venus by Marjorie Bowen 検討編(昇順)
シャトーに住む美しいソフィー、若さと無鉄砲さと血筋だけが取り柄で金のないロード・フレールたるポーリン。二人の未来は、純金のりんごをポーリンがソフィーに見せたことで決定的になる。売れば大金が手に入る逸品だが、彼にとって〝何よりも大事な、かけがえのないもの〟で、決して手放す気はないのだと言う…… (初訳)15,926字
The Apple of Venus(1909)
by Marjorie Bowen(1885-1952)
原文 5,580words
原文 5,580words
http://blog.livedoor.jp/hollyhocksld-translation/archives/33002985.html
*ネズビット 原書・邦訳・未訳
http://blog.livedoor.jp/hollyhocksld-translation/archives/cat_397275.html
*O・ヘンリーの『The Four Million』の訳を全編読む?!
http://blog.livedoor.jp/hollyhocksld-translation/archives/32536565.html
『真夜中のカフェのコスモポリタン』O・ヘンリー 訳文
A COSMOPOLITE IN A CAFÉ by O. Henry 検討(昇順)
アダム以来、真のコスモポリタン(世界市民)は存在しない、というのがわたしの持論だ。しかし、混み合った真夜中のカフェで、たまたま相席になった男の話は、経線も緯線も自由自在。地球はその手の中で、定食に添えられたマラスキーノ・チェリーの種ほどもないといった風で、すわ、これこそ、史上初めての真の世界市民と、興奮を禁じ得なかった…… 6,671字
O・ヘンリーを訳す11番目
A COSMOPOLITE IN A CAFÉ
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
原文 1,983words
原文 1,983words
『あやしい贈り物』アルジャーノン・ブラックウッド 全訳文
A Suspicious Gift by Algernon Blackwood 検討(昇順)
ニューヨークの下宿屋で貧しい暮らしをしている若者のところに大金が転がり込むのだが、うまい話には、実は身の毛もよだつ犯罪が隠されていた……
アルジャーノン・ブラックウッドは、20歳でカナダに渡り、さまざまな職を経験し、ニューヨークで富豪の秘書となったりしたのち、30歳でイギリスに帰国した。
(初訳) 11,554字
(初訳) 11,554字
A Suspicious Gift
from The Empty House And Other Ghost Stories(1906)
by Algernon Blackwood(1869-1951)
原文 4,544words
『初デートのゆくえ』O・ヘンリー 訳文
AN UNFINISHED STORY by O. Henry 検討編(昇順)
デパートで働くダルシーは、羽振りのよい上司にディナーに誘われ、浮き浮きした帰り道、レースの替え襟など買ってしまう。週給6ドルで家具つきの部屋が2ドル、残りでつましく暮らしているというのに。きっと、舌を噛みそうな難しい名前の料理が出る店につれていってもらえる、と胸弾ませながら支度をし、迎えを待っていると、大家さんが殿方の到着を知らせに来た。そのとき、キッチナー将軍の視線を感じた。鏡台の写真立てから憂いを帯びた目でダルシーを見ていた…… 8,552字
AN UNFINISHED STORY
(初出 McClure’s Magazine (agosto de 1905))
(初出 McClure’s Magazine (agosto de 1905))
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
原文 2,339words 『マギーに初彼氏!』O・ヘンリー 訳文
THE COMING-OUT OF MAGGIE by O. Henry 検討編(昇順)
毎週土曜日に社交クラブが開くダンスパーティー、マギーにはエスコートしてくれる彼氏がおらず、親友アンナとその彼氏に連れていってもらっていた。ある土曜日、マギーはアンナに言った。「きょうはエスコートしてくれる人がいるの」マギーに彼氏が! アンナは大興奮。早めにホールに行って待ちかまえていると、やってきたのはイケメンの彼氏、ダンスもうまく、女の子たちに大もて。クラブ幹部の男たちはマギーの彼氏と火花を散らす……(初訳)7,524字
毎週土曜日に社交クラブが開くダンスパーティー、マギーにはエスコートしてくれる彼氏がおらず、親友アンナとその彼氏に連れていってもらっていた。ある土曜日、マギーはアンナに言った。「きょうはエスコートしてくれる人がいるの」マギーに彼氏が! アンナは大興奮。早めにホールに行って待ちかまえていると、やってきたのはイケメンの彼氏、ダンスもうまく、女の子たちに大もて。クラブ幹部の男たちはマギーの彼氏と火花を散らす……(初訳)7,524字
THE COMING-OUT OF MAGGIE
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
原文 2,507words
「妙なる美の化身」O・ヘンリー 全訳文
AN ADJUSTMENT OF NATURE by O. Henry 検討編(昇順)
展覧会で見た五千ドルで売れた絵。画家とは青春時代をともに過ごした仲で、「自然の妙なる美」の信奉者だったのを思い出す。当時、画家と詩人とわたしの三人は、サイファーの店で食事をしていた。あるとき払いで主人はいつも渋い顔だった。ウェトレスはミリーといい、画家の自然美への信仰を体現した存在で、百万長者がミリーに求婚しそうになったときは、あの手この手で阻止したものだった。(初訳)5,719字
AN ADJUSTMENT OF NATURE
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
原文 1,878words
「謎のぶらぶら男」O・ヘンリー 全訳文
MAN ABOUT TOWN by O. Henry (検討編)昇順
〝Man About Town〟[ぶらぶら男]とは、いったいどういう人物か。わからないことがあると気になってならない質の男は、人々に聞いてまわる。募金箱を持った女性、バーテンダー…… これぞという答えはなく、はっきりした像がなかなか結べない。通りという通りを隈なく歩くうち、ブーンという音に気づく。振り向く間もなく、サントス・デュモンが記録した飛行距離ほども長く空を飛んでいた。目覚めたのは病院。事故を報じる新聞に〝Man About Town〟のことが載っていた。さて、その人物とは……(初訳)5,175字
MAN ABOUT TOWN(初出 March 5, 1905)
The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
原文 1,733words
『バグダッドのトリ』O・ヘンリー 全訳文
A BIRD OF BAGDAD by O. HENRY(検討編)昇順
四番街が消滅するあたりでレストランを営むクイッグはドイツ貴族の末裔、ロマンチックな心と冒険魂を受け継いでおり、夜、店の営業を終えると、心躍る冒険を求めて〝地下鉄の上のバグダッド〟をめぐりあるいていた。ある晩、悩める青年に出会う。運命を左右するなぞなぞが解けないのだという。'What kind of a hen lays the longest?' さて、その答えとは? (初訳)8,172字
A BIRD OF BAGDAD
from STRICTLY BUSINESS(1910)
More Stories of the Four Million
by O. HENRY
前半1,576語 後半1,095語 計2,671語
O・ヘンリー
BETWEEN ROUNDS(初出24 de abril de 1905)
冒頭 79語
冒頭 79語
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
N氏が訳すのを傍で見ていたが、
冒頭部がえらく難解。
ここだけちょっと遊んでみた。
N氏が訳すのを傍で見ていたが、
冒頭部がえらく難解。
ここだけちょっと遊んでみた。
舞台は1900年代(狭義)のマンハッタン。5月の月夜の晩、とある下宿屋での出来事。都会にも春の訪れを感じさせる恒例の風物詩を描写した後、下宿屋のポーチの階段に住人たちが座ってくつろいでいるところからお話は始まる。のどかな導入部。
『恋のキューピッドは公園の王子さまと時計台』 O・ヘンリー 全訳文
THE CALIPH, CUPID AND THE CLOCK(検討編)昇順
9月の夜の、とある公園、肌寒くなってきたので、ぶらついていた人たちも家路を急ぎ、ベンチに座っている者は少ない。プリンス・マイケル(何を隠そうヴァレールーナ[月の谷]大公)はいつものお気に入りのベンチに座っていた。3つ隣のベンチに若者がやってきて、しきりに時計台を見上げていた。なぜか時間を気にしているようす……(初訳)6,451字
THE CALIPH, CUPID AND THE CLOCK(初出 18 de septiembre de 1904)
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1910)
原文 2,247words
原文 2,247words
『テキサスから はるばるやってきた 若きバイヤー』 O・ヘンリー 全訳文
THE BUYER FROM CACTUS CITY(検討編)昇順
テキサスはカクタス(サボテン)・シティで手広く商いをしているナヴァロ&プラット商会は、毎年春に、はるばるニューヨークへ買い付けに行く。長旅がつらくなった父にかわり、今年初めて出かけた御曹司は、最新流行の服の買い付けで出会った美しいモデルに一目ぼれ。二人の恋の行方やいかに… 6,917字
THE BUYER FROM CACTUS CITY(初出 March 4, 1906)
The Trimmed Lamp And Other Stories of the Four Million(1907)
O. Henry(1862-1910)
原文 2,268words
『アルハンブラのばら』ワシントン・アーヴィング 全訳文
Legend of the Rose of the Alhambra (検討編)昇順
レコンキスタによりムーア人が去ったあとのグラナダ。廃墟となったアルハンブラ宮殿を舞台にした悲しい恋の物語。アンダルシアの風景、リュートの音色を背景に、美しいハシンタがたどる不思議な運命とは…
ワシントン・アーヴィングの『アルハンブラ物語』により、アルハンブラ宮殿は世界に知られるようになった。 14,321字
『翻訳編吟6号』掲載
Legend of the Rose of the Alhambra.
from The Alhambra(1832)
by Washington Irving(1783-1859)
原文 5,321words
『おとぎ話の現実』A・A・ミルン 全訳文
A Matter-Of-Fact Fairy Tale(検討編)昇順
おとぎ話の王子さまといえば、冒険を求めて旅立ち、困難を乗り越え、お姫さまを獲得して末永く幸福になるのがふつうだが……おとぎ話の定石をことごとくくつがえし、ひねりまくる愉快な話。(初訳)約8,400字
A Matter-Of-Fact Fairy Tale
from Happy Days
by A. A. Milne(1882-1956)
原文 約2,900words『ケックシー』マージョリー・ボウエン 全訳文
Kecksies by Marjorie Bowen(検討編)昇順
乱暴者の若者二人が嵐に遭い、粗末な田舎家に雨宿りする。その家は死人が出たばかり、しかもそれは仇敵だった。酔っていた二人はいたずらを思いつき、通夜にやってくる者を脅かそうと、死体とすり替わる…(初訳)13,530字
KECKSIES(1925)
Kecksies and Other Twilight Tales (1976)
by Marjorie Bowen(1885-1952)
原文 5,109words
『林檎の谷』ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 全訳文
THE ORCHARD PIT by Dante Gabriel Rossetti(検討編)昇順 (6)
眠るといつも同じ夢を見る。谷間の夢だ。一面林檎の樹に覆われ、一番の大樹の木の又に、金髪の美しい女がいて、歌を歌いながら、真っ赤な林檎を差し延べている。枝々に隠れて見えない足下には深い穴があり、男の骸でいっぱいだ。自分はいつかは、そこへ行き、林檎を受け取らねばならぬ……(3,695字)
THE ORCHARD PIT
by Dante Gabriel Rossetti (1828-1882)
from The collected works of Dante Gabriel Rossetti (1886)
原文 1,585words
原文 1,585words
『ノスタルヂア~罌粟の咲く館』マージョリー・ボウエン 全訳文
The House by the Poppy Field:Marjorie Bowen(検討編)昇順
何世代も住むことのなかった館を初めて訪れたメイトランド。折しも屋敷のまわりの野原には緋色の罌粟の花が一面に咲いていた。古色蒼然とした館にノスタルジアをかきたてられ、滞在することに。たそがれとともに、罌粟の色が陰っていくなか、草を刈る音がする。庭に出ると、大鎌を持つ老人。さらに野原を抜けていった先の小さな教会に、同姓同名の墓。どこからともなく現れた男が語る墓の謂れ……。眠気を催す罌粟に包まれ見聞きするは、果たして現実か幻想か? (9,391字)
The House by the Poppy Field (1930年ごろ?)
by Marjorie Bowen(1885-1952)
原文 3,734words
原文 3,734words
『騎士バートランド~呪われた古城での一夜』 アンナ・レティシア・バーボールド 全訳文
改訂版
Anna Laetitia Barbauld:Sir Bertrand (検討編)段落1から昇順
荒野で迷い、漆黒の闇が訪れる。ふと現れたほの暗い光に誘われ、荒れ果てた城にたどりつく。死の静けさの中、時折響く陰気な鐘。光に導かれていったさきには……(4,470字)
『翻訳編吟4号』掲載
旧タイトル 『バートランド卿』
Sir Bertrand's adventures in a ruinous castle
from Gothic stories(1800)
by Anna Laetitia Barbauld (1743-1825)
Sir Bertrand: a Fragment (1773)
『春のア・ラ・カルト』O・ヘンリー 全訳文
改訂版
O. Henry:Springtime à la Carteを訳す(検討編)段落1から昇順
ニューヨークの狭い下宿で春を待ちわびるサラ、献立表をタイプで打ちながら、タンポポ料理のところで涙をぽとり…(6,426字)
旧タイトル 『春の微笑み』 O・ヘンリー
SPRINGTIME À LA CARTE(初出2 de abril de 1905)
from The Four Million(1906)
by O. Henry(1862-1919)
原文 2,237wordsO. Henry:THE LADY HIGHER UP を訳す(検討編)段落1から昇順
20世紀初頭のある晩、当時マンハッタンで一番高い塔の上のダイアナ像が、アッパー・ニューヨーク湾を隔てて立つリバティー像に呼びかける。ダイアナ像とリバティー像は、日々眺める足下の出来事を語り合う。
〝世界を照らす自由〟たるリバティー像は、自由を求めてやってくる人々を歓迎する使命が全うできないことを嘆く。移民の苦難は今も昔も変わりない。
O・ヘンリーは、1902年ニューヨークに移り住み、ここを舞台とした多くの作品を書いた。マディソンスクエアガーデンを好み、葬儀はこの近くの教会で行われた。(初訳)(4,159字)
THE LADY HIGHER UP(初出 July 24, 1904)
from Sixes and Sevens(1911)
from Sixes and Sevens(1911)
by O. Henry (1862-1910)
原文 1,430words
原文 1,430words
姫は小さくとも一国一城の主、詩人にも芸術家の矜持。二人を結ぶは、深紅のはなびら…(5,469字)
『翻訳編吟3号』掲載
旧タイトル 深紅のはなびら~姫君と詩人の恋
THE PRINCESS OF KINGDOM GONE(1922)
by A. E.Coppard(1878-1957)
『謎』 ウォルター・デ・ラ・メア 全訳文
改訂版
Walter de la Mare:The Riddleを訳す(検討編)段落1から昇順
おばあさまの住む古い館に越してきた7人の子どもたち。そこだけは近づいてはいけないと言われた櫃。けれども、子どもたちは惹きつけられて…(4,719字)
The Riddle
from Collected Stories for Children (1947)
Walter de la Mare (1873-1956)from Collected Stories for Children (1947)
『ぬきとられた心臓』M・R・ジェイムズ 全訳文
M. R. James:LOST HEARTSを訳す(検討編)段落1から昇順
孤児となったスティーヴン少年は、ずっと年上の従弟アヴニー氏の館に引き取られる。アヴニー氏は異教の研究に没頭している人物だったが、あいさつもそこそこに、なぜかスティーヴンの年齢を2度も確かめる。仲良しになった家政婦長のミセス・バンチに、好奇心の強い少年はいろいろ質問し、やがて、自分の前にも男の子と女の子が引き取られたが、二人とも行方不明になったことを聞きだす。春分の日が近づいてきたある日、スティーヴンは恐ろしい夢を見る。さらに、寝間着に爪で引き裂かれた跡がついていたり(左胸だった)、ワイン蔵で話し声がしたり、気になることが続けて起こる。やがて……(10,292字)
LOST HEARTS (1895)
Ghost Stories of an Antiquary (1904)
by M. R. James (1862–1936)
『追憶~ホーンテッドハウス』ヴァージニア・ウルフ 全訳文
手に手をとって屋敷をさまよう二人の幽霊。探しているのは何? かつて愛の日々を送った屋敷には、今、やはり愛し合う二人がいた。まるで、かつての自分たちのような…(1,889字)
A HAUNTED HOUSE(1921)
A Haunted House, and other short stories,
by Virginia Woolf(1882-1941)
『愛の真珠』 H・G・ウェルズ 全訳文
H.G. Wells:THE PEARL OF LOVE を訳す(検討編)段落1から昇順
世界の屋根を見晴るかす北インドのお話。愛する王妃を亡くした若き王の悲しみは深く、王妃を偲ぶ壮麗な霊廟の建設に没頭する。贅をつくし、意匠をこらし、だれもが息をのむほどの美しい霊廟をつくりあげる。が、どれほど改良を重ねても、完璧とは思えない。年ごとに感性が研ぎ澄まされていった王が、最後に下した決断とは……
エベレストやタージ・マハルが想起される。H.G. Wellsは『タイム・マシン』『透明人間』の作者 。(
既訳があった(翻訳作品集成より)。未読
『ザ・ベスト・オブ・H・G・ウェルズ』サンリオSF文庫 1981
THE PEARL OF LOVE (1925)
by H.G. Wells(1866-1946)
『開けたままの窓』 サキ 全訳文
Saki:The Open Windowを訳す(検討編)段落1から昇順
神経症の転地療養のため田舎にやってきた青年。あいさつに行ったご近所の家で、女主人を待つあいだ、姪の少女が話し相手となる。曰く、この家にはかつて悲劇が起きた。奇しくも3年前のきょう、3人の男とスパニエルが沼地に猟に出かけたまま戻らなかった。女主人は今も彼らを待って、いつもそこから入ってきていたフランス窓を開けておくのだという。やがて、夕闇がせまり……(3,492字)
The Open Window (1911)
by Saki (1870-1916)
『水車のある教会』 O・ヘンリー 全訳文
The Church with an Overshot-Wheel(検討編)段落1から昇順で表示
カンバーランド山脈にあるリゾート地レイクランドに、毎年、秋の初めごろ、ファーザー・エイブラムと呼ばれる人物がやってくる。かつて、この地で粉屋をしていたが、あるとき、幼い娘が行方知れずになり、傷心のうちに村を去った。その後、製粉業で成功し、教会のなかった村のために、水車小屋を教会に改造した。ある年の秋、ファーザー・エイブラムは、この村に休暇でやってきた若い娘ローズ・チェスターと仲良くなる。そして、ある夕暮れ、水車のある教会で奇跡が……(12.306字)
The Church with an Overshot-Wheel
from Sixes and Sevens (1911)
by O. Henry (1862-1910)
原文 4,577語
訳す過程も掲載の「こつこつ翻訳」 第1弾
love and ghost stories1
『メリサンド姫』WS参加をきっかけに、短篇を訳すようになった。
訳文のみ掲載。