前回のグリスのお話から今回からはオイルのお話。
良くWETだDRYだという話がありますが、工業的にはそんな区分けはありません。工業的には乾燥皮膜潤滑という考え方はあります。しかしそれは、軽負荷の軸受など(ハードディスクの軸とか)に使う話です。
じゃあ何がDRYなのというとこれがめんどくさい。
国内K社さんは合成ポリマーなどを混ぜて付着性を高め、撥水性を強くした物をDRYと呼び、海外M社さんは晴天用(DRYコンディション)用のものをDRYと表記しています。これを誤解してしまっている方が多い。ユーザーさんだけではなくSHOPのスタッフまで誤解している人がいるので、みなさん購入するときは注意してくださいね。
さて、そんな中で各社が高性能ルブとして発売しているWETタイプのルブですが、すぐに飛んで周りを汚してしまうから嫌だ! なんてお話を良くお聞きします。そこでみなさんはDRYタイプやWAXタイプを選ばれる方も多いと思います。
GOTALのルブシリーズをご利用いただいたお客様は なんでWETタイプなのに飛び散らないの? とよくご質問をいただきます。 その秘密はベースオイル、添加オイルも全てグループ5で構成していること。潤滑油は産業やエンジンなどの進化ととも進んできました。数μmという極薄な潤滑面を摩擦と摩耗、熱、などから如何に守るか。これが潤滑油の進化でした.......。今日は日曜日なのでここまで、次回はそんな潤滑油の種類と特性。少しずつGOTALのルブシリーズの秘密にも迫ります。
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