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なぜGOTALのルブは合成ポリマーなどを使ってないのに飛び散らないのか? それはグループ5を基本として作られているかとお伝えしましたが、そもそもこのグループ5とは何でしょう? これはオイルの成分によるグレード分け、通常はグループの数字が大きくなるほど性能が高く、価格も高くなります。高性能なエンジンオイルはグループ3以上で構成され、工業用の場合、高性能を謳っているものの多くはグループ4以上であることが多いです。現在グループ1やグループ2は大量に消費される潤滑用途に利用されます。安価なチェーンルブの成分は鉱物油となっているに添加剤で性能を高めているものも多く、性能はそれなりだと思ってください。 グループ1(G1):鉱物油 グループ2(G2):鉱物油(高度精製) グループ3(G3):高度水素化分解油VHVI(鉱物油由来の半合成油) グループ4(G4):PAOなどの化学合成油 グループ5(G5):エステルなど上記に含まないもの 上記のグループの中でグループ5には他にない特徴を持つものがあります。それは極性と摩擦低減性。” えっオイルって摩擦を低減するんじゃないの? ”  はい!みなさんそう思いますよね。実はグループ1から4のオイルは減摩材などの添加剤で摩擦を低減しているオイルも多数あります。しかし、基油自体は油膜を作りますが摩擦低減性はないんです。ではグループ5は何が違うの?それが極性という特徴なのです。これは簡単に言うと磁石のようにオイルの分子が金属にくっ付く性質を持っているのです。そのため境界潤滑領域や混合潤滑領域でも金属と金属の間に薄い分子膜が生成し、摩擦を軽減してくれるのです。そしてこの磁石のような性質が金属から離れにくくし、飛散を防止しているのです。 GOTALのルブは全てこのグループ5の成分が95%以上、なのでルブが飛び散りにくいのです。(付け過ぎると飛びます。特に開発中のルブは超低粘度なため、付け過ぎ注意です 塗布後に良く拭き取りましょう) しかし、グループ5であれば良いのか? いえいえ、エステルには弱点があります。それは加水分解。水に弱いのです。そのためGOTALは同じグループ5の中で加水分解性を改善できるアルキルナフタレン(以下AN)を配合しています。このANもエステルと同じように極性を持ちながら加水分解性を改善してくれる素晴らしい性能を持っているのです。(摩擦低減性はエステルの方が高い) 各社さまざまな成分で潤滑させているチェーンルブですが、工業用となどと違う問題があります。それは目まぐるしく変わる荷重。 ハイケイデンスかと思えばダンシング、ゴールスプリント。モーターのように一定のトルクではなく、筋肉の収縮に合わせトルクも変化。チェーンは境界潤滑領域、混合潤滑領域、流体潤滑領域この領域を行ったり来たりしているのです。 そこで境界潤滑領域、混合潤滑領域での摩擦をどう受け流すか? そこで利用されるのが極圧剤。次回は極圧剤について考えてみます。
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