なので、差し支えなければ、次話投稿時を目途に原作の部分を「魔法科高校の劣等生」に変更したいと思います。
それについてツッコミがございましたら感想等、どこかで言ってくだされば対応させて頂きますので、よろしくお願いいたします。
誤字報告とても助かっています。毎度やらかすタコ作者ですが、末永くよろしくお願いします。
今の学校教育は端末による課題達成がメインのもので、いわゆる教師が前に立ち教鞭を振るうと言う教師の姿は今ではあまり見られなくなった。特に高校教育ではその傾向が顕著で、ここ第一高校でもその例外に漏れず座学はモニターに向かうのがメインだ。
だが、ここ魔法科高校に教師が居ないわけではない。もちろん教鞭を振るうために居る教師陣だがその仕事のメインとなっているのが“一科生の実技”である。
一科生と二科生の授業においての明確な差異は教職員の有無である。
その差が学習内容に違いが無いはずの一科生と二科生を優等生と劣等生に分け、それが決定的な優劣だと示す程の価値観を植え付けているというのだからさぞ素晴らしいものなのだろう。
その教師、今何を教えればいいのか途方に暮れてるんだけどな。
「すごいよ深雪!!さっきよりもちょっと早くなってる!!」
「やっとこののろまな機体に慣れてきたみたい。やはりお兄様の調整なさった機体でないとダメだわ・・・。」
深雪の記録は明らかに頭一つ飛びぬけている為教師は教えるところが無く、むしろ機械の設定ミスの方を疑っているレベルだった。既に2回機体を変えている深雪だが数値は下がるどころか上がっている為教師も何も言えなくなり、本日の内容については指導を諦めたようだ。
「次、八幡の順番。次こそは本気が見たい。」
「いや、今日の授業どう見ても機械馴れがメインだろ。疲れるのは却下だ。」
今日は数名のグループを組みお互いに数値などを見つつ据え置き型のCADを動かすというもの。とりあえずの目標はあるものの、取りこぼすようなレベルではなく明らかに様子見と言う塩梅だった。
北山は八幡の実力を見たかったようで八幡の近くで実習を行っていたがとことんやる気が無い八幡に不満があるようだ。
「八幡さんも本気を出せば私などに後れを取るような実力じゃありませんのに・・・。」
「深雪を超える程なの!?」
八幡の明らかに手を抜いた魔法行使を横目にぼやいた一言にほのかが驚いた。
「ええ。魔法を使うという点だけじゃない。魔法師としての資質も私よりはるかに上よ?」
「過大評価もそこまで行くと妄言の域だぞ?深雪。
例え本気であの課題をやったとしても調子が良かったらお前に追いつけるかどうか。これが純然たる俺の実力だろ?」
「そもそも追いつける段階ですごいですよ・・・。」
ほのかの的確な突っ込みに遠巻きで耳を澄ませていた聞いていたクラスメイトは心の中で大いに頷いた。
「次期風紀委員の推薦を貰ったと言う事は、学校に実力が認められたということですよ?」
「八幡さんが風紀委員に、ですか?」
ほのかが驚きと尊敬を込めた目線で八幡を見る。
「そうなの!素晴らしい栄誉でしょう?」
「もしかして、この前のほのかを止めた魔法が評価されたの?」
雫が興味深々と言うのを隠す素振りもなく会話に加わる。八幡へ質問を投げ、終始苦虫を噛んだような顔の八幡が渋々応じる。
「なんか風紀委員長が教師陣に告げ口したらしい。そのせいで何故か森・・・森滝?がなる予定だったのに俺に回されたらしい。
マジでいい迷惑だ・・・。」
「森崎だ!!・・・お前が俺の代わりに風紀委員になるらしいな。
俺の代わりになるんだ。無様な真似は許さないぞ!!」
森崎だったかー。覚えづらいんだよ全く。唐突に会話入って来たな・・・。そんなにやる気あるなら代わってくれよ。
「知るか。お前が問題起こして降ろされたんだろ?俺には関係ないっての。
いや、マジで断りたいんだが・・・。」
「小町さん達に話したらすごく喜んでましたよ?水波さんなんて涙ぐみながら八幡さんは私の誇りって言っていました。」
小町に報告済みかよ!これ、断ったら水波泣くんじゃ・・・・・・。しれっと外堀埋められてますね、はい。
「小町さんって誰?八幡。後、水波さん?も。どういう関係?」
北山がすごい距離を詰めてきた。近い近い近い近い!!そういう行動が世の思春期男子に勘違いを生むんだぞ!北山はもう少しそういうことを考えて・・・。
「北山じゃない、雫。で、誰?」
セルフで心読まないでくれませんかね?そういう魔法じゃないみたいだから良いけど。・・・良くないけど。
「妹と再従妹だよ。北y」
「雫」
謎のオーラを纏って距離を詰めてきた雫。納得するまで引かないと全身で主張してるのがありありと伝わってきて、八幡の往生際もここまでとなった。
「わかったから離れろ!!そろそろ恥ずか死するよ?俺のチキンなハートじゃ限界だよ?
し、雫って呼べばいいんだろ!?了解したから少し離れてくれって!!」
思春期の男子にそういう事するとすぐに好きになっちゃうんだからな?俺がよく訓練されたボッチじゃなかったら、その後告ってフラれて黒歴史ノートに新たな1ページを刻んじゃうまであるからな?
・・・・・・刻んじゃうのかよ。いや、刻んじゃうんだけど。
「やっと名前で呼ぶ気になった。」
「おめでとう雫!この調子で私もお願いしますね?八幡さん。」
その発言に何とも言えない顔で頭を掻きながら「気が向いたらな」と八幡が答えると同時にチャイムが鳴り本日の授業はここまでとなった。
ん?森崎?そういや途中から存在がスルーされてたな。なんかしゃべってたみたいなんだがほかの面子に総スルーされてて完全に忘れてたわ。
・・・・・・なんつうか、強く生きてくれ。
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~深雪side~
雫がアグレッシブに八幡さんに迫ってるわね・・・。
深雪は長い付き合い故、八幡の性格上風紀委員などの委員会活動からは逃げるのを知っていた。だからこそ逃がさない為、妹であり、見栄を張りたいであろう小町や水波(八幡にとっては水波も妹のカテゴリーに含まれている)に話すことで逃げ場を封じつつ友達にも流布することで覚悟を決めさせようと言う策であった。
そもそも本来ならばペーパーでの成績で圧倒的に優れている上、魔法力に大きな差が無い八幡さんこそが新入生総代にふさわしく、私などが本来なれるものではないはずなのだ。だからこそ、それについてはお兄様も同様の事ではありますが何事にも相性があります。今後のお兄様のご活躍で心を入れ替える事でしょう。(深雪にとって兄が活躍することは決定事項でありそうなることは疑っていない)
深雪の策はほぼほぼ成功だ。だが、そんな事よりも目の前の事態の方が優先順位が高い。
雫のあのこだわり様と女性としては無防備すぎる距離感・・・。もしかして?
「ねぇ、ほのか。もしかしてなのだけど雫って八幡さんに好意を抱いていたりするのかしら?」
二人に聞こえないレベルで音量を落として話しかけた。
「あぁ・・・えっと・・・。私も昨日気になって少し雫にきいてみたの。
普段の雫とは思えない程積極的だったから。」
「ええ。それで結果はどうだったの?」
少々食い気味に聞いてしまってはしたなかった気がしないでもないけれど、他ならぬ八幡さんの話ですものしっかりリサーチしなくちゃ。
「雫が言うには、最初は自分を超えるすごい人って認識だったのに話してみたらえっと・・・ちょっとおどおどしてるからどういう人なのか興味を持ったみたいなんだけどね?」
「それは何となく想像がつきますね・・・。それで?」
八幡さんの普段の行動から見れば印象はそういう感じになるのは無理はないでしょう。誇れるだけの実力と知識があるのだからお兄様みたいに堂々となさったらいいのに・・・。
「その後、私の魔法を止めてくれた時、あったじゃない?あの時の判断と動き、そして魔法が今でも頭から離れないんですって。だから、今の目標は本気の八幡さんに認められる実力を身に着ける事って。
だから、多分好き・・・なんだと思うけど雫はまだ自覚してない段階だと思うよ?」
「そういう事ですか。八幡さんの魔法を見ればそうなるのは分かります。」
八幡さんの潜在的な凄さをいきなりぶつけられたら確かにそういう気分になるのは過去の自分に覚えがある。なんだか同志が出来たみたいで少し気分が良い。
「だから、出来れば少し見守っていてあげて欲しいかな?雫が良い子なのは私が保証するから。」
「大丈夫よ。ちょっと気になっただけで、あまり社交的とは言い難い八幡さんにはいい薬のようだから、今後に少し期待してるわ。」
何かあれば私が介入すれば良いだけですもの。あの二人の害意を見抜けなかったからこそ、今度は絶対に見逃さないわ・・・。
「にしてもすごいよね、深雪の周りは。八幡さんもだけど達也さんも・・・。」
・・・・・・あら?今度はお兄様かしら?
それについて追及しようか迷っている間に八幡が雫に根負けた様だ。ほのかが雫のもとに向かったのを後ろから眺めつつ空を仰ぐ深雪。
無意識に女性を誑し込む兄達を持つ妹は苦労するのだ。
敬愛する兄たちがモテるのが誇らしいやら本人たちが鈍すぎて頭を抱えるやらで少し頭痛を覚えた深雪は「今日は小町さんに話を聞いて貰おう」と心に誓い話の輪に加わった。
話がビビるほど進んでいないですね・・・。
えっとですね。導入でいろいろ書くじゃないですか?気が付いたら膨らみすぎて次の内容書き始めたらどこで止めるん・・・ってなったんじゃ。
何を言ってるのかよくわからないと思うが、思いついてしまったから許してください。(すいません。
などと、計画性のない駄文生成をしていたらお気に入り700件が超えておりました。有り難過ぎてこんな駄文でいいのか戦々恐々の思いです。
毎度の事ですがツッコミ、問題定義、アドバイス、やらかしてんぞ作者!は常時受け付けております。お気軽によろしくお願いします。