「出前館」吸収でソフトバンクがデリバリー市場を完全支配
不要不急の外出自粛が要請されているなか、店内型飲食店の売り上げは激減し、営業時間の短縮や休業だけでなく、家賃や人件費負担からすでに廃業を余儀なくされた店も少なくない。
「飲食業界全体がボロボロですが、特に自己資金に乏しい居酒屋や経費利用の多い高級店などが真っ先に潰れていくでしょう。5~6月ごろには廃業するところがたくさん出てくると思います」(飲食店経営者)
個人経営店の場合、従来の売り上げまで賄えないが、テークアウトやデリバリーでしのいでいるところも増えている。そんななか、国内フードデリバリー(食品宅配)のトップシェアを握る出前館が、筆頭株主のLINEに第三者割当増資を行い、LINEのフードデリバリー事業を出前館ブランドに統一することなどを発表。
「使い勝手が悪いといわれていた出前館のシステム改修、UX(ユーザーエクスペリエンス)改善への投資、利用者が8100万人以上いるLINEアプリからの流入などで、利用者数、利用頻度の増加が期待されています」(市場関係者)
■朝日新聞と業務提携解消