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「小学校であだ名禁止」日本の"息苦しさ"の象徴だ あだ名は「メリット」も大きいのに…なぜ禁止?

東洋経済オンライン / 2023年7月21日 7時0分


とコメントしています。

つまり、あだ名や呼び捨てが相手を傷つけたり、いじめにつながる可能性がある。そのリスクを極力排除するための施策ということのようです。

その考え方もわかる一方で、なんだかモヤモヤしてしまう人も少なくありません。

75%が「あだ名を禁止すべきではない」という調査も

約6000人を対象にしたネット調査では、75%が「あだ名を禁止すべきではない」との回答で、とくに10代の女性の81%、男性の79%と高い割合で「あだ名肯定派」となっていました。

その理由としては、

「あだ名は仲を深めるひとつのきっかけにもなるので、マイナスな面だけで禁止するのは望ましくない」(女性・20代)

「何がダメで何がいいのかを考える機会を奪われると思うから」(男性・40代)

「ルールに縛り付けて従わせることが教育だとは思わない」(男性・30代)

「嫌なあだ名でいじめられたことはあるけど、気がついた大人が注意するか、嫌だと言える土壌(クラス)を作るべき」(男性・40代)

「禁止にしても、効果がないから(実際そうだった)」(性別非公開・10代)

「苗字に『さん付け』で呼ばれていたが、いじめられていた。あだ名といじめに相関はないと思う」(女性・20代)

「本名が嫌いだったので、あだ名に救われてきた」(男性・20代)

「小さい頃、キラキラネームで悩んでる友達があだ名で呼ばれると嬉しそうにしていたのを今でも覚えているから」(女性・10代)


 といった意見があがっていました。

では、あだ名を禁止してしまうことのデメリットはないのでしょうか。じつは、そこには少なくないリスクが隠されています。

海外の研究によれば、あだ名は

「①性格」「②出来事」「③言葉による類推」
「④身体的特徴」「⑤動物の連想」「⑥キャラクター」
「⑦韻をふんだ言葉」「⑧接尾辞や接頭語をつける」「⑨略称」


などから付けられているそうです。

ちなみに私は、小学校の社会科の授業で、「陸稲(おかぼ)」について習った瞬間から「おかぼ」というニックネームになり、そこから中高時代を通じて、ずっとそう呼ばれていました。

そこに違和感も、嫌悪感もなく、いつの間にかそれがアイデンティティになっていたわけです。

ある調査によると、社会人1400人のうち、小学生の頃にあだ名があったのは69%。多くの人が感じるように、ニックネーム・あだ名には「親近感や親しみやすさを醸成し、人と人との距離を縮める」という大きな効用があります。

「瞬間接着剤」の役割がある

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