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「小学校であだ名禁止」日本の"息苦しさ"の象徴だ あだ名は「メリット」も大きいのに…なぜ禁止?

東洋経済オンライン / 2023年7月21日 7時0分

「小学校であだ名禁止」が象徴する"日本の息苦しさ"と、あだ名・ニックネームの「メリット」「デメリット」を解説します(写真:sasaki106/PIXTA)

一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれている。

その岡本氏が、全メソッドを公開し、累計20万部のベストセラーとなっている『世界最高の話し方』『世界最高の雑談力』に続き、待望の新刊『世界最高の伝え方── 人間関係のモヤモヤ、ストレスがいっきに消える!「伝説の家庭教師」が教える「7つの言い換え」の魔法』がついに発売された。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「小学校でのあだ名禁止」について解説する。

「あだ名」「呼び捨て」禁止「さん付け」指導の小学校

日本人のコミュ障化が止まりません。

「コミュニケーションの研究家」として、日本人の話し方、伝え方を観察してきましたが、コロナ禍もあって、人との距離感の縮め方に悩みを抱える人が増えています。

そうした傾向を象徴するようなニュースが話題になりました。

「クラスメートを『あだ名』で呼んだり『呼び捨て』せずに、『さん付け』するよう指導する小学校が増えている」というのです。

ニックネームの効用、禁止の弊害とは何でしょうか。

その是非について考えてみましょう。

2022年5月の読売新聞は、身体的特徴を揶揄するようなあだ名は、いじめにつながるケースがある、ニックネームや呼び捨ての代わりに「さん付け」を指導する学校が増加していると伝えました。

この10年で「さん付け」は半数近くにまで広がっている

たとえば、都内のある小学校では、7年前から、名字に「さん」付けするよう求められており、水戸市の小学校では、校則に「友だちを呼ぶときは『さん』をつけます」と明記されているそうです。

また、約160の公立小学校がある京都市のある校長先生によれば、「この10年で『さん付け』は半数近くにまで広がっている」とのこと。

それぞれの関係者は

「小さいうちから相手を尊重するという素地を育めば、人を攻撃するような行動は取らないはずだ」

「あだ名には身体的特徴や失敗行動など相手を蔑視したものが多く、呼び方だけでいじめを根絶できるわけではないが、抑止することにはつながる」

「あだ名や呼び捨ては、相手を嫌な気分にさせることがあり、『さん付け』は人を大切にする呼び方

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