若い女性を「性奴隷」に勧誘したカルト団体元幹部、2年の服役を終え釈放 米
Rolling Stone Japan / 2023年7月21日 6時45分
TVドラマ『ヤング・スーパーマン』の元出演者で、秘密組織「ネクセウム」で若い女性を「奴隷」として勧誘していた罪で懲役3年の刑を言い渡されたアリソン・マックが、2年の服役を終えて今月連邦刑務所から釈放された。
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連邦刑務所局のwebサイトによると、マックは7月3日(月)に釈放された。裁判では懲役17年を求刑されていたが、恐喝容疑で有罪を認め、ネクセウムの指導者キース・ラニエールに関する証拠を検察に提供したため、減刑された。
マックは2018年にブルックリンで逮捕され、当初は性的人身売買罪、性的人身売買共謀罪、強制労働共謀罪で起訴された。ネクセウム――自己啓発グループとマルチマーケティング団体を自称していたが、周りからは「セックスカルト」とみなされていた――のNo.2だったマックはネクセウム内の秘密組織DOSの「主人」を務め、「女性の啓発グループ」を歌う組織に女性たちを勧誘していたとみられる。
だが検察の主張によれば、DOSのメンバー(通称「奴隷」)はマックとラニエールのイニシャルの焼き印を押され、グループへの忠誠を証明するためにラニエールと性的関係を持つことを義務付けられた。マックをはじめとする他の「主人」は、勧誘者の入会を認める代わりに、ヌード画像や猥褻な動画を「担保」として提供するよう強制していた。
ネクセウムの犠牲者の1人、女優のジェシカ・ジョーンは、2021年にマックの量刑判決の際に声明文を読み上げたことで有名だ。彼女はマックを「女性の姿をした悪魔」と呼び、「私を手なずけて『性奴隷』にした」と述べた。また「アリソン・マックとキース・ラニエールは、私が今まで出会った中でも最悪の邪悪なモンスターです。彼女は獲物を追いかける捕食動物のように、私の後を付け回しました」とも語った。
ローリングストーン誌がコメントを求めたところ、ジョーンはマックの早期釈放が「不快」だと述べたが、ラニエールの右腕に対する感情はいくぶん和らいだそうだ。「私は楽観主義者ですから、人は変れると信じています」と本人。「彼女が変わったとは言いませんが、そういう可能性に制限を設けるつもりもありません。自分にとっては、私を傷つけた人を許すことがとても大事なんです。いつまでも縛られていては、私自身の成長や癒しを妨げるだけですから」。
量刑判決の際に発表した声明の中で、マックはネクセウム入会を「人生最大の過ちであり、後悔している」と述べた。さらに、「自分の全てをキース・ラニエールの教えに投げ出した。彼の指導でより良い自分に、ワンランク上の自分に到達できると心の底から信じていた。忠誠心、私の試算、そして最終的には人生の全てを彼に捧げてしまった」。
ジョーンは当時、マックの謝罪を信用していなかったそうだ。今でも、あれが必ずしも本心だったとは信じていないという。「言葉に重みを感じられませんでした」と本人は言い、法廷での瞬間を振り返った。「私にとっては、本当の『謝罪』は言動を変えることです。彼女にとっては今がそのチャンスです」。
マックは有罪判決を受けたネクセウムメンバーの中で、最初に釈放された。シーグラム社の令嬢クレア・ブロンフマンは、移民入国罪および詐欺罪で有罪を認めて懲役6年9カ月に減刑され、釈放予定は2025年6月だ。ネクセウムの共同創設者ナンシー・サルツマンは恐喝罪で有罪を認め、3年半の刑期を終えた後2024年7月に釈放される予定。
一方ラニエールは、性的人身売買罪、恐喝罪、電子詐欺共謀罪など全ての起訴内容で有罪判決を受け、懲役120年を言い渡された。
この記事はジェシカ・ジョーンのコメントを加筆し、7月6日午後5時に修正されました。
関連記事:女性メンバーを性搾取してきたカルト集団創設者、懲役120年の判決理由
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