児童福祉司の立場を利用して支援対象の女子児童にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの罪に問われた当時児童相談所職員で沖縄県職員の被告(32)の初公判が14日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判官)であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は証拠説明で「アダルトビデオ(AV)と同じことをしたいと考えた」といった被告の供述内容を明らかにした。今月中に3回目となる追起訴も予定している。
検察側の冒頭陳述によると、被告は2020年度から県内児相に勤務し、児童福祉司として昨年5月から今年3月までの間、犯行現場の小学校を訪れ被害児童と7回面会した。昨年6月ごろから被害児童を性的な対象として見るようになり、昨年6月と今年3月に犯行に及んだ。
面談時はいずれも施錠した室内で2人きりとなり、今年3月の事件8日前には犯行に使う目的で物品を購入し、ゲームと称し犯行に及んだとした。証拠説明では、被告の携帯に保存されたアダルト動画が起訴内容と類似することや、被告が「面談を重ねて好意を持ち、アダルトビデオと同じことをしたいと考えた」と供述していたことを示した。
事件は、別事件で任意提出された被告のスマートフォンから各犯行を撮影した動画が見つかり発覚。県警は今月5日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反と県青少年保護育成条例違反の各容疑で書類送検している。